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2003年6月 「メルマガ発行を考える」
HP作成とメルマガ発行に興味を持つ
書くことが好きな点と皆様に知って欲しい点がありました。
行政書士事務所を開こうと思っていたのでそのことも考えていました。コネもないので、事務所開業するにしても存在を知ってもらう必要があると思い、HP作成やメールマガジンの発行を考えました。
もう1つの理由は、身内の闘病看護で時間に余裕がありませんでした。
結論はネットで業務展開をせざるを得ないと思いました。
「メルマガで書籍出版」という野望を密かに持っていました。
「まぐまぐ」の盲点
まず「メルマガ」を検索して、主だった会社を選んでいきました。
するとかなりの大手のメルマガスタンドの「まぐまぐ」にいきあたりました。しかし最大の難点が・・・。まぐまぐは、自分のHPでサンプルが必要な点が盲点でした。私のHPは全然出来上がっていませんでした。まぐまぐは現時点では断念せざるを得ない状態でした。そこで数社の中から現状の条件でメールマガジンを発行できる「メルマ」を選びました。



2003年7月28日 「メルマガ第一号発行」
題名を一応熟慮しました
題名は命です。ですから色々悩みましたが、最終的に題名は「日常の法律問題を考えましょう」に決定しました。最近の法律番組ブームを考えて、また、自分の考えていた法律教育の不備に対応できればと思い題名を考えました。
題名を上記にした理由は身近な法律問題ということを示すために、つまり一般の人が興味をもってもらおうとして日常の法律問題を」としました。例えば「刑法」などとすると読んでくれる層が少なくなります。法学部の学生や公務員試験などの人達だけでしょう。また法律家などとすると偉そうに聞こえるので「考えましょう」と一緒に考えましょうという姿勢を示し、敷居を低くしようとしました。弁護士でない行政書士の利点を活かし、敷居の低さを強調し、なるべく街の法律家、身近な法律家という偽らざる行政書士の立場を強調して、なるべく多くの人の目に触れてもらえるようにしました。
発行に際し、複数のメールマガジンを比較
同一分野の他のメルマガを比較してどうして読者数に差があるかを考えるということをしました。発想力の乏しい私には、分析するしか能力がありません。そこで一番わかりやすい分析である、比較分析を致しました。気付いた大きな点は、
1、日刊・週刊・月刊・不定期などが原因
2、広告の有無・広告の割合
3、内容(専門すぎないか・平易な文章か・お得感があるか)
4、メールマガジンの長さ
でした。それを考えて週刊・広告無・平易・時事的要素を含めると決定しました。
(この時点では後に気付く、大きな欠点に気付いていませんでした。)
発行内容について考えました
法律の話を一般の人にすると、必ず刑事事件について興味をもたれるのでその点を考慮して、民事と刑事を交互に出すことにしました。なるべく一般の人が興味を持つように致しました。法律の勘違いなど読んで為になるようなもの、インパクトをどうしたら与えられるかも考えました。抽象的な法律の世界を、具体的に感じてもらうように注意を致しました。
基本的には
1、普段皆さんの生活に具体例としてあがるような事例、
2、自分の体験談
3、ニュースがよりわかりやすくなるような時事的法律問題
4、常識と法律の常識の相違
というコンセプトにしました。



2003年8月 「メルマガの宣伝」
身近な皆様にご連絡
講師をしていたので、受講生の皆様にご紹介しました。民事の問題は試験とも関係ある内容だったので勧め易かったです。あとは知り合いの方にご報告しました。
結果的に総合で50人位の方に最初読んで頂きました。
宣伝費の非利用
宣伝を使えばいいと読者は増えるのでしょうが、そんな資金的余裕もなく宣伝はしませんでした。また相互メルマガ紹介は、あたかも広告を掲載しているように見えるのでこの利用はやめました。読者数を増やす方法が全く思い浮かびませんでした。
後に、自分の発行しているメルマガ間で、紹介することは致しました。
発行を複数のメルマガジンで考える
読者数を増やすという方法は全くわかりませんでした。ただ新聞でも朝日・読売・毎日・産経などの派があるようにメルマガにも、人によっては好き嫌いがあることがわかりました。どうせ同じものを発行するなら、手続きは一緒なので複数のメルマガを考えました。
既に発行済みのメルマガの読者を新たに30人増やすよりも、新しいメルマガで読者を発行して30人の読者を増やす方が簡単だと思います。
そこで他のメルマガスタンドをピックアップしていきました。しかしHP作成や行政書士会の入会手続きなどで全然進みませんでした。



2003年9月 「新メルマガの構想と失敗」
起業関係・企業関係のメルマガの構想
行政書士業務は、依頼者との関係は一度きりが多い特徴を考えました。これは他の弁護士などの士業もそうです。ですから反復継続的に業務をするには、企業を相手に考えなくてはいけません。そのために会社という反復継続的な顧客を考える必要があります。
そこで起業・企業関係に関係するメルマガを発刊しようと考えました。
実際は、以前のメルマガがあまり読者数が増加しなかった点を反省してよりインパクトのある題名にしようとしました。
題名の大失敗
今回はインパクトのある名前をつけようとしました。また、1円起業など起業ブームが時事的要素だと考え、「起業か?既業か(留まるべきか)?「きぎょう家」の為の法律勉強会」
という名前でメルマガを申請しました。
この題名が大変評判が悪いらしく、読者が全然増えません。
その為、後にその名前を変更せざるをえなくなりました。そこで無難に
「起業家を目指す人の法律勉強会」という名称にかえました。
「題名は、大変重要」ということを学びました。といっても、なかなか読者の人が増えなくて正直心配で困っていました。でも読んでくれる人が1人でもいるのならその人の為に発刊しようと決意。忍耐の日々が続きました。会社関係の基本である商法の基礎理論をできるだけ簡単に述べました。具体例なども用いました。また会社設立という1円会社に焦点をあてて、説明を繰り返して興味をもってもらおうと思い必死でがんばりました。



2003年10月 「忍耐の月」
HP作成で様々な工夫がなおざりに
HPを完成させる為に、この間はずっと、パソコンをしていました。
メルマガの内容に困りはしませんでしたが、メルマガをより気持ちよく
んでもらえるような工夫をなおざりにしていました。
これはHPが完成し、やや時間が出来た12月に見直しを図るようにな
のですが、この時期は全くなおざりでした。
当然、メルマガの読者も増加するはずもなく、読者の皆さんが減少しな
ように、面白くすることだけを考えていました。
忍耐の月だったと言えると思います。
読者の反応
この時期読者からの応援と批判を頂くようになりました。
書き方によって解釈が変わってしまうなど注意を要する点がわかりました。
たった2字の違いでもこんなに違って解釈される余地があるんだと、
今後注意を要する点がわかりました。



2003年11月 猪突猛進
HP完成と共に
ついに11月13日HPが完成しました。
そこで早速、まぐまぐに登録すべくサンプルページを作成致しました。たこの時期に、一斉に他のメールマガジンスタンドを網羅しようと思い最終的には、
メルマ、メルテン、カブライト、Eマガジン、ニフティーマッキー
ポスビー、マグビー、メロンパン、メルカップの全社からメールマガジンを発行しようと決意し、既に発行済みのメールマガジンスタンド以外にも申請を次々に出して行きました。そして発行をしていきました。
プレッシャー
新しく発行することになったEマガジンでは、読者属性がわかります。すると法律家の人たちが意外に多く読んでいることがわかりました。これはかなりのプレッシャーです。
試されているような感じが致しました。
でも「だからと言ってコンセプトを変える必要性はない」と判断して、ずっと以前と何も変わらずに発行することを決意しました。ただプレッシャーは倍増しました。



2003年12月 「飛躍と大失敗」
読者数が1000人に
12月15日読者数が1000人に到達しました。ただあれだけ多くのメールマガジンスタンドから発刊していたので・・・・。ただとても嬉しかったことを覚えております。
計算機で読者数を足していくと1000の位に・・・。
他の発行申請で大失敗
発行に際して、かなり大失敗を致しました。まずは「まぐまぐ」です。バックナンバーを「公開」とするところを「非公開」としてしまい、それだけではないでしょうがそこまで読者が増えませんでした。
一番の失敗は、Eマガジンです。これは、操作ミスというか勘違いで、読者のメールアドレスが発刊者に、公開されますという欄にチェックを入れてしまいました。もちろんそんな気があったわけではなく、どうしようと思っておりました。しかし後からそれを訂正することは不可能と知って廃刊にしようかとも思いましたが、すでに読者の皆様が登録をされていたので、それはまずいと思い結局そのまま発行することになりました。
このころ目次などの形式面も大事だと考えるようになりました。
メールマガジンの反響
講師仲間の人に、行政書士は1000件広告して1件の仕事が来ると言われ、毎週1000通出しているのだから何らかの反響があるかなと、思っていました。
すると、簡単な相談がちらほら出てくるようになりました。金銭的には、メールマガジンに広告を載せて欲しいとの依頼がありましたが、広告を掲載すると読者の皆様が嫌気がさしてしまうと発刊最初から思っていたので、最低限のメールマガジンを発刊すると必ずつく、広告は別として、依頼されてメールマガジンに広告を掲載することはしませんでした。
このころかなりいい条件の仕事を持ちかけられました。
きっかけは、「メルマガを見て」とのことでした。この仕事は現状の講師の仕事に差支えがあるので、あとでやむなくお断り申し上げました。
「おおメルマガも影響力があるんだ」と肌で実感できるようになりました。
SEOにも有効なメールマガジンの発行
この時期私は、SEOを常に考えるようになりました。
その際、メルマガの発行もSEO効果があることに気付きました。各メルマガスタンドには発行者の紹介ページがあります。そこで自己のHPを記入すれば、SEO効果があります。グーグルなどで、自己にリンクをしているページを検索すると、それがちゃんと評価されているのです。これはもちろん後に気付いたことですが・・・。



2004年1月 「野望を胸に」
飛躍
2004年1月2日
MAG Beeで「注目のメルマガ」に選んでいただきました。1ヶ月間に渡り「日常の法律問題を考えましょう」が「MAG Bee」のトップページでご紹介をしてもらえるようになりました。
初めて公にメールマガジンを認めてもらえました。
2004年1月25日
めろんぱんで、「日常の法律問題を考えましょう」が「オススメ」メルマガに選んでいただきました。1ヶ月間もの間、「めろんぱん」トップページでご紹介していただけることに大変な躍進です。当然のように、読者数も増加しました。
形式面の整備
メルマガを発行してしばらく経ったので、自己反省をすることにしました。
そこで気付いたのが、形式面の不備でした。
目次の作成、アウトラインの設定など形式面を整えていきました。とかくネットの世界では、形式面は重視されることを意識調査で知ったので、もう少し早く気付けばと・・・・。後悔をしました。
先輩からのアドバイス
行政書士の先輩に、「メールマガジンが業務とかけ離れていない?」と言われました。
つまり広告媒体としてメールマガジンが機能していないとのことでしょう。確かに、読者の要望などを考慮してメールマガジンを作成していたので、行政書士業務とかけ離れていったことは否定できません。とても適切で有益なアドバイスです。
ただ法律教育の不備を少しでも補えればというコンセプトがそもそもあってメールマガジンを発行していた点と、メールマガジンの最終目的は、書籍出版にあるという野望があったので、やむなしと思っていました。野望は胸にしまっておいて、誰にも公言しませんでした。
ついに・・・
出版社の方から、本を書いてみないかというお誘いを受けました。
思わず自費出版とかではなくてですかと聞いてしまいました。ただこれは単なるオファーであって、この時点で当然決定するわけではありません。ただ予定より半年オファーが早かったので正直驚きました。
出版社に赴いたところ、資料として、担当者の方が、私のメールマガジンのコピーを参考資料として持っていらっしゃいました。「ああ・・・方法は間違ってはいなかった」帰り道のアメリカ大使館の付近で感慨にふけっていました。



2004年2月16日 「書籍出版決定」
嬉しい悲鳴
総合法令出版株式会社から書籍が出版されることになりました。題材は「会社設立」です。
メールマガジンで書いていた内容と重複するので、これは頑張らなければ読者の皆さんの為もと思いました。嬉しい悲鳴の執筆の日々がつづきました。



2004年3月4月 「多忙の極み」
評価される
2004年3月5日
POSBEE編集部おすすめマガジンに選んでいただきました。今週のおすすめマガジン3誌のうち1誌に選んで頂きました。
2000名突破!
2004年4月8日
メールマガジン、読者数2000人突破!この上のない名誉で、大変喜びました。
ついにやってしまった
この頃は、執筆と、本業の事務所、講師業でてんてこ舞い。
メルマガの発刊を一週完全に遅らせてしまいました。直ぐに反応があり、読者が減ってしまいました。私のキャパシティの限界の中で、仕事をしていました。
外見的には
よりいいものを書きたいという苦悩が、顔に出ていたのでしょうか・・・。時期的にも悪かったのですが、アメリカ大使館の付近で、警察官に呼び止められて、職務質問をされてしまいました。「ああ、追い詰められているな」と実感致しました。きっと表情が相当険しかったからでしょう。



2004月5月6月7月 「横ばい」
読者数が変化しない
読者数が基本的に変化しなくなりました。
ここでこそ、広告などを出して宣伝をすればよいのでしょうが、それは趣旨からはずれるのでやめました。ただひたすらに時事的要素など面白い内容になるよう苦慮しています。
月刊誌への挑戦
「月刊離婚」という初めての月刊メルマガを発行することにしました。
セオリーでは週刊が一番だと思いますが、離婚について悩んでいる方が多いので、発刊することにしました。ただ週刊では、現状ではクオリティーを保てないと判断して、月刊にしました。不定期という選択肢もあるのですが、それは避けることにしました。



2004月8月24日 「これで納得!会社設立」発売
ついに念願の書籍出版です。書籍が出版されるまでは、こんなに色々なチェックや多くの人々の手間がかかっているとは思いませんでした。
様々な人に感謝しないといけないと心から思いました。
指導してくれた方々、編集者の方々、メルマガ読者の方々、その他大勢の人に感謝しなければいけません。
著書、「これで納得!会社設立」が8月24日に発売。総合法令出版から1350円です。感慨の至りです。しかしまだまだこれからです。


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