■アウディと長く付き合う方法
現在のA6は、私にとって3台目のアウディです。
最初はBMW323iからの乗り換えで84年式100 2.3E。
そして次が、99年式の同型車です。
かれこれ20年近くアウディを乗り続けている訳で、アウディを
乗りこなす術について、他の方より少しノウハウがあると思います。
そこで、アウディを長く乗るために心がけたい注意点などをまとめました。
ただし、私の体験がすべてのアウディに共通する現象か否かなど、
客観的評価に乏しい点もありますので、ご理解ください。
@オイル消費とオイル漏れ
またオイル関係では、どうしてもオイル漏れが発生します。
これはガスケットやパッキンなどの材質が日本車などに比べて劣るから
という説があります。
オイル漏れは、高価な化学合成油、特にエステルベースの高級オイルを
日常的に使っていると顕著になります。
これらのオイルは、シールに対する攻撃性が高いからのようです。
(「Wikipedia オイル」 マルチグレードの項の下段参照)
オイル漏れを嫌うのであれば、鉱物油を使うのがお薦めです。
私は、米国製の「シェブロン」というオイルを使っています。
また、最近の新車はロングライフオイルが注入されています。
これは、長い使用に耐え、品質も極めて良いオイルなので、指定通り、
初回1万5千キロでの交換でOKのようです。
ロングライフオイルは環境保全につながりますね。
かつて新車の慣らし時に、「初回1000キロでフィルターとともに交換」
が常識でしたが、現在は車の精度やオイルの耐久性があがり、さらに廃油
処理の環境負荷問題もあって、その常識は通用しなくなっています。
サービスインターバル表示部にはオイル交換の時期も表示されますが
そのコントロールモジュールには、オイルがロングライフか否かも設定
するようになっています。
Aデリケートなパワーステアリング系
アウディのパワーステアリング系は非常にデリケートだと感じています。
これも、日本と欧州の使用環境の違いが原因でしょうか?
パワーアシストの高圧系のホースやオイルポンプ、そしてギヤボックス
からのオイル漏れが比較的発生しやすく、最悪の場合は高価なポンプ
を交換するはめになります。
日本の場合、特に都市部では駐車などのためにステアリングをすえ切り
する場合が多く、これがパワーステアリング系に大きな負担を与えるの
ではないでしょうか?
私は、「ハンドルを切るのはタイヤが回っている状態で」を励行しています。
パワステ無しの車を体験された方はおわかりと思いますが、タイヤが回って
いるか否かで、ステアリングの負荷は大きくちがいます。
高圧系以外にも、すえ切りをすると、タイロッドエンドなどにも大きな負荷を
与えますので、注意が必要です。
また、インチアップする時はホイールの重量に気を配り、むやみにタイヤ幅を
太くしない方が賢明です。
BATFやハイドロオイルは純正品を
オートマチックフールド(ATF)や、G2000というハイドロリックオイル
さらにクーラントなどは、純正品をディラーで点検・交換されることをお薦め
します。
最近は、GSなどでもATFの交換ができるようになりましたが、Audiのティプトロ
車は、7万キロ以上走行してからATFを交換すると、トラブルの引き金になるこ
とがあるようです。
アウディは、車種によって市販の赤色のATFとは異なるものを使用していることや、
交換時はATFの温度が40度の時の量を測る必要があるなど、交換には専門知識が
必要で、知識が豊富なディラーに任せるのが安全だと思います。
Cその他、注意事項
その他の注意点としては、ドライブシャフトブーツが破れやすいので留意してください。
写真のように、蛇腹状のブーツが破けて中のグルスが出てきます。
ブーツが破れると、グリスが飛び散ってホイールの内側が汚れるのでわかります。
約5万キロが使用限度のようです。
ブーツを長持ちさせるこつは、駐車時にタイヤを進行方向に対してまっすぐにすること
だそうです。
また、キースイッチの破損が多い(現在は対策品になっているようです)ので
注意が必要です。
キーを差し込むシリンダーの部分ではなく、その奥にあるスイッチ部です。
これが破損すると、セルONの位置からのキーの戻りが悪くなるので
すぐにわかると思います。
故障したまま使用すると、セルモーターの破損など重大なトラブルに発展
しますので注意が必要です。
故障した場合は、ヘッドライトやオーディオなどへの電源供給が断たれ
ますので、そのような症状が出たらキースイッチを疑ってみてください。
手動で少しキー位置を戻せば、復旧するはずです。
キースイッチそのものは、5000円弱のパーツです。