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東寺
東寺 (教主護国寺)
高野山と同時期に出来た真言宗総本山で、密教の根本道場でもあり、京都駅から一際目立つ五重塔で有名。正式名称は教国護国寺と言い、空海が精魂を傾けて造営した講堂には、21体の仏像から成る著名な立体曼荼羅が参観者を圧倒する。
東寺創建
平安遷都の2年後796年に西寺と共に官寺として創建されたが、823年に嵯峨天皇から空海に下賜された。当初は金堂と僧坊だけだったが、空海は高野山建設の傍ら、五重塔、講堂、大師堂など国宝建築や夥しい密教美術を安置して真言密教の根本道場に造り変えた。
五重塔(国宝)
空海が建立してから四度の焼失があり、現存の塔は1644年徳川家光寄進で竣工した高さ55mの日本最高の塔である。
金堂(国宝)
東寺創建時にあった唯一の建築物であったが、講堂と共に1486年に焼失し、豊臣秀頼発願で1603年に再建されたもの。堂内には薬師三尊像が安置されている。
講堂(重文)
1603年、金堂と共に再建され内部には、大日如来を中心とする21体の仏像(15体は国宝)による有名な立体曼荼羅が参観者を圧倒する。
大師堂(国宝):大師住房、不動明王像(国宝)を安置。南北朝時代再建。
知恩院客殿(国宝):桃山時代の建築。入唐時の大荒れの海を表した「五大の庭」や宮本武蔵の「鷲の図」、「竹林の図」がある。
蓮花門(国宝):鎌倉前期の建築で西大門にあたる。大師がこの門を通って高野山に向かわれた時、足元に蓮華の花が咲いたと言う。
五重塔
各層とも3間四方で江戸時代の傑作。初層の軒下四隅にある邪鬼の表情が豊かである。
立体曼荼羅・右部
金剛波羅密多菩薩が中心の菩薩部。中心の菩薩以外
は持国天、多聞天も含め全て国宝。
(東寺パンフレットのコピー)
五重塔・内部
芯柱を大日如来と見立て、四方に阿閦、宝生、
阿弥陀、不空成就の如来と菩薩が祀られている。
明王部の中心で
839年作。両眼をかっと開き上の歯牙で下唇をかみ締めるスタイルは大師様と言われ、真言密教独特の様式であるが、左に辮髪を垂らしているのが、ちょっとした愛嬌でもある。
立体曼荼羅・中央
大日如来が中心の如来部。大日如来、宝生如来、
阿閦でいずれも重文。
名神高速)京都南ICを出て1号線を北へ2.5kmほど走れば東寺に突き当る。参詣入り口は東寺の東側の大宮通を進むと左手にあり、駐車場もある。