2月13日(金)
成田さんと まだ暗い、5時半頃から散歩に出た。
方向も分からず、歩いていたら港に出た。
アラビア語講座の影響で、お店の看板とかが とても気になった。
早くから開いている喫茶店を見つけて「入って見ようよ!」というと、
彼女は怖がって同意してくれなかった。
ツアーで動いていると、なかなか地元の方との交流がなくて、
わたし的人間には物足りないでいる。
朝食後 スファックスのメディナへ 出発前に徒歩で出かけた。
ツアーにはなっていないようだが ラサドさんの好意だった。
昨晩の講座も ラサドさんの特別レッスンだった。
ツアー客もフィットする人たちと否とあるのかもしれない。
ひょっとしたら、「リビア」の水戸のご老公が効いているのかも・・・
途中、花屋さんが軒を連ねていた。
明日はセント・バレンタインデー。 そして今日は13日の金曜日。
スファックスのメディナは 今までのメディナの様子と違っていた。
まさに、地元の人たちの市場で、観光客は誰もいない。
ベルベル人の派手に着飾ったおばあさんなど、人々を見ているのが
楽しい!
一軒の服地を売る店を覗いた。 赤い帽子のおじさんが一人。
「サバ・ハラヘル!」
おじさんは上目使いに私たちを見た。が、すぐに読んでいたコーランに眼を落とした。
その様子を見て「朝のお祈りの時間なのかも・・・」とその場を去った。
後で ラサドさんに 「気に入った布があったんだけど
お祈りの時間を邪魔したみたい」と言うと、
「お店を開けているのだから 勿論商売をしているのだけれど、
観光客に慣れていないから 無視したんだよ」ですって。
半日ぐらい うろつきたい市場だった。
スファックスの人たちは 自分たちのことを「スファックシャン」と呼んで、
商売がもっともうまいのもスファックシャン、
婚礼もスファックシャン同士で と 特別意識が強いとか、
メディナに心を残して バスで エル・ジェムに移動。
世界で3番目の規模のコロセウム(世界遺産)。
円形闘技場 エル・ジェム | 黒い影の中に冴がいる |
この円形闘技場は ローマ帝国の中でももっとも豊かな都市、
シスドラスが栄えた エル・ジェムにあった。
数万人の収容能力があり、夏にはフェスティバルが開かれるそうだ。
エル・ジェム博物館の見事なモザイクを見学して おまけの
タイル博物館にも立ち寄った。
昼食後、カイラワンの郊外のじゅうたん屋さんまで 回り道をして一服。
ミントティーをいただいて 素晴らしいチュニジアの織物を
披露してもらった。 絨毯の気に入ったのが見つかって買おうと
カードまで出したが、家にいる2匹のダックスの存在を考えて
思いとどまった。
地中海の海を見ながら スースに到着。
チュニジアのスファックスに続く 第3の都市であり、大観光地。
「サヘル地方の真珠」と言われている白砂のビーチ沿いに
ディアル・エル・アンダルース ホテルがあった。五つ星。
大変センスの良い、リゾートホテルだ。
部屋も申し分なし、スタッフも洗練されている。
気にしてやってきたラサドさんに花丸をあげたい。
プール好きの成田さんと私は 早速 プールに飛び込んだ。
吉田さんもやってきた。
見苦しい姿態をさらけだして メンバー達の見せ物となった。
サウナに入ると、男性が一人、ちょっと躊躇はしたが
勇気を出して入っていった。
私の辿々しい英語で 話をすると、
彼はアイルランド人、3週間の休暇で ゴルフ三昧をしていた。
私が北アイルランドに行ったことがあると告げると、うれしそうに
観光の話をしてくれた。
夕食は 思いっきりアラビアンに 冴と私は変装?して臨んだ。
風格を感じるディナーで、メインは魚、肉、クスクスなどから選ぶことができた。
バレンタインデーを控えて、 深紅のバラがおのおのに配られた。
ワインは、もう、お馴染みとなったチュニジアワイン、MAGON。
食後、ラサドさんの敬愛する画家、Mohamed.Zouariさんの
ギャラリーコーナーに立ち寄った。
冴は彼の絵に魅了されて 買うことになった。
町田市から参加の山本夫妻も 旅の記念に購入された。
アラビア文字が埋め尽くされて 鮮やかな色使い、
ピカソとミロを合わせたような画風、私も欲しいと思ったが
絵葉書に留まった。
興奮冷めやらぬ面持ちで 部屋へ帰ろうとすると、
ヒロコチャンとスジャータさんが 水パイプを吸っていた。
イグサを編んだマットの怪しげな部屋と水パイプ。
チュニジア楽器で演奏も始まった。 まさにアラビアン・ナイト!!
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