13月13日 #第一話《始まり》
1月12日、マルコヴィッチは目覚めるとその異様な静けさに気付いた。
家を出てみたがその静けさは変わることはない。
『なんでこんなに静かなんだ?』
マルコヴィッチは不思議に思った。その時まず初めに気付かなければいけない事に気付いた。 
『キャサリンは!?』
マルコヴィッチにはキャサリンという妻がいたのだが彼女はいつもマルコヴィッチが起きる頃には朝ご飯の支度をしていた。
『キャサリン!!』
マルコヴィッチは大きく彼女の名を叫んだが返事はない。リビングに行くとキャサリンはソファーに座っていた。
『なんだキャサリンいるんじゃないか。返事ぐらいしろよ。』
マルコヴィッチがキャサリンの肩をポンとたたくと
『ゴロ・・・・・。』
と音をたててキャサリンの頭が転がっていく。
『みぎゃぁぁぁぁぁぁぁ』
マルコヴィッチは叫び声をあげると腰を抜かしまくった!
『え!?なに?ちょ、まっ、え?うそ?死んでんの?』
マルコヴィッチはもはや動揺しまくりだった。その時キャサリンの生首がしゃべった。
『マルコヴィッチ・・・。今日は何月何日?』
そう言われるとマルコヴィッチは
『え?今日?今日は1月12日』
と普通に答えた。するとキャサリンは
『違うわ。今日は13月12日。明日は13日。明日は気を付けて・・・・さぁ、起きて。』
『起きて・・・、起きて!』
マルコヴィッチは目覚めた。 
『おぉ!!・・・ゆ、夢か・・。』
マルコヴィッチは夢を見ていた。
『汗ダクダクよ?悪い夢でも見てたのね。朝ご飯・・・できてるわよ』
キャサリンにそう言われるとマルコヴィッチはリビングに行った。夢の内容はキャサリンには言わなかった。
マルコヴィッチは朝食を食べているとふと壁を見た。そこには13月のカレンダーがかかっていた。
『!!・・・・・。』
悪夢が始まろうとしていた。

□13月13日
第二話《怪物》

戻る