2月11日(水)

おなじみになったコーランの声で 目が覚めた。時計をみると 

5時40分。真っ暗・・・

朝食に出かけると、 朝日が昇って、ホテルのプールが赤く染まった。

 

WD3台に分乗して 出発。

ラサドさんは床屋さんに行って 男前をアップしていた。

最初に 砂漠植物園。花いっぱいという時期ではなかったが、

ラサドさんは「ヘンナ」の木など、説明してくれた。

冷気がみなぎって 寒いぐらい。鳥たちが一斉に大合唱。

 

その後、植物園と続いている動物園へ。

山猫、タカ、イノブタ、針ネズミ、ジャッカル、一つこぶラクダ、ライオン・

・・とひょうきんな案内人が 説明をしてくれた。

びっくり仰天!!

添乗員の吉田さんは 案内人が出した大きなトカゲをブローチにして 

蛇も首に巻いた。

成田さんまで・・・・ ほかにも勇気のある人たちがいた。

私には信じられない行為。

吉田さんは は虫類大好きとか。

私たちが大騒ぎをしている最中も、

黙々と白い砂の地面を掃除している男の人が印象的だった。

 

 

ダールシュライト博物館。個人の博物館で 貴族と市民の生活様式を展示。

 博物館のトイレのおばさんと冴

チュニジアの紙幣にもなっている シャビーさん1909〜1934)の

コーナーでは ラサドさんの説明に力が入った。

彼の祖父の兄弟が シャビーさんなのだ。

チュニジア人は 名前に必ず、家系を入れるようで、

難しい国境を越えるときにも 彼の名前が役に立ったことが

何度もあると言っていた。

「誇り」がみなぎっていた。

 

 

 

さて、ようやく 4WDの威力を発揮する山岳オアシス、タメルザ渓谷へ。

 

幾何学模様のタイルでおおわれた街を抜けると、

行けども 行けども、一本道、両脇はただ、石ころだけ。

遠くには、錫の採れる鉱山が茶色い山肌を見せていた。

「スターウオーズ」の映画が撮られた所、タメルザ渓谷に到着。

映画を見ていないので ストーリーは分からないけど、

廃墟、ナツメヤシの茂る美しいせせらぎ、そそり立つ岩、遙かで、

雄大な地平線・・・・映画の舞台にはもってこいだ。

 

手前は廃墟 奥は移住した村 手前がワジと呼ばれる川

紫水晶を売りに 村の若者が近寄ってきた。

きっと、お店で売らない彼らは 違法なのかも・・・

辺りをはばかりながら 分からない言葉で交渉しようとする。

陽気なヒロコチャンは

「エエッ? プレゼント?くれんの?」と京都弁で かわしていた。

 

 

昼食は、  タメルザ・パレスホテルで。

眼下には 洪水時だけ川になるという ワジと呼ばれる茶色の砂の

川の向こうには、ベルベル人の廃墟となった村。

まったく、荒涼とした茶色一色の 風景の中に 一軒だけの 

4ツ星ホテル。保護色のように 周りの景色に同化していた。

 

メインのクスクスの前に出た 「ショルパ」という名のスープの

美味しかったこと!

この旅で 一番感激した食べ物だった。

豆などを中心に実沢山で 上品なトマト味だった。

「お代わりしていいですか?」って言いたくて うずうずした。

後で 添乗の吉田さんに感激を伝えると、

「私、お代わりしちゃった!」  クヤシー!言えばよかった・・・

 

食事の後、ミデスという アルジェリアの国境まで1km

という村へ ラリーのような道を登った。

「イングリッシュ・ペイシェント」という映画を観ていないので

そういった意味の感激はないのだが、

雨で削りそがれた渓谷の山肌は コントラストの美しい横縞模様、

アルジェリアに流れていく渓谷の岩肌にへばり付いて咲く可憐な

野の花が かわいかった。

ミデス渓谷 タメルザパレスホテル

 

紫の小花が一面に咲いていた 東京都が3つ入る塩の湖 ショット・エル・ジョリド

単調な一本道に戻ると、 砂漠に這うように咲く 小さな花たちを映したくて 
フォトタイム。

 

東京都が3つ入ってしまう広さの ショット・エル・ジョリドと

いう塩湖では、 お土産にしようと 塩の塊をみんなで袋に入れた。

水分もそのままなので 重いったら!

 

ドウーズに入った。

ドウーズはサハラ大砂丘の入り口の街。

地図では チュニジアのおへそ辺りか。

ホテルは  エル・ムラディー  大型ホテルだ。

成田さんと、 食事の後 プールへ直行。

ところが、すでにクローズというではないか、

フロントで、交渉していると吉田さんがきて、もう一押し。

彼女も プールが大好き。

おかげで、貸し切りプールとなった。

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