Gallery 8-6
FLOWER COMMUNICATION
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どる
花材: サンゴミズキ  黒芽柳 アンセリュウム1本
花器: 変形花器

大きな器の高台 (底) を上にしてLABOってみました。
写真提供: 大塚理司先生ブログより。
       古流かたばみ会家元
        いけばなLABO講師
        2008年4月〜2009年3月
実験道場
いけばなLABO
流派をこえたいけばなの実験道場。
講師ブログより − 「花や枝がスパッ、スパッと決まる時というのは生けていて気持ちがいいし、
                             多少の 乱れも 勢いのうち、といった感じで概していい作品が出来やすいが、
                             逆になかなか決まらない時というのはもう裏目裏目でまとめるのに苦労する。
             ここでよし、という見極め、いけばなのキモかな」
実験道場がある最寄りの駅は、美術教育の恩師・坂崎坦(さかざきしづか 1887.3.18〜1978.1.4 ) 先生の自宅
があった所。昔の書斎が懐かしくて、今でもお身内が住んでいることを期待して、せめて表札だけでも目に
したいと探し回ったけれども見つからなかった。

先生の学識からは遠くはなれた未熟さであったが、<芸術>とか<美術>とかが高嶺の花ではなく、身近にあるもの
として、ごく自然に感じる心を学んだ。朝日新聞の学芸部長の経歴がありながら、新聞部の顧問として、学生の
思いのままに編集を任せてくださった。その延長線に居るかのごとく、いけばなを続けている。

実験道場に通うたびに、天井にまで届く書籍に囲まれた、かつての大きなデスクがまだあるような気持ちになる。
密葬にお伺いすると、先生はその大きなデスクの上でお眠りでした。お傍にいたのに、学びや、吸収する力が
足りなかった過ぎてしまった若い時代がもったいない。最寄りの駅が呼んでいる。
即興性のトレーニング。花器と剣山を倉庫から選び出す時間も含めて、
枝物一本とアンセリュウム一本を 5分間で生けあげることがテーマ。
枝物はサンゴミズキでも黒芽柳のどちらでも良し。本日のLABOは2作。
習作評 - 「面白い花器の使い方。やや器が強く見えるので、柳の小枝で
                 密度を加えては?」
坂崎坦先生・美術史家:
昭和32年(1957)10月17日、フランス政府より、「黒い星」三等勲章を贈られる。
昭和40年(1965)10月 紫綬褒章受章。
昭和43年(1968)春 勲三等瑞宝章受章。

坦には、<しづか><しずか>の表記がある。
昭和17年発行の『日本畫の精神』には、著者<さかざきしづか>のルビがある。
朝日新聞社の学芸部長、編集局顧問を経て定年退職の後、早稲田大学教授、実践女子大学教授、
女子美術短期大学長、その他。
づく
インスピレーションと
決断力
『日本畫の精神』 - 日本画の精神
              畫は画の旧字体