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那谷寺

石川県小松市那谷町ユ122 撮影:H19.11.28

北陸自動車道)加賀ICから約20分。近くに山代温泉、山中温泉もある。米原ICから3時間で到着する。那谷寺山門横に無料駐車場があり、平日ならはぼ駐車できる。
境内図 那谷寺HPから転記

那谷寺の開創:養老元年(717年)、白山信仰をを広めた泰澄大師(たいちょうだいし、691−767年)が夢に現れた千手観音を彫って今の庭内奥の岩窟内に安置し、「自生山、岩屋寺」と名付けたのが始まりで、その後法師を慕う人々や白山修験者たちによって栄えていった。

那谷寺の命名:平安時代中期の986年、花山法王が行幸された時、岩窟内で光輝く観音三十三身の姿を感じられ、西国三十三ヶ所第一番・那智山の那と第33番・谷汲山の谷を繋いで「那谷寺」と改め、自ら中興の祖となられたと言う。

前田利常の再建:南北朝時代に足利軍によって一山堂宇ことごとく灰燼になったのを、後水尾院の命を受けた前田公がほぼ現代の様式に再建したが、当時は紅葉よりも古松の景勝で有名であった。

白山信仰:泰澄大師が白山で初めて修験道修業を行い、白山の神を祀りそれまでの山岳信仰に仏教的な意義を付けた。そして中央の仏教界と政界の有力者と密接な関係を持ち、白山信仰を中央に広めた。
白山信仰のシンボルとしては各地に白山遥拝所があり、名谷寺のイワヤ本殿もその一つである。
那谷寺には岩山と洞窟が多くあり、洞窟は母親の胎内のようで魂のゆりかごの場所と信じられ、罪を洗い清めるための洞窟としてイワヤ神を祀り、その洞窟が白山の方角に向かっていたので、白山遥拝殿にもなった。

松尾芭蕉の来訪:元禄2年(1689)奥の細道の道中に山中温泉を訪れた芭蕉は金沢の門人と那谷寺に来て「石山の 石より白し 秋の風」の句を詠み、庭園内にその句碑がある。

          大日如来像
真言密教の本尊。鎌倉時代には金堂に祀られていたが、現在は三重塔に安置。この時は幸運にも修理中のため参道途中の仮屋に移設されていて撮影自由?

            胎内洞窟
大慈悲閣の後ろにあり、イワヤ神を祀る小さな祠が安置されている。。

        本殿・大慈悲閣拝殿
本尊・千手観音菩薩を安置。イワヤ本殿とも言い、白山遥拝所でもある。奥に胎内洞窟がある。

楓月橋を渡った上にある展望台から眺める全景はすばらしく、真に見事と言うしかない。
奇岩遊仙境全景

            金堂華王殿
山門を入って直ぐ左奥にある。明治に廃寺となった花山天皇御寺に因んで名付けられた。平成2年に650年ぶりに再建された。本尊の十一面千手観音と白山曼荼羅を安置。

        奇岩の拡大写真
イワヤ本殿上り口から奇岩巡りの狭い道がつけられているが、滑落の危険大で滑り止めの靴など要注意である。

            奇岩遊仙境
那谷寺庭園の中心をなす景勝場所。大昔の海底噴火によって出来たと伝えられ、奇岩の麓を蓮池がとり巻いている。

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那谷寺(なたでら・高野山真言宗別格本山)

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