備中・国分寺跡 こうもり塚
国分寺五重塔

のどかな吉備路の田園と丘陵地帯に聳える五重の塔は、もともとは奈良時代に建立されたが、現在のものは江戸後期の文政4年(1821)に別の場所に造られたもの。
高さ34mの総欅造りで、1層目の屋根下の4面に、十二支の禽獣彫刻がはめ込まれている。
国指定の重要文化財。
こうもり塚古墳

全長約100mの前方後円墳で、古墳時代のものとしては全国有数である。
石室は飛鳥の石舞台古墳とほぼ同じ大きさの全長19.4mの大きな横穴式で、中央に写真の一石をくり抜いて作った大きな家型石棺が置かれている。

石室の中に多数のこうもりが住み着いていたことから、こうもり塚と呼ばれるようになったらしい。

この古墳は、6世紀後半に高梁川から旭川の間を勢力圏とした首長のものと推定されている。


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