13月13日 #第六話《隠滅》
『はい?だれですか?』
ガチャッ。マルコヴィッチがドアを開けるとそこには警官が立っていた。
『マルコヴィッチさんですね?』
『はい。そうですが、何か?』
『あなたをキャサリンさん殺害の容疑で逮捕します。』
『!!!・・な、なんだと!?どうゆう事だ!!・・・キャサリンは死んでなんかいない!出掛けてるだけさ!』
『詳しい話は署でお聞きします。・・連れてけ。』
警官がそういうとマルコヴィッチは他の二人の警官に連れていかれた。
『放せ!!お前らふざけんな!!キャサリンは帰ってくる!!』
マルコヴィッチの抵抗むなしくマルコヴィッチはパトカーに乗せられ、パトカーは走りだしていった。   

署につくとマルコヴィッチは早速取り調べ室に入れられた。
『キャサリンさんを殺害したのはマルコヴィッチさん、あんただな?』
『・・・違う。』
マルコヴィッチは容疑を否定するものの、キャサリンが死んだという現実を認め放心状態だった。
『13日の朝9時半、あなたの家の近くにあるウエスタン通りであなたが何ものかに発砲するのを近くの住人が見ている。さらに、銃声を3回聞いたと証言している。キャサリンさんも銃弾を3発撃たれ死亡している。』
『!!・・・それは政府が造ったロボットが実験かなんかで家にいて、おれは何も知らないから逃げて、それでも追い掛けてくるから撃ったんだ。・・・・!!!お前らまさか!!政府の命令で!?』
『はい?』
『実験は失敗したんだ!!!キャサリンはあのロボットに殺されたんだろ!!そうなんだろ!?ロボットの実用化を急いだ政府はその失敗を隠滅しようとした!!それでロボットに発砲したおれを利用して容疑をかけた!運よく目撃者の住人はロボットの姿は見ていない!・・・これであの救急車の説明もつく!!・・なんて汚い野郎共だ!』
『君は何を言ってるんだ?政府のロボットはこの事件に関係ない。』
『そうやって何もかも隠し通す気か!!じゃあ妻の遺体を見せてくれ!!』
『君にその権限はない。』
『そうかい!!本当は妻の遺体についてるのは弾痕なんかじゃなく鎌で切られたあとだからか!?』
刑事とマルコヴィッチのにらみあいが続いた。

□13月13日
最終話《終巻》

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