講座ア:集団づくり入門講座 『保育実践から学ぶ集団づくり』 |
講師:脇 信明さん | (西南女学院大学短期大学部) |
いまの保育現場では、気になる子や課題を抱えている子が多く、落ち着いて保育するどころか、クラスづくりや子ども同士の関係をつくることにも困難な状況があります。
そのような来る明日を買えていくための取り組みが「集団づくり」なのです。
「集団づくり」とは、互いに学びあい育ちあう子ども達に育てていくための保育理念であり、保育方法です。
その集団づくりの基本的な見方や考え方、そして保育の手立てについて、保育実践の記録を交えながら皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 |
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講座イ:乳児保育入門講座 『乳児のあそびとコミュニケーションの発達』 |
講師:田中 洋さん 菱谷信子さん | (大分大学) (精華女子短期大学) |
園庭の砂場で遊んでいる時、「いつもままごとや山づくりの繰り返しで同じあそびばかりで良いんだろうか?」「ままごとはどう展開していけば良いんだろうか?」と思い悩んだ事はありませんか。
また、遊びにじっくり取り組めずに、泣いてばかりいる子や、友だちとうまく関われずに、叩いたり、攻撃的になったりする子と、うまく気持ちを通じ合わせることができずに悩んだことはありませんか。
乳児が一日一日を生き生きと楽しく充実して過ごせるために、乳児のあそびをどうとらえ、どのように関わっていけばよいのか、また、乳児と気持ちを通じあわせるための乳児期のコミュニケーションの発達をどうとらえたら良いのか、共に考えあいましょう。
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講座ウ:ブックレット講座 『こどもがえがく・こどもがつくる』 |
講師:井口 均さん 宮本文香さん 里 玲子さん | (長崎大学) (精華女子短期大学) (元長崎公立保育園) |
ブックレット5「こどもがえがく・こどもがつくる」のデビューが、2014年8月の全国合研福岡集会でした。
保育のあり方は様々変化していますが、こどもの「つくる・えがく」活動がいつまでも保育の中で大切にされているように…との願いを込めたブックレットです。
こどもたちと一緒に、『えがく・つくる』活動を楽しむなかで、保育者自身も育ち、その喜びを感じることができたら、素敵だと思いませんか。こどもたちの豊かな活動を、共に創っていきましょう。
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講座エ:異年齢保育 『子どもに優しくしていますか』−異年齢保育の真骨頂− |
講師:宮里六郎さん | (熊本学園大学) |
人数が少なくて、「仕方がないから異年齢保育」から、同年齢でクラス編成は出来るけど、「あえて異年齢保育」の園も増えている。
さらに「3〜5歳児の異年齢保育」だけでなく「未満児を含んだ異年齢保育」も試みられている。
「3〜5歳」では「弟のも、真ん中にも、お兄ちゃんにも役割が変化する関係」「頼り頼られ、あてにしあてにされる関係」。
「未満児を含んだ異年齢保育」は、クラスではなく「おうち」と呼び、「見よう見真似で育ちあう」「安心を土台にした暮らしの保育」が提起されている。
実践記録を通して異年齢保育のおもしろさを語ります。
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講座オ:障がい児保育 |
講師:黒川久美さん | (南九州大学) |
『障がいのある子ども、「気になる子ども」の保育・療育で大切にしたいこと』 |
1・2歳の段階で約10%の子どもが何らかの支援が必要だといわれています。
保育・療育の場での早期からのていねいな支援が求められています。
本講座では、蓄積されてきた保育・療育の実践とそこから導き出された理論を整理し、何を大切に、どうすすめていったらよいかについて、お話しします。
あわせて地域における発達保障システムづくりについても触れる予定です。
参加のみなさんそれぞれが日々の実践の中で向き合っている子ども・子ども集団や保護者のこと、地域のこと等を思い浮かべながら、ご一緒に考えることができればと思います。
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講座カ:乳幼児期のリズムあそび 『しなやかにかしこく育つリズム表現』 |
講師:山並道枝さん | (やまなみこども園園長) |
保育は子どもをしっかりと育てる仕事です。
「育つ」とは身体的・精神的に豊かでさまざまな広がりがありますが、特に小さい頃からいいリズム感を持たせることは保育の大事な要点だろうと思います。
リズムはそのひとつひとつがやりたくて、動きたくて、楽しくてたまらない表現の喜びと共にある活動です。できなかったことができるようになる、心と体が自由になるうれしさをため込んで、いつの間にか自己を変革してゆく力に点火されてゆく、それがリズム表現です。
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講座キ:保育情勢 『子ども・子育て支援新制度に立ち向かう』 |
講師:伊藤周平さん 原田秀一さん 建川美建さん | (鹿児島大学) (福岡 ちどり保育園) (熊本さくらんぼ保育園園長) |
子ども・子育て支援新制度の内容は、きわめて複雑なため、新制度の問題点はもちろん、内容すらも保護者など当時者には導入に至るまで十分知らされてこなかった。しかも、政府は、新制度の抱える問題点には言及せず、あたかも新制度の導入によって、現在の深刻な待機児童問題が解決できるかのようなイメージを振りまいてきた。
マスコミの報道も同様で、そのため、現場では大きな混乱が生じている。
ここでは、新制度の下で、これまでの保育がどのように変わったのかという観点から、新制度の問題点を指摘し、新制度のもとでの保育のゆくえと保育関係者の課題を展望する。
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