さくらんぼは、なかなか気難し屋の植物。冬眠を必要とし、
花芽がつく時期には昼暖かく夜寒いことが必須条件。
開花期には低温と霜を嫌い、かといって常に温度が高け
れば、枝だけが伸び、実を結ばなくなります。


写真:「さくらんぼの花」と「受粉後の果実」
また、この時期に雨が多いと受粉しにくく、耐水性の弱い
根なので、水はけのよい礫質の多い扇状地などが適して
います。梅雨時に収穫期を迎える為、雨が多いと実割れ
や病気発生の原因にもなります。

山形盆地は梅雨に雨が少なく、昼夜の寒暖差があり、
果実の育成には最高の環境。

“月山おろしのきれいな水と、生産者の惜しまぬ努力が
さらに美味しい山形のさくらんぼを育てます。”


■佐藤錦(さとうにしき)
東根の佐藤栄助氏によって開発されたさくらんぼを代表する品種。
ナポレオンを母として育種され、黄色地に鮮やかな紅色はまるで
ルビーのようです。
■高砂(たかさご)
佐藤錦より収穫時期が早く、甘みが中位で酸味がやや勝る品種。
短心臓形で、実に対して種が大きいのが特徴です。

■紅秀峰(べにしゅうほう)
91年に登録された新しい品種。横に張った短心臓型でやや大粒。
甘み多く酸味が少なめ、果肉が引き締まっており、日持ちがよい。


さくらんぼが美味しく食べられるのは収穫してから2〜3日。ご購入後は冷蔵庫(野菜室)
に入れて、なるべくその日のうちにお召し上がり下さい。但し、長期間冷蔵庫に入れて
置くと甘みが薄れてしまうので要注意。買ってからすぐに食べたい時は、冷水にさっと通
して冷やすと、さらに美味しく食べられます。

さくらんぼは多くのビタミン・ミネラルを含み、疲労回復、利尿作用、消炎作用、美肌維
持などの効能があると言われています。特にカリウムが豊富で、腎臓病や高血圧の予
防に効果がある他、痛風や貧血の予防、便秘に悩む人の力強い味方にもなります。
さくらんぼの赤い色素を作り出す、アントシア二ンやフラボノイドなどの抗酸化成分は、
眼精疲労の回復にも効果的。パソコンで目が疲れたら、山形のさくらんぼをぜひ、お召
し上がり下さい。
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