13月13日 #第二話《怪物》
マルコヴィッチはまだ夢が覚めてないんじゃないかと思い頬をつねった。ギュッ!
『・・・痛い。・・・じゃあこのカレンダーは一体なんなんだ・・・。』
『キャサリン。・・このカレンダーはなんなんだ?』
とマルコヴィッチは聞いた。
『何って・・何が?』
キャサリンは不思議そうに答えた。
どうやら13月のカレンダーが見えてるのはマルコヴィッチだけらしい。マルコヴィッチは自分に何が起きてるのか不安で落ち着かなかったが、その日は何も起こらずマルコヴィッチは寝た。
13日・・・起床。マルコヴィッチが寝室をでると悪夢は容赦なくマルコヴィッチに襲い掛かった。そこには怪物が立っていた。ひじから先は鎌のような形状、体格は人とほぼ同じ、植物のような皮膚。
『うぁあぁぁぁぁぁ!』
マルコヴィッチは叫び声をあげた。
『キャサリン!?・・・キャサリン!?・・・・キャサリン!!!』
マルコヴィッチは愛する妻の名を何度も呼んだが返答はない。 怪物は何か言いながら近づいてくる。聞き取れない。マルコヴィッチは寝室に戻り、隠してあったハ ンドガンをとった。怪物は少し速く近づいてくる。
『な、ななななんだよ!!ひぃぃ。』
マルコヴィッチはあまりの恐怖に窓から逃げ出した。
『頼むから追ってくるな!・・・頼む!』
マルコヴィッチは住宅街を走っていく。だが怪物は走って追い掛けてくる!追い付かれたらすぐにでもあの鎌状の腕で切り付けられそうだ。
『うそだろ!?くんなよぉぉ!くそぉぉぉ!!』
バンッ!!
マルコヴィッチは怪物に弾丸を放った!怪物は血を流して倒れこんだ。
マルコヴィッチは怪物の近くまで近づいた。怪物はまだ少し動いている。
バンッ!バンッ!
マルコヴィッチはさらに二発怪物に撃ち込んだ。怪物は動かなくなった。
『死んだか・・・。何なんだこいつ。』
マルコヴィッチはキャサリンの事が心配で家に帰った。
『キャサリン!!』
家にキャサリンの姿はなかった。

□13月13日
第三話《救出》

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