ARARA - 21-76



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雲景のあららARARA
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あららARARA Web劇場ー名前の検索



3月15日には25件であった検索侵入は、増え続けている。
報道関係では、サイバー犯罪のニュースが賑やかだ。
悪の手口は、パソコン業界の技術開発を嘲笑うように、巧妙になっている。
まるで「善の頭脳」と 「悪の頭脳」 との勝ち負け合戦のようだ。

警察さん、雲景の問題も何とかしてくださいな、と言いたいところだが、加害者側が仲間で
あっては、いけばな人として警察に相談するのもためらわれる。

雲景のパソコンの脇には電話の子機が置いてある。
電話帳を開けば警視庁のサイバー犯罪対策課の電話番号もひかえてある。
怪しい人物が家に侵入してきたのなら、迷わずに警察に通報する。
それなのに同じ侵入でも、ホームページの検索侵入を、警察に相談できない板挟みに
もがいていた。勉強会の内部で解決できれば、それが一番望ましい。

いけばなの先輩から電話があった。自分の流派の稽古も休み勝ちになっているのを心配して
くれていた。

「どんなに自分が正しいと思っても、そこに深く入りすぎると、あなたの為にならない。
正義が通用しないこともあるのよ・・・・・」

正論を振りかざせば、返り血を浴びることもある。正論が自分にとって不都合な人々からは
うとまれる。事実が表に出れば、被害の上にさらに嫌われるという被害が上乗せされる。
先輩が雲景の為を思って危惧している危機に雲景は立たされているようだ。

心のオアシスを清めようと謎解きに必死に立ち向かっている雲景の姿は、外側から見れば、
大海で孤軍奮闘するピエロなのだろうか。
それとも、四面楚歌に追いやられることも知らない愚か者だろうか。

今、直面している厄介な問題は、先輩たちが耐えてきた伝統文化の不条理とは異質だ。
「塚口雲景」 と検索すれば、検索領域のタイトルには 「華道 SS流」 がヒットして、証拠が残る。
クリックすれば、どの頁にも塚口雲景に関係する記述はなく、塚口雲景のコメントも(0) だと
いう証拠だ。不正な営業活動としかみなされない。

2011年6月3日迄には、60件の 「華道 SS流」のいけばな作品や案内が侵入していた。
やりきれない気持ちを持て余した数日後に、采配人に電話をした。

「○澤さんから、何か相談がありましたか?」
「ほかの事ではあったけど・・・・・・・」

突然、切りつけるような声が鼓膜にとどいた。
「だいたいあなたのホームページなんて、どうせやるなら○月流にするわよ!」

意味不明だ。
三大流派の一つの ○月流の名前がどうして出てくるのかが分からない。
采配人の反撃には、おやおや、と思いこそすれ驚きはしなかった。他人に対する同じような
言動は今までにも見ていたから、チグハグな返答にも冷静でいられた。かまわず続けた。

「Illegal (規則違反) が60件あります」
英語の illegal の単語を使ったほうが采配人には響いたようだ。

「バックアップはしていない !」
言うや否や、話題を切り替えた。
「この次くる?」

「行きますよ」

采配人は、雲景よりも一回り若い。外国生まれの外国育ちのせいなのでしょうか、それとも本人の
資質なのでしょうか、自己顕示欲が日本人より強い。
熱心さが高じて、自分が出るべき場面と、控えるべき場面との線引きが解らないようだ。
言っても無理だと諦めて、黙ってしまう人もいる。

日本に住んでいる外国人に、日本人は甘い。その甘さがお互いの溝を深める結果を招いている。
どうして甘いのだろう?
人間は、生まれた国の出生とか、ルーツの気質を備えているが、花と違うのは本人が気づけば
何時でも修正が可能だ。摩擦の原因が解らないままで、判断を誤ってしまうのでは気の毒に思う。
間違いはキチンと教えたほうが本人のためにも親切になる。


                                  続く(編集未完)
                                  いけばな界とWeb界に、善き栄あれ。
どる
づく