un title #1
主人公は自衛官の小林修二です。バイオハザードの舞台は日本、警察や自衛隊が出動する大騒ぎに…

今何時だろう?もうこんな時間か…時計の針は21時を指していた。
ちっ!今月の給料がパーだ! スロットなんかやるんじゃなかった…。
いま夜中の歩道を歩いているのは自衛官の小林修二だ。どうやらパチスロで負けたらしい。
「ん?人か?あの〜大丈夫ですか? 」
男は地面に体育座りし、声にならない声を出していた…
「ウーゥーァ…」「 大丈夫ですか? 」
返事はない…痺れを切らせた修二は男の肩に手を当てた。
「聞こえますか!?」
とそのときだった!
「ゥアァー!」
さっきまで気持ち悪そうにしていた男が急に立ち上がり修二に抱きついて来た!
「ちょ…離せ!」
男はさっきまでがウソのようにもの凄い力で修二に抱きついてくる!
「クソ野郎!」
修二は男を蹴り飛ばした…が男は数メートル後ろにたじろいだだけでダメージはない…
「!?」
修二は焦った。自衛隊の中でも修二の蹴りは群を抜く。たとえガタイのいいやつでも尻モチをつき腹を押さえるはずだ。しかし、男はすぐに態勢を立て直しゆっくりと修二に向かって来た…
「止まれ!」
ザッザッ… 男は聞いていないのか聞こえていないのか修二との差は縮まるばかりだ。


ザッザッザッ…
「聞こえねえのか?」「止まれぇっ!」
男は修二と影が2つぶんとなろうとしたとき修二の右ハイが男の側頭部を直撃した! ブォンッッ! グシャァ! 男の顔はまるでハンマーで潰したかのような顔になり2度と動かなくなった…
「なんだこいつ人間か…?!」
そのとき修二の携帯が震えた。隊長の岩村だった。
「小林か?今どこだ?早く戻ってこい!緊急事態だ!」
ツーツーツー… 岩村は有無を言わさず電話を切った。
「こっちだって緊急事態だっての!」
「ハァッハッ…」
駐屯地の門にはいつもより沢山の警備がいた…ガサ…修二は裏ポケットから身分証を出そうとした。ガチャ!ガシュッ!ガチャン!修二に一斉に銃口が向けられた。(おい…なんのつもりだ!?まさか男を殺したのがばれた??)
「小林2等陸士!何か喋ってください…」
銃口を向けた一人の若い自衛官が怯えながら言った。
「なんのマネだ?」
一瞬沈黙が流れた…その時一斉に銃口は下に向いた。
「小林さんすいませんでした!」
「テメぇら!なんのつもりだ!?」
さっきの自衛官が話し出した…
「実はゾンビが…」
「ゾンビ?」
「この市にゾンビが襲ってきています!」
「 なにいってるんだ? 映画じゃあるまいし…」

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