羽州荘内寺田邑桜池山円蔵院


六所神社 延喜式神明帳に記載されている庄内六ヶ所の神社を勧請した神社で庄内では他にも数カ所存在する。

元享  二年(1322年:鎌倉時代:後醍醐天皇の御代)勧請創設
寛永  四年(1627年:記録には元和十三年とある後水尾天皇:徳川家光)社殿造営(社殿か圓蔵院本堂としての薬師堂か不明)
享保 十七年(1732年)三月二十一日六所権現再建(六所権現堂は薬師堂:鳥海山大惣忌本地仏は薬師如来)社殿の中の唐様宮殿、両脇は和様の社造
明和  七年(1802年)弘隆海再建

藩政時代 圓蔵院持高九石五斗二升合三勺
明治二十年には
九畝
一町六畝二十二歩
八歩
管理地一反二畝十六歩
境内一反五畝九歩

圓蔵院の宝物 明治五年の什物帳
  十一体の仏像、十二神将、十九幅の仏画 他
阿弥陀如来18cm鎌倉時代銅造
大日如来11cm室町時代木造
愛染明王24cm木造
観世音菩薩21cm木造
不動明王36cm
地蔵菩薩63cm室町時代前本尊
勢至菩薩27cm
薬師如来63cm現本尊
日光菩薩現本尊脇侍
月光菩薩現本尊脇侍
十二神将30cm十二神将解説現本尊眷属

神仏分離で圓蔵院本堂(薬師堂)は薬師神社となり更に六所神社と称するようになった。
上の薬師如来は今の神社の建物付属の宮殿内に本尊として奉られていた物。