Gallery 7-19

FLOWER COMMUNICATION
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どる
花材:  額紫陽花 一種
花器: 織部長方変形水盤 (48 x 18 x 6 cm)
安治佐為(あぢさゐ)の  やへさくごどく  夜都与(やつよ)にを
伊麻世(いませ)和我勢故(わがせこ)  みつつ思努波牟(しのはむ)

             万葉集 第20巻 4448  橘諸兄 (たちばなのもろえ) 684 〜757  
万葉集の花: 安治佐為(あぢさゐ)
現代名:     額紫陽花(がくあじさい)
山水にささやく
額紫陽花は、ユキノシタ科の日本在来種です。
中央の青いビーズのように見えるひとつひとつが、小さな花の集まりです。
花の周囲を額縁のように囲んでいるのは、装飾花の蕚(ガク)です。

江戸時代、医師・シーボルトは日本の原種を持ち帰りました。ヨーロッパで
額縁の蕚を手毬状に品種改良したのが、西洋紫陽花(Hydrangea)です。
万葉時代に咲いていたのは、額アジサイや山アジサイのようです。
「やへさくごとく」は、八重咲きの花の意味ではなく、花が幾重にも重なって
咲いているさまです。いついつ迄も、お健やかでいらっしゃいますように、と
寿いでいます。
琳派絵画の固有性を採り入れて、装飾花の
蕚を意匠的に強調したいけばな表現です。
両性花。
はなの拡大。
一つの花に
雌しべと雄しべ
があります。

づく
Ikebana Rinpa