Gallery 7-22
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花材: 真竹
花器: なし
鳥梅(うめ)の波奈(はな) ちらまくをしみ わがそのの
多気(たけ)の波也之(はやし)に 干具比須(うぐいす)なくも
万葉集 第5巻 824 小監阿氏奥嶋(せうけんあしおきしま)
万葉集の花: 多気(たけ)
現代名: 真竹(まだけ)
山水にささやく
竹はイネ科です。節ごとに成長点をもっています。
節と節との間隔がのびて高くなります。
竹の子のときと、成長したときの節の数はおなじです。
竹は一晩に1mから2mも成長するようです。竹屋さんの話では、夜中に
竹林にいると、林が成長するエネルギーは怖いほどだそうです。
直ぐなる力強さから、祝いごとに使われます。
竹の皮を早めに剥ぐと、成長はとまって、節と節との間隔は短くなります。
この性質を利用して人為的に変形した竹も育てられます。
食用に供される孟宗竹が日本に移入されたのは、元文3年(1738)のようです。
元文は江戸時代ですから、万葉時代の竹は真竹なのでしょう。