気ガツケバ イツモ フト浮カブ君ノ面影
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「タカミさん。これ、さっき言ってたお店のメモ。」
「ありがとうございますっ」
「気に入られたんですか?そこのお店。」
「あっ ええ、そう です。」
「私も行ってみようかなあ。」
「ぜひ行ってみて!味良かったし、フラミンゴいるし。
ビュッフェスタイルだから、好き嫌いあっても選んで食べれるし。
女の子とかこーいうの好きなんじゃないかなあ。」
「じゃあ今度はタカミさんも彼女と?」
「ん? ああ まあそう かな・・・?」
お疲れっしたーと無理矢理会話を終わらせ、スタジオを後にした。
彼女ねえ・・・
大ちゃんだったら喜ぶんじゃないかなって、思って訊いてみたんだけど。
傍にいるときは手を伸ばせる。
どんな些細なことも支えてあげられる。
以前よりももっと近く
もっと深く
ずっと大きく。守ってあげたいって気持ちが溢れてる最近の俺。
今ならば
別々の場所にいても、大ちゃんを想うだけで胸が温かくなるよ。