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湯原温泉

岡山県真庭市湯原温泉 撮影:H20.4.13

湯原温泉は美作三湯の一つで蒜山高原の入り口にあり、砂風呂とも言われる露天風呂は、温度は低いが湯持ちがよく、旅行作家の野口冬人が西の横綱と絶賛している。

           砂湯の道標
左の砂湯看板から徒歩2分で古い砂湯道標があり、左に下りると砂湯場に着く

中国自動車道から米子自動車道に入り、湯原ICを出て313号線を右折する。直進すると温泉街をバイパスして蒜山方面へ抜けるので、途中湯原温泉の標識のやや狭い左側の道路を下る。駐車は下流の川原を利用する。

美作三湯:
岡山県の中国自動車道沿線にあり、東から「湯郷温泉」、「奥津温泉」、「湯原温泉」を言う。
湯郷温泉:約1200年前、延暦寺の円仁法師が白鷺が脚の傷を癒しているのを発見したとされ、今でも「白鷺の湯」の名前の共同浴場がある。
奥津温泉:
江戸時代は津山藩の湯治場であった。藤原審爾の小説「秋津温泉」の舞台であり、映画のロケも行われた。

湯原温泉:
大山、蒜山の火山マグマが熱源で、毎分の自噴量は6,000Lと豊富である。古墳時代からl中国山地は砂鉄採取が盛んで、「たたら族」の療養の拠点になっていたらしい。昭和30年の湯原湖完成前後から観光地としても発展した。歴史にはっきりと登場するのは秀吉の時代で、宇喜多秀家が母の「おふくの方」の湯治場を開設している。おふくの方の美貌は有名で秀吉が側室とし、そのため秀家は五大老にまで出世した。

露天風呂:湯原湖堰堤のすぐ下の川原におおきな三つの湯舟が整備され、開放感満点である。女性もバスタオルで常時入っているが、昔は水着、バスタオルは厳禁でタオル一枚で上手に胸と下を隠していたらしい。湯温は39度とぬるめだが長く入っていると体の芯まで温まり、湯持ちがいいので真冬でも入る人が多いらしい。川は旭川の上流で岡山市内へ流れている。

砂湯:露天風呂はすべて砂底になっていて、温泉湯が沸いて出るとき底の砂を吹き上げるので「砂噴き湯」と言われていたのがちぢまって「砂湯」になった。

全国露天風呂・番付:旅行作家、温泉評論家の野口冬人作の露天風呂番付では、湯原温泉が西の横綱になっているのもうなずける。ちなみに2位、3位は竜神(和歌山)、玉造(島根)で、東は宝山(群馬)、地鉈(東京)、乳頭黒湯(秋田)である。

             脱衣場
砂湯の前に暖簾を下げただけの男女別脱衣場があり、後ろ向きで着替えをする。

           全国露天風呂番付
東2番目の地鉈温泉(東京)は伊豆諸島・式根島(伊豆半島・石廊崎と大島の中間)にある。

           名泉砂湯
温泉街の奥の橋のたもとにある砂湯の標識。
            砂湯
早朝なので入湯してないが、夕方になると女性も交えて繁盛する。

           上流
正面が湯原湖ダム、右下に露天風呂が見える。 ダムで水量が調節されるので水没することもない。

          下流
川のあちこちで温泉が自噴しているので、川面にはもやがかかっている。

              中流
温泉街は山あいなので旅館の駐車場は川原を利用。客の駐車場確保が旅館の番頭さんの役目の一つである。

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            砂湯
水着、バスタオルは禁止になっていても、夕方はバスタオルの女性も多いが、カメラを向けるのは躊躇われる。

   湯原温泉(美作三湯)