ARARA - 7
FLOWER COMMUNICATION
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どる
雲景のあららARARA
2009年3月9日(月)
あららARARA 春蘭への詫び状


昨晩、大塚理司先生のブログを拝見した。
きれいに咲いた春蘭の写真が載っていた。

あらら、春蘭がもう咲いている季節なのだ。
あわてて戸を空けて、暗い庭をのぞいた。
八つ手の根元の近くに置き去りにされている春蘭の鉢植えは、茂った玉しだに
すっぽりと覆われていた。玉しだを掻き分けると、春蘭の葉の間から、何やら見えて
いるが、灯りがない所ではよく解らなかった。

春のこの季節は、花木の盛りである。視線はついつい上に向いてしまう。
小さな庭の片隅を又もや見忘れていた。
春蘭は、誰かが気付かなければ、咲いている事も目立たない。

花は花芽のときから、蕾のときから愛でなければ・・・。
毎年毎年、開いてしまってから春蘭を見るたびに詫びていた。
今年も気付くのが遅かった。

今朝になって、再び鉢植えに近づいた。
一つの鉢から株分けをして、今では三つの鉢に増えている。
小さな固い蕾が沢山ついていた。膨らみはじめている蕾もある。
株の外側から立ち上がっている花茎は長くても、まだ2センチから3センチ位だ。
昨年の花が実になって、高くのびたまま立ち枯れていた。

今年は蕾から観察できる。実になるまでを見てみよう。
それにしても写真の春蘭と比べると、成長がかなり遅れている。
長く伸びた玉しだが傘になって、全日陰になっていたからだ。

陽が当たらなくても、春蘭は自らの生まれに忠実に育っていた。
玉しだの葉を整理して、三つの鉢を、半日陰の位置に移動した。

また夜になった。戸を空けた。恵みの雨が今、春蘭に降っている。

づく