指定障害福祉サービス事業所サムリブ高岡
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10月29日(月) 
ジャガイモの収穫作業が終わって、作業所は今、選別作業のまっ最中です。そのジャガイモ、6月7月の低温と長雨で収量が減った上に、病気が出て半分を廃棄することになり、なんともやりきれない秋になってしまいました。
 低温と長雨は仕方ないにしても、病気の発生は予防できたはずです。それは消毒剤や除草剤の散布などで、できれば無農薬を目指したいサムリブにとって一番苦手とする作業でもあります。

 しかし経費をかける以上は最低限の収入に結びつかなければ、持続可能な農業は行えません。ヴィレジャーさんたちの収入にも結びつく事ですから、慎重な判断が必要です。来年の作付けまでに今年の農作業の流れをしっかり振り返って、適期に最小限度の農薬散布を行い、同じ間違いを繰り返さぬようにしなければなりません。
 
NEW! 10月27日(土)
 NPO法人フレンズネット北海道事務局長矢部千尋さんの「修復的関係作り」を学ぶ講座第3回目です。メディエーションの手法は様々な場面で応用が可能であることを学びました。

 「メディエーション」は世界中で広く教育現場に取り入れられていますが、ノルウェーが世界で唯一、国家レベルで取り入れている「もめ事解決」の手法です。学校でのもめ事がその後、「いじめ」へと発展して行くことは世界中共通です。「いじめは氷山と一緒。表面に現れているのはほんの一部で、水面下にはこれからいじめへとなって行きそうな問題を抱えた生徒たちがその何倍何十倍もいる。いじめをなくすることはできないが、コントロールすることはできる。それは『修復的関係作り』を制度として学校に導入すること。生徒たちがその手法を身につければ、生徒自身がもめ事に直面したときに前向きに問題を解決するようになる。それを可能にすることを教えるのが大人の役割だ」というのが、ノルウェーの学校教育関係者の言葉です。「罰か、それともお咎め無しか」の二律背反を縦社会で実施する日本ではなかなか難しいこと。もめた当事者にどちらか一方が正しいか間違っているかを決めるのではなく、相手の気持ちに寄り添うことで仲直りすること、人間関係を広げ、広く共通する人としての感情を共有することが、ノルウェー社会の目標です・・・さすがはノルウェー!ノーベル平和賞の国です。







④ 
 10月19日(金)
 法人の建物は以前も紹介しましたが昭和48年12月に竣工したもので、今年12月でまる45年を迎えることになります。
建物は相当傷んでいて、日記にも書いたとおり今年4月から5月にかけて、一部改修を行いました。基礎上の土台の木材がボロボロになっている事が以前の水道工事の際にわかり、時期を見定めての工事でした。経費と収入をにらんで、ぎりぎりで選択した工事でしたが、集合煙突を鉄板で覆ったことと併せて、結果的には大正解でした。そう、あの9月6日の地震でもビクともしなかったからです。

 今、工事のときに出た廃材で越冬用のマキ作りをしています。マキ割り作業の中で、こんなものを見つけて感激しました。

 昭和40年代の大工さんたちの手仕事でしょう。土台の木材の加工が、とても手のこんだものだったのです。土台をつなぐのに、つなぐ材と材の両方に溝をつくり、溝と溝を合わせたうえで両者が離れないように、丸い穴を開け、その中に丸く削った太い木材の芯を打ち込むというものでした。溝は決してずれないように、材に対して直角ではなく、少し角度がついています。この角度があるおかげで、つながれた材は横に外れないように仕掛けされています・・・なんだかマキにしてしまうのが惜しくて、この仕事をされた大工さんへの敬意を込めて、ここで紹介させてもらいました。
 
 写真の上から
 ①左の柱材を右の柱材につなぐのですが、材にはつないだときにずれることのないよう、斜めの溝と芯材を打ち込む丸い穴が施されています。この穴に、写真の真ん中にある芯材を打ち込む
 ②コの字の溝に沿って材をはめ込む
 ③溝の中央を貫く穴に、木材を丸く削った芯材を打ち込みます。②とは反対側から写しています
 ④芯材を平らになるまで打ち込むと一本の材になります。燃やしてしまうのがもったいない価値です
 10月17日(水)
 今年初めて取り組んだ「赤ビーツ」。リンやマグネシウム、カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルが豊富なほかにビタミンCや葉酸などのビタミン類も豊富。さらに血管の拡張作用もあって、抗炎症作用や強い抗酸化作用もあるそう。赤い色素はベタシアニンという抗酸化作用の強い物質で、アスリートたちが競技の前に赤ビーツのジュースを飲む習慣もあるそうです。
 そんな赤ビーツですが、なんとサムリブの畑の赤ビーツは糖度が12度以上あることがわかりました。今、11月末までの期間限定で赤ビーツの販売を行ないます。ご興味のある方・ご購入希望の方はご連絡を。価格や販売単位などはお気軽に以下までお問い合わせください。地方発送も承ります。
 (連絡先 e-mail : samliv@lime.plala.or.jp   tel&fax 0133-66-3388)
 10月4日(木)

 久しぶりに晴れ渡った秋空が広がっています。サムリブは冬の準備。薪作り作業が佳境です。材料はこの春にホールなどの改修したときの廃材が中心です。釘を抜く人、それを運ぶ人、電動ノコでカットするのはスタッフヴィレッジャーの仕事ですが、それを運んで薪割り機で焚きやすい大きさに割るのは利用者ヴィレッジャーの仕事。それを運び・積んで、薪作り作業が完成します。・・・明日からイモの収穫作業が始まります。

 

サムリブ・風の丘に立つ

特定非営利活動(NPO)法人サムリブ
〒061-3481 石狩市八幡町高岡31番6
tlf & faks : 0133 66 3388
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