朝の散歩 木屋町五条から建仁寺さんへ(^_^)v
木屋町五条から松原橋、どんぐり橋、建仁寺、五条大橋までの一周コースです。
8月11日
左の写真は、木屋町五条あたりです。 五条大橋の西側の木屋町通りです。 つまり鴨川の直ぐ西側の通りです。
木屋町通りに沿って高瀬川が流れています。 ちょうど桜の木の左側になります。 森鴎外の「高瀬舟」に出てくる川です。
春になると下の写真のように満開になります。 五条から四条の間は、料理屋さんや旅館などの落ち着いたお店が並びます。
右の写真は、振り返って撮した木屋町通りです。
私のお気に入りの散歩道の一つです。 朝早いので車の通りも少ないですよ。
左の写真は、4月の木屋町通りです。 右は高瀬川です。 高瀬川の川面に桜の花びらが一面に浮んでいるのも風情があります。
まだ「花筏」にはなっていないようですね。
左は、桜が終わった後にツツジが咲いている木屋町通りです。 ツツジが高瀬川よりの木屋町通りを埋め尽くします。
こちらもきれいなんですよ。
また旅館やお店が建ち並ぶ歩道側には、エゴノキが植えられています。
ツツジが終わる頃に葉で青々としたエゴノキをじっくり見ると小さな白い花が下に向いてたくさん咲いています。
これも可愛いんですよ。 花がすんだ後に青い実のようなものがぶら下がっています。
最後に茶色に変わって下に一杯に落ちています。 又来年迄さよならやねと思いながら木屋町通りを歩いたりするのも又楽しいですね。
夜の木屋町通りも又風情がありますよ。
「朝の散歩 宮川町から祇園、先斗町へ」の一番最後にあります。
よろしかったらクリックしてみてくださいね(^_^)
この木屋町通りを北に歩いていくと「木屋町通り五条上る(あがる)」になるわけです。
京都の町は、緩い坂になっていて北に上がるほど高くなっているのでこういう呼び方になっているようですよ。
また京都の住所書きでは、「上がる」でなく「上る」と書きます。
何故かな?
木屋町五条を南に行くと「木屋町通り五条下る(さがる)」
東に行くと「木屋町通り五条東入る(ひがしいる)」
それでは、西に行くと?
簡単ですね! 「木屋町通り五条西入る(にしいる)」でした。
これで京都の地名が分かって頂けましたね(^_^)v
木屋町通りを200メートルほど上ると松原通りと交差します。 松原通りを右(東)にまがると鴨川の松原橋に出ます。
昔は、松原通りを五条通りと呼んでいたようです。 だからこの松原橋が昔の五条の大橋になるんだそうです。
そうなると、牛若丸と弁慶は、ここで出会ったことになりますね(^_^)
昔は、この橋から清水寺にお参りに行っていたそうで今でもこちらからも行けますし、こちらの方が近いように思います。
松原橋から見た鴨川の景色です。 左が上流になる北側、右が下流になる南側です。
今日は、天気が悪いので北の山が霞んで見えませんね。
上の写真は、4月の鴨川です。 奥に見えている橋が団栗橋(どんぐりばし)です。 松原橋の一つ上流の橋になります。
お天気の良い日などは、東山、大文字山、比叡山、北の山々を眺めながらの気持ちの良い鴨川散策コースとなりますよ。
鴨川の散策は、山を見ながらの上流向き(北向き)がお薦めです(^^)
ここから上流に向いて30分も歩くとビル街がなくなり落ち着いた鴨川ののんびりした風景に変りますよ。
又さらに15分ほど歩くと出町柳(でまちやなぎ)や下鴨神社になります。
右の写真が夕方の出町柳です。 川に敷かれている飛び石を渡っている人たちが見えますね。
鴨川には、あちらこちらにこういう飛び石があります。 川の真ん中から見る風景もいいものですよ。
京都の北西より賀茂川、北東より高野川が流れてきて出町柳で合流し、
賀茂川から鴨川と字を変えて三条、四条、五条へと流れていきます。
右の写真の左側の川が賀茂川、右側が高野川、合流した前方の川が鴨川です。
また正面の森が下鴨神社の「糺すのもり」で奥に「下鴨神社」があります。
賀茂川をさらにどんどん上がっていきますと「上賀茂神社」が続きます。
上の左の写真は、先の写真より下流で、ちょうど松原橋あたりから30〜40分ほど北に上がった鴨川です。
広々として又景色が違うでしょ。 ベンチに腰をかけてゆっくり鴨川と東山の風景を見るのものんびりして良いですよ。
奥の白く見えている橋が先の写真を撮った出町柳あたりです。
右の写真は、先の写真より上流の賀茂川で上賀茂神社の近くになります。 京都の北西の山々が見えています。
こちらもいいでしょ。 ぜひ歩いてみて下さいね。
話を元に戻して松原橋からの続きです。 左は松原橋を渡った鴨川の東側の土手の遊歩道です。 川端通りと言います。
土手や河原に季節ごとの花が咲きます。
雪柳、桜、山吹、金糸梅、クチナシ、サルスベリ、萩、寒椿等々・・・。
特に桜とサルスベリの時がきれいですね。
右は草むらに見つけた可愛いお花です。 サフランモドキかな?
鴨川の土手の遊歩道を次の橋、前に出てきた団栗橋を東に行くと建仁寺です。
建仁寺は、京都の格式の高い五つの寺を意味する京都五山のひとつとなっていました。
京都五山の上に南禅寺があり、天竜寺、相国寺(しょうこくじ)、建仁寺、東福寺、万寿寺と続いていたようですよ。
又、国宝の風神雷神絵図が有名で、祇園の中にあるお寺としても知られています。
建仁寺御開山栄西禅師(1141年〜1215年)は、備中の岡山にお生まれになり、28才と47才の時に宋代の中国で修業をされ、
禅宗を我国へ初めて伝えられた方です。
帰国後、建仁2年(1202年)建仁寺を創建され、また中国から茶の種子を持ち帰り茶樹の栽培と喫茶の風習の普及にも尽力され
「我国の茶祖」と仰がれておられます。 上の写真のように境内の生け垣は、ほとんどお茶が植えられています。
上は、11月の建仁寺です。 白い可愛い花が咲いていますね。 お茶の花です。 2センチから3センチまでのお花です。
直ぐ上の写真の生け垣にも咲いているのですが、アップにしないと見えないようですね。 秋の建仁寺も素敵です。
さあ、元の8月に戻りますよ。 賑やかな町並みから落ち着いたしっとりした境内が広がり蝉が涼しげに鳴いています。
ここが街中と言う事を忘れてしまいそうです。
朝早いので人も少なく気持ちが良い散歩が出来ました。
右の写真は、建仁寺の南側の正面の門です。 ここから川端通りへ五条大橋へと帰って行きましょう。
賑やかな五条の橋に帰ってきました。 約35〜40分ぐらいの散歩でした(^^)
上の写真は、4月の五条の橋からの風景です。 桜の下には、雪柳が咲いています。
この景色を見ると私はいつも花見団子(三色団子)を連想してしまいます。 そう見えるのは、私だけかしら(^^ゞ
真ん中の高い山は、比叡山です。
直ぐ右が五山の送り火の大文字山で、白いビルの後ろに山肌が見えているところが大文字山の「大」の字になります。
大の字は、五条あたりだとだいぶん斜めに見えるわけです。
それでは、家に帰ることにしましょう。