8/13 散居の風「歴史に思いをはせて」を読んで
 ご父兄の方や友人、卒塾生からメールを頂きました。つたない文章だったのに私の気持ちを理解していただき感想まで書いてくださって感謝しております。子供たちにも伝わっていてくれればと願っているのですが・・
 
* 卒塾生堀田倫生君(紀伊国屋書店沖縄支店長)からのメール
 文中にもありましたが間もなく本土のお盆(沖縄は8/21-23)と共に終戦記念日を迎えます。沖縄地上戦の終戦日は6/23にあたり(一説では7/10というのもあるそうですが)県内公立小中高(大も大部分)は休みとなり、糸満市にある平和祈念公園やひめゆりの塔の前では、8/68/9と同じような厳粛な雰囲気となります。
 
平和祈念資料館は是非訪れてほしい施設であり、僕ら自身も知り合いが訪ねてくると、案内するようにしています。最初から勝てない戦いに民間人が巻き込まれ、あげく放置した大本営。追い詰められての集団自決。「捕虜の辱め」を理由に軍人が同じ国民に毒を盛る・・・。展示を見終わると言葉が出ませんでした。資料館の展示コーナーから出ると、前面ガラス越し青い海が広がっています。何十メートル下のその海に身を投げた方々が何万といます。
避難壕の中で、生きようと思い、助けようと思った人たちが次々に悲劇にみまわれました。県内各所に今でも塹壕があり、日々手を合わせられている後も見受けられます。

 広島には親に連れて行ってもらい、何故親がここにつれてきたのか資料館から出た時にわかったような気がしました。長崎の像は自分で見てきました。
沖縄でも「平和の礎」の前で手を合わせられてよかったと思っています。
来年からも、何処にいても6/23を自身の中に加えようと思っています。

* 保護者の方からのメール
 散居の風、読ませていただきました。ちょうど3年前長男が中学を卒業した時に、次男も連れて広島へ行ったことを思い出しました。広島は私たちが中学生の頃修学旅行の定番の行き先だったように思います。しかし、私の時には大阪京都と言うことで広島には行ったことが無く、一度は広島へと言う思いはずっとありました。ちょうどそのころ少年事件が世の中を騒がせていました。子供たちには是非、はやいうちに広島を見せてやりたい と言う思いからの旅行でした。広島の記念館では、沢山の外国の人とともに、いろいろな展示物に、ただ、だまって見入りました。その光景は、とても不思議な気持ちになりました。何と言い表せばいいのかわからない気持ちです。子供たちも何か感じてくれたと思うのですが・・・
 今日、お便りをみて、3年前のあの気持ちがよみがえってきました。私も同感です。物思う年頃の子供たちには是非見てほしい広島です。そして、何かを感じてほしいと思うのです。昨年のお盆前、次男と2人でお墓の掃除に行きました。掃除をしながら、これから向かう受験、ご先祖様のことなど、いろいろな事を話しました。とても大切な時間だったように思いました。
昨年は、祖父が倒れ、「老いる」と言うことを身近に感じてくれたと思います。いつも感じていてほしい『生』!
 取り留めの無い話になってしまいました。ただ、今日は、何か、どうしてもお便りをしたい気持ちになった『散居の風』でした。ありがとうございます。気持ちを、がんがん揺さぶるお便りがいつも楽しみです。今後ともよろしくおねがいします
         
* 友人からのメール
 上田市にある美術館「無言館」へ行ってきました。
戦没画学生慰霊の美術館で、ほとんどが20代で命をなくした美術学校の卒業生や、学徒出陣した人たちの絵。戦争に行く前に描いた絵や、戦地から家族に送られた絵ハガキなど、涙なくしては見られませんでした。



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