2022年  7月 3日  聖霊降臨後第4主日(緑)

      
聖書 :  イザヤ書             66章 10節~14節
            詩編                66編 1節~9節
            ガラテアの信徒への手紙   6章 7節~16節
            ルカによる福音書        10章 1節~11節、16節~20節

      
説教 : 『 イエス弟子を遣わしす 』
                             木下海龍牧師

      教会讃美歌 :  318、 285、 132、 470

< 弟子の選びと覚悟 >
ルカ 9:57 一行が道を進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。 9:58 イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」
9:59 そして別の人に、「わたしに従いなさい」と言われたが、その人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。 9:60 イエスは言われた。「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」
9:61 また、別の人も言った。「主よ、あなたに従います。しかし、まず家族にいとまごいに行かせてください。」 9:62 イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。
 イエスは、自分のこの世の命の終わりが近づいたと感じ取った時点からでしょうか、神の国宣教のために、働き人を広く募集して選んでいったのでした。その過程で、先の引用は、いろんな人がいたことが推察されます。

< 誰が牧師になるのか >
 ヨーロッパでも中世から近世にかけて聞かれた話では、「この子は頭がいいから、神父さんか牧師さんの学校に行かせた。」とか、お金がないが学校で学びたかったので、授業料が免除される修道会の学校を選んで進学した、そんな話をよく聞き、また本でも読みもしました。
 今の時代は、どうでしょうか。私たちの神学校時代は、キリストの福音を伝える使命感に促されて入学してくる神学生が多かったと思います。将来の生活の保障は全く分かりませんでした。ですからでしょうか、岸千年校長は経済的な不安を抱く神学生に向かって「心配はいらないよ。なんとかやれるもんだよ!」とご自分の経験からおっしゃっておりました。
 わたしは1960年代の東海福音ルーテル教会からのプレセミナリスチューデントとして、ELC(福音ルーテル教会)の奨学生として、明治学院大学で学び、その後に日本ルーテル神学校で学びました。神学校に入る年には父は70歳になっておりましたので、長男である私が働いてなにがしかの収入を得て、両親を支援する期待がございました。そうした実状の中で神学校に入学することは、自分が選択した道であるとはいえ、弟妹達には申し訳ない気持ちを抱いておりましたね。他方、それはすでに曳かれた私の生きる路線であり、それから外れることには、ひどく惨めな人生になるように思う感覚がございました。老いて行く両親の健康と生活の事を祈るのは、私の日々の祈りに上がってくる課題であったことが、思い起こされます。大学、神学校時代の間は何らかのアルバイトを欠かすことなくしながら、その道に進んでゆきました。1956年4月1日にラース・イングルード宣教師から洗礼を受けてから11年間の準備の期間を経て、1966年4月に日本福音ルーテル教会東海教区総会議場で牧師になる按手を受けました。(その間には多くの方々の物心両面の支えをございましたことは言うまでもありません。もちろん、神様が私の手を離さなかったのです。)一人の若者が牧師になるまでには、それぞれに固有の物語があるものです。
 今日でも、時代状況が変遷している中にあって、教会や神学校は熱心に神学生志願者を広く招くプログラムが行われております。いろいろな準備と基準で選びかつ支援しているとは思うのですが。一朝一夕でなるものではございません。
 私は、現在富士教会の教会学校の学びの中で、世羅さんや留可君にも牧師さんなるのはいいよ!! 今では男女の差別は全くないよ。アメリカ福音ルーテル教会の議長は女性の牧師だよ。女性でも広く活躍の場が教会にはあるよと奨めております。
 自分の孫たちにも「牧師になったらどう!? 牧師にならないの?!」と水を向けておりますが、一人は「自分には牧師への召命感がないから。」と断られています。「うーん、確かに、召命感の問題もあるけれど、爺の場合は、召命感と言うよりは、その道しか自分には開かれなかった。そういう形の神様からの召命もあるのだから、これから、あれこれと挑戦するかもしれないが、自分に開かれた扉が神からの召命である場合もあるからね!」と言っております。

< これからの時代変遷の中で牧師と教会かたちは?? >
 これからの時代の流れとしては、いろんな(かたち)の牧師像が混在協同しながら教会教団が地方の教会を維持しれて行かざるを得なくなるのではないか。しかも、それを前向きにとらえて、教会システムの変容を許容してゆかざるを得ないのではないかと私は考えております。
現状:一般任用教職者(牧師)(フルサラリー 給料体制の標準給CD, E))。
    複数の教会を担当している一般任用教師(牧会教職)。教務教職(大学・神学校・中高チャプレン)
    嘱託教師A給。 牧会委嘱(定年教師)。 説教応援牧師
今後:日本福音ルーテル教会において認められた他団体の長であり、且つ一般任用教職牧師であるこ
   とが可能になるか。
   公立・私立の学校教師であり、且つ、応分の謝儀を各個教会から受ける。(労働司祭・シスターズ)   (教会以外の働きからの収入を最初から得ることを前提として、かつ担任教会から応分の手当を受ける。このためには神学校時代から神学の
     学びの他に他種の職業訓練を自発的に取得できるようにする。)

・ 訓練された信徒による教会運営と管理を日本福音ルーテル教会は認めて、支援する。その上で教職者がその教会を支え応援する教会の形。(現在の富士教会に近いか?!) この場合は、牧師と信徒が一体としてその地に派遣されている教会として、捉え直されてゆくことが大切である。
・ 私が、牧師になるころの時代には、女性で神学校を卒業なさった先輩が居られましたが、女性である理由で牧師の按手を授けられずにいました。その後まもなく教会憲章が変更されてそのお方は牧師になりました。現在では夫婦で牧師であって、それぞれが別の教会を牧会しておられる方が三組ほどおられます。日本基督教団では、はるかに多くの女性牧師が活躍しておられます。
・ キリシタン時代に信徒である長老が信仰の群れを維持し守ったことから沢山の学びを起こして、現在の教会維持を真剣に考えて、その道を実践することが急務であると考えます。

ルカ10:1 その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に派遣された。 10:2 そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。
10:3
行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ。
こうして、イエスが人選をした72人を36の地方に派遣いたしました。その記録がここに記載されております。
10:5
どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。

10:6
平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。


< この家に平和があるように >とは!!??
 自分にとっての、幸せの形とは!!?? キリスト者として生きる上で考えておくことが大切!!です。他人が抱く幸せの形を認め、是認しつつも、自分にとっての幸せの形はまた別であっても良いのだ!!「この家に平和があるように」と願い祈りつつ、我が家と、わが心の内の平和の形があるはずであります。お互いに違いを認め是認しながら、その社会、共同体の中で共存して行く生活の形を目指して生きるのです。ただし孤立したままですと、人は弱く脆いものですから、志や宗教的感性が通じ合う共同体を持つことは大切です。私は自分にとってはそれが今の日本福音ルーテル教会であり、世の中には実はいろいろな形と気風・雰囲気の異なる教会がございます。その中で、自分には慣れ親しんできたルーテル教会が落ち着くようです。まあ、それでいいか。と思っております。
 年齢を重ねても、通える教会があるのは自分にとって、教会難民にならないで、迎えてくれる礼拝する教会があることは幸いなことだと感謝しております。
 
 主よ、私どもを憐れんでください。独りで生きるのは難しく、厳しいものです。私共に教会を備えてくださいまして深く感謝申し上げます。富士教会が主に支えられ、また支えることができますように。アーメン。

≪過去の説教集≫
・説教応援 - 高塚 郁夫 牧師
          後藤 由起 牧師
          木下 海龍 牧師 ・ 信徒礼拝
・説教者交代 - 東静地区・講壇交換プログラム
一日神学校・牧会委嘱・特別説教応援・他

当教会は、聖書 新共同訳を使用しています。
聖書 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

トップ アイコントップページヘもどる
アイコン 教会について

牧師紹介

アイコン礼拝・集会

今週のメッセージ

教会カレンダー