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         延命地蔵
大乗寺のシンボルとなった樹齢1200年の楠

                            賽の川原
霊場内の巡礼道。硫黄鉱山の露天掘りをした大工事の跡地で、いたる所に積み石と風車が建てられているが、これは火山ガスの噴出を確認するための。もっと恐ろしい場所かと思ったが、それほどでもない。

恐山

青森県むつ市田名部字宇曾利山3-2 撮影:H26.7.16  

          地蔵殿
中に慈覚大師が彫った6尺3寸の本尊・地蔵菩薩が安置されている。

            山門
総門の入り口と地蔵殿の中間にあり、上の中央に「霊場・恐山」の扁額が掛っている。
恐山へは元の鉱石運搬用道路として整備されていが、現在ではむつ市からの観光用道路4号線に変貌している。

恐山
恐山と云う名の山は無く、カルデラ湖の宇曽利湖を中心とした八つの外輪山の総称である。外輪山は最高峰の釜臥山(879m)、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の8峰である。この地域は硫黄鉱山が多く、戦前は火薬の原料としての軍事機密地となっていた。戦後は石油から大量に硫黄が抽出されるようになったため、昭和44年に廃坑になった。.
恐山の金鉱脈
噴火があったのは1万年以上昔と見られていて、現在でも一部で蒸気や火山性ガスの噴出が盛んではある。2007年、金鉱脈が確認され、世界でも最高の品質の金鉱脈であるが、国定公園に指定された後で発見されたこともあって新規開発は禁止されている。また土壌にはヒ素や硫化水素が含まれていて、坑道を掘ると生命の危険を伴うので鉱山としての開発は出来ない状態である。

        血の池地獄

         慈覚大師堂

      宇曽利湖と外輪山
極楽に見立てられる宇曽利湖周辺。右端の赤い橋は三途の川に掛けられている善人だけが渡れる太鼓橋。

恐山霊場(曹洞宗円通寺)
比叡山、高野山と並んで日本三大霊場と云われ、貞観4年(862年)慈覚大師円人によって開山された。本尊は円人自らが彫った地蔵菩薩。当時から火山ガスが噴出する岩肌の一帯は地獄、宇曽利湖の白浜を極楽になぞらえ、「人が死ねばお山へ行く」と云う素朴な信仰を伝えてきた。ただし現在の霊場内には眼に着く噴煙は無く、やや期待外れの感じ。7月の大祭典、10月の秋祭りには全国から菩提を弔う人々があふれ、イタコの小屋も並ぶが、お寺はイタコには一切関知してないと云う。

イタコの口寄せ
イタコは盲目又は弱視の女性が厳しい修行を積んで霊感を会得した巫女の一種で、特に恐山では死者の霊を呼びその言葉を伝える口寄せが聞けると言われる。口寄せは霊感力であらゆる人種、動物でも呼び出せるらしいが、実際は心理カウンセラー的な面が強いのかも。

           大尽山
地獄谷から宇曽利湖超しに見える大尽山を望む