ARARA - 21-91

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雲景のあららARARA
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あららARARA Web劇場ー名前の検索



2011年11月30日。 勉強会の代表からメールがきた。


  
こんにちは。お元気ですか? 年末を迎えお忙しいことと思います。
  少しばかりお話ししたいことがございます。お時間のご都合をお聞かせ願いたく思います。
  12月6日か8日あたりではいかがでしょうか? ご連絡お待ちしております。
  U田川 り翁

同日返信した。

  ご連絡ありがとうございます。
  私も先生とお話させていただきたいと考えておりました。
  12月6日 PM2:00 銀座4丁目角・○○自動車前、いかがでしょうか。

  このたびはご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。
  本日もGeegle で「U田川り翁」 先生を検索すると

        ・2011年5月 − 華道 SS流
        ・華道 SS流

  2件が先生のHPの本命より先にヒットしています。
  ○○ばなLABOを守りたいので、怒り狂っています。

  塚口雲景


「U田川り翁」 の検索領域への不正侵入も2件に増えているのだから、雲景の気持ちも解って
くれるでしょう。○澤さんは五日まえの勉強会にも堂々の出席だから、雲景は気分を壊していた。
勉強会が健全であるためには規約改定を早急に推し進めなければならないと、勇んで
出かけた雲景は、今度は30分もまえに約束の場所に着いていた。

前回と同じCoffee shopに落ち着いた。
U先生のお顔はすぐれない。
どこか不安げにみえた。

「○澤さんは謝ってきましたか?」
「謝ってきました、初めの3件のときは・・・、件数が増えてからは謝ってきません」
今では侵入の記録は92件ある。

SS流の侵入に気づいてすぐに電話で指摘した日の夜遅く、11時ぐらいだった。
雲景は横になっていた。
「先生のホームページを汚すようなことをしてしまって申し訳ありません」
押し殺した低い声で電話があったのは○澤さんからだった。
侵入をうけたショックは大きかった。こころのオアシスに仲間から泥を投げ込まれたような衝撃は
信じ難く、すぐには受け止められるものではなかった。
しかし現実におこっている。次善の策だと思って、「塚口雲景」の投稿名を「雲」のニックネームに
変更してほしいとメール (2011年1月17日)をいれる前のことだった。
夜半に電話で謝ってきたそのときの気持ちをよもや忘れてはいないでしょうね。

検索侵入の数が増えるにつれて、○澤さんは変わった。
本人自身が考えを変えたのか、誰かから知恵を授けられたからなのか、不祥事とはかかわりのない
立場を貫いている。

U先生の今日の呼び出しはいったい何が目的なのだろう。
勉強会の代表者であればその存在は、いけばな界からも一目置かれることを望んでいるはずだ。
雲景も信頼される会のメンバーでありたいと願っている。
代表者としてWeb劇場に登場させられるのは困る、とでも思っているのかもしれない。

実験の投稿をしてくれた協力者だ。
「U先生を抜かして書きましょうか? そういう書き方もできます」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
返事がなかった。どこか不満気にも見える。
Web劇場の展開はどのようになるのか雲景自身もわからない劇場だけれども、U先生の不安は
取り除かなくはならない。
協力者には、ほんの チョイ とばかり 打ち明けておこう。

「U先生は正義の味方、鎌倉権五郎として登場します」
「そ〜うですか」
U先生は、やっと笑顔になった。

「『U田川り翁』 と検索すれば、SS流がヒットする、と書いてよろしいですか?」
U先生は頷いた。

「『U田川り翁』 と検索すれば、SS流が何百件もヒットすると書いてよろしいですか?」
U先生は頷いた。

二回の確認をもらったのだからWeb劇場を書くのに遠慮はいらないでしょう。
雲景だって安心だ。
「○澤さんはピントがずれていますから ・・・」
大真面目になって言った雲景の言葉に、U先生は身体をゆすって笑いだした。
・・・ホ〜ラ、 ご自分でもそう思っているのに。

雲景は自分でも可笑しくなった。
ファンさまから、ピントがあっていないと言われているカメラの腕前と重ね合わせてしまったからだ。
可笑しかったけれども、カメラのピントと○澤さんのピント外れとは質が違う。
流派の家元として、責任感が欠落しているとは○澤さんは思っていないのだから困ったものだ。
争点があっても話にならない。どうしたらよいのか、特効薬はないものか。
SS流には伝えるべき苦情はメールで知らせてある。

安心顔になったU先生は言った。
「勉強会は勉強するところだから、みんなは黙っているでしょう?」

・・・???。 ショックだった。
・・・勉強会には出席していないU先生が知っていた。
・・・そういうことだったんですか ・・・。

「かんこう令が敷かれていると聞きました。Kaに電話をしたら、『バックアップはしていない』  と
言っていました」
「英語をやってもらっているから困るんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・勉強会の信頼性と英語と、どちらが大切なの?
・・・ニューヨークに行けば、赤ちゃんも道端で転がっているアル中のオッサンも、英語で話していた。
○澤さんが香港でデモンストレーションをしたことを話すと、U先生は知らなかったようだ。
2時間ほど話しているうちに、次の予定があるのでしょう、U先生の腰が浮いた。
「○澤さんに会うのは来年になってしまうなぁ〜」

勉強会の代表が乗り出してきてくれている。来年になったらSS流から謝罪がとどく。来年かぁ〜、
来年になったら心穏やかに過ごせる。不祥事は勉強会のなかで解決するのがいちばん望ましい。
もう少しの辛抱だ。待っていよう。


                              続く(編集未完)
                              いけばな界とWeb界に、善の栄えあれ。
                                         Web劇場解明のために、メールの引用をご容認ください。

どる
づく