BIO HAZARD-CRIMSON BLOOD #2
第一話 「序章」

アメリカ中西部の小さな都市
シクタウン。此処では、アンブレラ製薬会社の薬品工場が町の中心軸である。いわば、あの町と同じ町だ。やがて・・・・ここでも、同じ惨劇が起きようとしていた。

ここはある図書館、一人の少年が椅子に座り、何冊もの新聞のファイルを机に並べ、読み上げていた。 彼の名前は、イーズ・シェヴァ・リグレット。アンブレラで優秀な科学者である、シェヴァ・リグレットの息子だ。彼もまた父の血を受け継ぎ、成績が優秀である。

彼は今、ある事件について調べていた。それは、1998年に起きた。「ラクーン事件」についてだ。この事件は昔、ラクーンシティで アンブレラ製薬会社が造り出した。ウィルスがばらまかれ、町に大規模な「バイオハザード」が起きてしまったのだ。

「生存者なんて、いたのか・・・・」
と思いながら、記事に目を向けた。そこに書かれた名前を指でなぞりながら読んだ。
ジル・バレンタイン
カルロス・オリヴェイラ
クレア・レッドフィールド
レオン・S・ケネディ
シェリー・バーキン
他 多数。

「凄い人達だな」
そう思いながら、イーズはまた、新聞に目を向けた。
すると、後ろから背中を押され、イーズは驚き 後ろを振り向いた。

「ち〜っす♪イーズ君」
そこにいたのは、同級生のケインだ。ケインはニヤニヤしながら、イーズの肩を抱いた。
「何、見てんのさ〜新聞?」
「新聞だよ。昔、あったラクーンの・・・・」
ケインは少し顔を歪めた。
「あっ・・・・・悪い・・お前、ラクーン出身だったな・・・・」
「いいよ いいよ、全然気にしてないヨ〜ン♪」
ケインは笑いながら新聞を見る

数分が経ち、イーズは次の記事を見ようとした。そのとき、 ブブブっ
イーズは震えている携帯を鞄から取りだし、画面を見た
「やっべぇ〜エディだ。」
イーズは、苦い顔をしながら頭を掻いた。ケインも苦笑いしながら
「塾か?」
と聞いてきた。イーズは違うと答えた。 イーズは図書館から出ていった後、駐車場に向かった。そこにいたのはバイクに股がり、頬杖をつきながら待っている男がいた。
彼が、エディ・ヨーという男だ。イーズの世話係と言うのか・・・・ まあ、ボディガードのようなものだ。 イーズが走ってくると、エディはヘルメットを投げつけた。
「三分も遅刻だ。早く乗れよ。」
「悪ぃ・・・・調べ事をね・・・・」
イーズはヘルメットを被り、エディの後ろに乗った。エディはエンジンをかけて、バイクをとばした。
「イーズ、お前何を調べいたんだ?」
エディはバイクを運転しながら喋ってくる。
「えっ?ラクーンのことを・・・・」
イーズは苦笑いしながら答える。
「あの事件か・・・・お前、まさか信じてるのか?」
「はっ・・・・信じてないよ!!」
イーズは慌てて答える。
「なら、いいよ。」
エディは、バイクを飛ばしながらまた、喋りかける。
「イーズ、これが終わったら自分の血液を研究所に持って行くんだ。俺は受付の辺りで待ってるから・・・・」
そう言うとエディは、急いで病院に行った。イーズは一ヶ月に一回血液検査をするのだ。因みに今日がその日である

□BIO HAZARD-CRIMSON BLOOD
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