un title #2
「なんかの間違い…」
「ホントです!」
自衛官は小林の声を遮るように言った…
「本当なんだな…?」
「はい…」
小林は宿舎まで走りだした。ガンガンッ! 少し苛立ちながら隊長室を叩いた。
「誰だ?」
「小林です。」
「入れ!」
岩村が口を開きかけた時小林が言った。
「呼ばれた内容はだいたいわかります…」
コクッ…岩村は首を下に振った。
「自分もゾンビに襲われました…」
「本当か!?」
修二は行きさつを話した。
「なるほど…なら説明する手間が省けるな。お前ら第7小隊は6区のゾンビの壊滅と要救助者の救助だ!」
「…了解!」
「明日の朝に出発する、部屋に戻り準備してこい。」
修二は部屋をでた…(何が起きてるんだ…?) 修二はさっき威勢よく返事したもののまだ状況を完璧に理解できてはいなかった…朝起きたらいつもの様な朝を迎えるはずだと…そう思いながら修二は部屋に戻るのだった…。


朝…修二はなかなか寝付けず寝たのは夜中の2時だった。
「 聞いたか?昨日の?」
「ああ…」
喋りかけてきたのは同期の山下だった。
「前から話題になってたけどまさか本当になるとはな…」
「ゾンビなんて映画やゲームの世界だけだと思ってたぜ」
修二と山下は準備を始めた… お前ら装備を確認するぞ!第7小隊は修二、山下、犬本、伊東、岩村隊長の5人だ。
「まず、サブマシンガン、ベレッタ!」
カチャ カシャ! 全員装備は整っている。
「おい!小林、山下!」
2人は焦った…
「その武器は非常時だけ使えよ!」
「バレてたか…」
修二のズボンの中には改造したレッド9が山下の背中にはブラックテイルが忍ばせてあった。
「お前らこんなんどっから持って来たんだ?」
岩村は呆れながらも半笑いで注意した。
「実弾の使用は!?」
伊東が口を開いた。
「緊急時以外の使用は禁ずる!」
「緊急時って…」
「そのときの為に実弾を渡しておく!」
岩村はサブマシンガンのマガジン2本とベレッタのマガジン3本を渡した。
「指示があるまで衝撃弾を使え!」
そして第7小隊を乗せたジープは6区へ向かって走り始めた…他の隊のジープも走り始めた。これから起こる悲劇も知らず…。

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