ENOSHIMA BIG READ

漂流 吉村昭 新潮文庫        
 先日のノルウェーカップは中止になり残念!
 さて、今回の読書感想文は吉村昭の「漂流」。これも止まらぬ面白さ。
・・・江戸時代にシケで無人島に流され、一人生き残った長平。続々漂流してくる新参 者?の漂流者と廃材でフネを造って、遂に生還!
 ということで、やっぱりシケのときは髷を切り、帆柱を切り倒し、御籤を立てると 助かるようです。みなさんも、出艇禁止のなかレーザーで出港するときは極力、髷 を結いましょう。
   2006年4月9日
スプレー号世界周航記 ジョシュア・スローカム著
高橋泰邦訳
中公文庫        
 一人でよくやった!!お疲れさん!って感じ。
 木のフネで、オートパーロットもGPSもなく大変だったでしょう。
 それにしても、100年以上前に一人で世界一周しようなんて、 スローカムはよく決断したなぁ。それだけで大拍手。
 本の内容は、文句なく楽しいっす。2回続けて読みました。
 いつの日か、こんな航海に出たいものです。
   2006年3月26日
大黒屋光太夫 吉村昭 新潮文庫        
 吉村昭、さすがに渋い!
 1782年に紀伊白子港を出発し、17人を乗せた神昌丸が、嵐によって遭難しロシアの小 島に流れ着く。
 寒さと飢えで次々と仲間が死んでいく中、なんとか帰国しようとがんばる光太夫と、 彼を支えるロシア人。
 上下巻の2分冊だけど、一気に読めちゃう本です。

 【この本から得られる教訓】
大時化になったら@からCの手順で対処すべし。
 @まずは「髷を切る」!
 Aダメなら「荷を撥ねる」!
 Bそれでもダメなら「帆柱を切る」!
 C最後の手段は「神籤を立てる」!
ほんとかな〜。
ではまた。
   2006年3月14日
信じられない航海 トリスタン・ジョーンズ
宮本保夫訳
舵社        
 クルーザーで死海とチチカカ湖を帆走したい!という変な考えを起こてしまった著者が、その実現のために「信じられない」苦労をするはめになった話。
 変わった人もいるもんだなぁ。「帆走」する部分より、クルーザーでジャングルの川を下ったり、トラックや"コロ"に載せて「搬送」する部分の話が新鮮!「航海」じゃなくて、「後悔」? (オークマ)
   2006年3月10日

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