平成16年7月16日
遂に待ちに待った尾瀬行きがやってきました。 今回は、「一回ぐらいは、付き合ってやろう。」と言う慈悲深〜い主人と一緒です(笑)
京都駅7月16日19時7分の東京行きの新幹線に乗り込みました。 今日は祇園祭の宵山です。 京都駅で浴衣姿を見かけながら祇園祭の京都を後にして尾瀬に向かいます。
21時30分東京着。 やって来ました。 懐かしき東京。 去年は、一人旅でしたが、今年は、主人が一緒です。
主人と一緒と言うだけでこれだけ気持ちがリラックスするものなのだなと感じながら心ワクワク気分で中央線に乗り換えました。
ザックの重さも全然感じません。
今回は、新宿22時50分発の関越交通バス戸倉行きの夜行直通バスに乗ります。
余裕を持って新宿駅に到着。 東京に住んでいる姉の予期せぬ見送りにびっくり。
定刻より10分ほど遅れて姉の嬉しい見送りを受けながら戸倉行きのバスが発車です。
前から2番目の席です。
今回は、主人が、夜の東京を物珍しく見ています。 夜遅いのに人が多いなと感心しきりでした。
私は、尾瀬に行けると言う気持ちで一杯、夜の東京もそこそこに想いだけが尾瀬へと飛んでいきます。
7月17日
途中、バスは2回ほどの休憩を終えて深夜の沼田の町を通り過ぎ終点戸倉に着いたのが17日の3時20分頃でした。
その後、3時40分発の鳩待峠行きバスに乗り換え、4時15分に到着。
去年の尾瀬一人旅の9月以来の鳩待峠です。 感激ですね。 それも主人と一緒にこの地に立つことが出来るなんて。
雨も降っていないし、今日は、至仏山に登れそうです。
今回の尾瀬行きのもうひとつの楽しみは、尾瀬のHPでお知り合いになった方々との出逢いです。
JUNさん、てばまるさん、Meaさん、アクアさん、リュウセンさん、yatoyamaさん、雷さん、はなさん。
みんなに会いたいですね。 目印にとザックに娘が貸してくれた「クマのプーさん」をぶら下げて行きます。
クリスマスバージョンですね(笑)
はなさんは、今日の早朝からの至仏登山とのことでした。
いつもゴミを拾いながらの山登りをされ、登頂の際には、いつも牛のぬいぐるみのかぶり物をして記念写真されるようです。
お顔が定かでないので私のプーさんを見つけて声を掛けてくれることを期待して出かけることにしました。
不要の荷物を預けるつもりの鳩待小屋が5時からの預かりだったので結局5時20分小至仏山頂目指して出発となりました。
二人とも馴れない山道です。 ゆっくりゆっくり登っていきました。
天気予報は雨だったのに、お天気も良く暑すぎることもなく、登山には最適の天候でした。
ただ、前日の雨のためか、道が所々ぬかるんでいました。
途中、 虫が多くて虫取りスプレーを振ってみましたが、汗で取れるためか、
虫が寄ってきて顔の生え際あたりを大分やられました。 どうも私の方が虫さんは、お好きなようです。
甘くて良い臭いがするのでしょうか。 そう言うことにしておきましょう(笑)
しかし、至仏山に虫が多いとは、聞いていましたが、こんなに多いとは。 虫に悩まされながらの歩きは、辛いです。
はなさんは首から吊り下げ用のベーブマットとのこと。
私もそうしたら良かったかしらと思いながら登っていきます。 途中、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウをたくさん見かけました。
樹林帯を抜けるとトカゲ岩に辿り着きました。 6時40分です。 確か40分ぐらいで着くとのことでしたね。
あれまあ! お花を探しながら写真を撮っていたにしてもにしてもゆっくりでした(笑)
トカゲ岩からは、あこがれの尾瀬ヶ原が見えていました。 上の左の写真です。 これが見たかったんですよ。
上から見る尾瀬ヶ原!
燧ヶ岳や原が綺麗に見えています。 少し斜めですが、う〜ん! お天気もいいし、最高の気分です。
トカゲ岩の大きな岩で朝ご飯とします。 景色もいいし、お花もたくさん咲いているようです。
右はミネウスユキソウです。 写真の写りが悪いですが、尾瀬では至仏山でしか見られないそうでとても清楚で可憐な花でしたよ。
上の左の花ですが、何の花かと思いましたが、ギボウシの蕾でこれから伸びて最終は隣の形になっていくそうです。
帰ってから「てばまるさん」に教えて頂きました。 一つ勉強になりました。
てばまるさんのHPに「尾瀬の植物図鑑」がありますよ。 「尾瀬まっぷ」も載せられていますよ。
私は、よく見せてもらってます。
てばまるさん重宝させてもらってます<(__)>
左からイワイチョウ、ミヤマダイモンジソウ。 こちらも尾瀬が原では見られない高山帯の花だそうです。
朝ご飯をトカゲ岩で食べてゆっくりした後、 7時15分再び登っていくとオヤマ沢田代手前で
富士山が見えていると前を歩いている人に教えてもらいました。
富士見峠から見れると聞いたけど、本当にあれ、富士山? 半信半疑でした。
三角の山の先だけが遙か彼方に見えていました。 写真撮れば良かった(^^ゞ
7時55分オヤマ沢田代に着きました。 狭い山道が開けて広々として気持ちが良いですね。
タテヤマリンドウの紫色の小さなお花や ピンク色のヨツバシオガマがたくさん咲いています。
ワタスゲもたくさん見かけましたが、もう終わりのようでフワフワのワタスゲとは会えませんでした。 残念。
上の右がタテヤマリンドウです。
左より、トンボソウ。 次は、イワイチョウを真上から。
左はヨツバシオガマ。 右は、ネバリノギラン。 小さくてなかなかピントが合いませんでした。
お粗末続きです(^^ゞ
至仏山と笠ヶ岳の分岐を過ぎると正面に小至仏山が見えてきました。 右の写真です。 小至仏山頂は、もうすぐかな。
進行方向の左側には、上の左の写真の笠ヶ岳も見えてきました。 最近「
花見さん」が行ってこられたようです。 お花が一杯だったそうです。 裾野がなだらかな曲線できれいな山です。
一度行ってみたいな、花見さん凄いな〜とあこがれの面持ちで通り過ぎました。
小至仏山頂真下のお花畑のベンチが見えてきました。
あれ! 見つけ! 枯れた草に覆われて見栄にくいでしたが、見つけましたよ。
ギンリョウソウです。 前から見たかった花です。 透き通ったような白で花も茎も白いです。 葉はありません。
小さくて隠れるように咲いていました。 変わった花やよと興奮しながらのベンチで説明。
帰りに覚えていて、「どこや。」って聞いてくれたのでしっかり見てもらいました。
嬉しかったですね(笑)
上の左の写真が小至仏山頂直ぐ下のお花畑から見た尾瀬ヶ原です。 トカゲ岩より大分高くなってきました。
この写真の右上の高くそびえているのが燧ヶ岳です。 いいお天気です。 尾瀬ヶ原がきれいです。
いつも原から至仏山を見上げながら一度尾瀬ヶ原を上から見てみたいという私の願いを雨上がりの晴天がプレゼントしてくれました。
感激で胸がいっぱいです。 この時期にこれだけ綺麗に見えたらラッキーなんだそうですよ。
京都から主人とはるばる来た甲斐がありました。 本当に素敵な眺めです。
上の右の写真が小至仏山頂と山頂に続く道です。
主人は、このベンチで待っているとのことです。 折角ここまで来たのに、後30分だから一緒に行こうと勧めたのですが、
ここでもう十分だそうです。 疲れたようです。
仕方なしに私一人で小至仏山頂を目指すことになりました。
上の左の写真の中央あたりに見えているのが主人の待っているベンチ。 振り返って主人を捜しましたが、小さくて見えません。
こんなところに私一人で行かせるなんて何と薄情なと少し思いながら、疲れさせたかなと少し心配しながら主人と別れて
不安な気持ちも少々、でも頂上に辿り着きたいと言う気持ちの方が一杯でしたね(笑)
最少は、楽な木道の階段で、その内、岩がごろごろしてきて両手を岩に踏ん張って登るところも出てきます。
私、こんな岩だらけの登り初めてなんですが、主人は、知ってか知らずか・・・。
でも、一緒に登ってこなくて正解だったような。
岩も滑りやすい蛇紋岩、ここでコロコロってことになったら・・・・なんて馬鹿みたいなこと考えて、
初めての岩だらけの山頂を目指します(笑)
しかし、眺めは、最高です。
回りの山々や尾瀬ヶ原が素晴らしいですが、それどころではありません。
もう少し、もう少しと自分に言い聞かせながらザックを担いで登っていきました。
ザックをやはり置いて行けば良かったかなと後悔しながら。
一歩一歩気をつけながらもうすぐ、もうすぐ、もうちょっとだからと自分に言い聞かせながら。
今度の尾瀬行きの私の一番の目的、「小至仏山の頂上から尾瀬ヶ原を見たい!」を実現させるために。
なにやら山頂らしきものが見えてきました。
やった!! やっと頂上です。 頂上は、半畳もあるかなと言うぐらい狭くてごつごつした岩だらけで平地になっていません。
高い山の頂上ってみんなこんなものなんでしょうか。 京都の大文字山ぐらいしか登った事がありませんので(^^ゞ
見えましたよ。 小至仏山頂からの尾瀬ヶ原です。 前方の山が燧ヶ岳。
燧ヶ岳の山頂の直ぐ下の麓に白く見えているのが下田代十字路の小屋群ですね。
燧ヶ岳の左裾野の下に見えているのは、赤田代の温泉小屋あたりかな。 東電小屋も見えますね。
真ん中の緑の帯のように原を横切っている拠水林と木道の交差したあたりが、龍宮小屋になるようですね。
写真左手前の緑の山裾が至仏山、その直ぐ上のこの写真の真ん中あたりの可愛い小山が牛首ですね。
私のあこがれの尾瀬ヶ原! 小至仏の山頂からの眺めです。 感激の一時でした。
左の写真は、小至仏山頂に登ると見えてきた至仏山頂へ続く道です。 一度小至仏山から下って又登っていくようになっていました。
登山道も見えています。 この写真の頂きを越えたところに至仏山の頂上が見えてくるらしいです。
ここから45分とのことでしたが、
今回は、ここまで来れただけでも十分と思いながら、 時折ガスで見え隠れする至仏山頂方面を熱い思いで見ていました。
今度は、至仏山頂を目指して、あの道を登っていきたい!
でも最初は、トカゲ岩まででも登れたらいいかと思っていたのに、ここまで来れたんですから最高ですよ。
左の写真は小至仏山頂から見る笠ヶ岳、右は尾瀬ヶ原の反対側の山々です。 ダムらしきものも見えています。
ここら辺の山の名前、知らないのでちょっと残念です。 ガスがゆっくり動いて山が見えたり隠れたりしています。
小至仏山を下りたら龍宮小屋まで歩かなければいけません。 あまりゆっくり頂上にもいられず、早々に引け上げましょう。
帰りの蛇紋岩の下りが心配でしたが、思っていたより楽に下って主人の待っているベンチまで戻ることが出来ました。
小至仏山頂下のベンチのお花畑は、お花が色々見られます。
左からハクサンチドリ、エゾウサギギクでしょうか。
左よりシナノキンバイ、オゼソウ。 オゼソウは、この至仏山と谷川岳、北海道の手塩の蛇紋岩地帯にしか
生息していない珍しい植物とのことです。
知らなかったら見過ごしてしまいそうな花ですが(^^ゞ
左からハクサンフウロ、イワシモツケ。
ハクサンフウロは、高い位置だったので望遠で撮しました。 色しか分からず、フウロかなと言う感じ。
イワシモツケは、写りが悪いけど、記念に。
さあ、それでは、そろそろ下山としましょう。 龍宮小屋までとなるとここから私たちなら5時間は見ておかないといけません。
帰りは、急ぎ足の下山となりました。
左は、クモマニガナでしょうか。 右は、ハクサンシャクナゲ。
途中で笠ヶ岳の勇姿を二人で見ていると後ろから「富士山、見られましたか」という声が聞こえてきました。
優しい声でした。
「そうか、あれ、やっぱり富士山だったんや」と思って「見ましたよ。」と言ったもののその男性の顔も見ずに返事していました。
その男性がどうしてそんなことを教えてくれたのかしらと言うことも頭をよぎったんですが、
富士山のことを主人に話すことですっかり忘れてしまっていました。 その方が、
「はなさん」だったそうです。 家に帰ってから知ることになりました。
左からアカモノ、 スダヤクシュ。
はなさんは、私が主人と一緒だったので遠慮して声をかける機会を伺っておられたようでした。
顔も見ずに返事をしていたのでは、はなさんだってそれ以上、声も掛けづらかったのでしょう。
大変悪いことしてしまったようです。 はなさん、ごめんなさいね。
帰りも樹林帯に入ると虫が一杯寄ってきました。
左は、ヤマブキショウマでしょうか。 右は、クルマユリ。
虫取りネットを持っていたのですが、暑いだろうと思って使わなかったのですが、あまりの虫に二人とも被ってみました。
これがなかなかの優れものでした。 これなら最初から被れば良かったです。
ちなみに京都に帰ってから顔の虫さされの後を数えました。 顔だけで10カ所もありましたよ(笑)
左はクロトウヒレン。 ミヤマシシウドかな。
なにやら騒々しい音がきこえてきました。 鳩待峠です。12時ちょうどに戻ってきました。
はなさんに
「リュウセンさん」を探してみましたが、はなさんは、もうこんな賑やかなところで牛のかぶり物などしていないでしょうし、
リュウセンさんの4人組のカメラザックを背負った人もいないようでした。
後でお訊きしたところでは、はなさんは、先に下りて行かれたようですし、
リュウセンさんは、この時は、戸倉に向いての車の中だったようです。
賑やかな鳩待峠でお昼ご飯を私は山菜そば、主人はカレーを食べてデザートに花豆ジェラートを食べました。
主人は、花豆ジェラートがお気に召したようでしたよ(笑)
花豆というお多福豆ぐらいの豆から作られていると説明しておきました。
1時20分に鳩待峠を出発しました。 これからは、下り1時間ほどです。 さあ、山の鼻に向かってワクワクです。
樹林帯の中を山の鼻に向けて下りていくと木々の間から至仏山が見えてきました。
今まで見る至仏山と違うような気がします。 ついさっきまで至仏山を歩いていたんですからね。
そして、小至仏山頂まで登れたんです。 尾瀬ヶ原を上から見れたんですからね。
満たされた気持ちで至仏山を横に見ながら下っていきました。
しかし、主人、ちょっとお疲れムードです。 下りの方が、膝に来るそうです。 すいません。 私ばっかり喜んで。
いつもの大岩が木道を2つに分けてくるところに出てきました。
あっという間に川上川の橋に辿り着きました。 「
sizukuさん」のネーミングの面影橋ですね。 ここに来るといつも胸が熱くなってきます。
もうそこが山の鼻ですよ。
又今年も尾瀬に来る事が出来たんです。 2時25分山の鼻に着きました。
ここから尾瀬ヶ原が始まります。 ワクワクが高まります(笑)
至仏山荘の手前にテントが幾つか張られていました。
てばまるさんのテントは? てるてる坊主がぶら下げてあるテントがあります。
中には、誰もいないみたいです。
尾瀬ヶ原に散策に行ってるのかな。
至仏山荘で主人は又ジェラートを食べるとのこと。 え!私は、いいわ。 ジェラートお気に召したようですが、
2つも大丈夫かな(笑)
その間に尾瀬植物研究見本園を覗いてくることにしました。 見本園と言っても尾瀬ヶ原と一緒です。
至仏山も燧ヶ岳も見れますし、お花も豊富です。 ミニ尾瀬が原と言うところですね。
主人は、疲れたので待っているとのことでした。
一緒に行きたかったのですが、龍宮まで先が長いのでゆっくり休んでもらうことにしました。
空模様もなにやらあやしい雲行きになってきそうです。 sizukuさんの「風立ちぬベンチ」を探しがてら見本園に入りました。
左側の入り口から入ると池糖があるようです。 池糖に沿って奥に行くとのことだったので左側から入りました。
見本園は、人も少なく静かです。
去年の一人旅も静かでしたが、奥に行こうとするとクマ注意の立て札があちらこちらにありましたが、今日は、立て札見かけませんね。
中で何人かの人を見かけました。
「てばまるさん」「Meaさん」ではと目が行ってしまいます。
目印のてばまるさんの黄色の靴やMeaさんの赤いザックでなさそうです。 見本園にはいないようですね。
池糖に沿って奥に行くと小さな小川の橋があり、それを渡ってもう少し行くとありましたよ、「風立ちぬベンチ」が。
素敵なネーミングですね。 ぴったしですよ。
写真で見せてもらっていた木道に続くベンチ。 主人の代わりにプーさんに座ってもらってパチリ。
今日は、見本園の中は、風が割と吹いています。
私もプーさんと一緒にベンチに座りながら見本園をゆっくり見渡しました。
風立ちぬベンチは、普段は、もっとさわやかな風なんだろうな。 雨が降りそうだからでしょうか、きつい風がベンチに吹いています。
お花は、あまり見かけなかったですが、一面の緑が、疲れた私を癒してくれているようです。
それでは、主人も待っているのでそろそろ帰ることとしました。
帰りにもう一度寄りたいなと思いながら静かでのんびりした緑が美しい見本園を後にしました。
もう一度テントを見に行ってみましたが、まだ帰っていないようでした。
もしかしたら、尾瀬ヶ原で会えるかもと期待しながらさあ、3時15分尾瀬ヶ原へ出発です。
さあ尾瀬ヶ原です。 今年も来ましたよ。 ミズギボウシが咲いています。
私をお迎えしてくれているみたいですね。 でも空模様がなにやらややこしいお天気です。
燧ヶ岳には、雲がかかってはっきり勇姿を見せてくれません。
振り返ってみる至仏山も午前中の良いお天気と違い、頂上が雲に覆われています。
あれでは、上に上がっても尾瀬ヶ原が見えないでしょう。 いい時に登ったものでした。
向こうから来る人の足元を見ながら黄色い靴を探しながら原の川上橋を渡ります。
木道のお花を探しながら右手の浮島が浮かぶ池糖を回りゆっくり歩いていきました。 途中でキンコウカを見つけました。
まだ小さいけど、写真撮っておこう。
小さいな、撮しにくいな。 そうだ、Meaさんは、寝ころんで撮るって言ってたな、
そしたら私もと寝ころぶわけにも行きませんが、膝をついてお尻を突き出して撮ろうとしたら・・・・・・。
「お千賀さんですか?」 突き出したお尻の方から聞こえてくる男性の声。
ま、まさか! と振り返ったら、そこにてばまるさんが立っていました。
あれまあ! ひどいカッコウを見られたもんですね(笑) でも、嬉しかったですよ。
すれ違った時にザックのプーさんを見てやっぱりと思って声をかけて下さったそうです。
まあまあ良く声をかけてもらったものです。 お花に気を取られていたようでした。
てばまるさん達が気付いてくれなかったら会えないところでした。 本当に有り難う。
てばまるさんとお話ししていたら、Meaさんは?の私の声にてばまるさんの後ろから女性が笑って出てきました。
Meaさんです。 やはり思っていたとおりの見るからに優しそうな方でした。
BBSのカキコでは、仲良くしてもらっていたのですが、全くの初対面でした。
会ったら固い握手をと約束していた通り、握手をして木道の上でしばらく談笑。
喋っている間に前からずっと知っていたような親しみが湧いてきます。 不思議ですね。
記念に写真を撮って、何度も振り返りながら別れました。 二人とも優しい、優しい素敵な方でした。
尾瀬好きの方ってどうしてみんなこんなに優しい人ばかり何だろうと思いながら会えた喜びで嬉しくて嬉しくて。
ルンルン気分!
あ! ナカバノモウセンゴケも見つけましたよ。 これは、食虫植物で尾瀬にしか咲いていないとか。
珍しい植物だそうですよ。 このへらのようなところに虫がへばりつくようになっているそうです。
そして食べちゃうのかな。 ちょっと見てみたいような。 まあ、何と残酷なお千賀さんでしょうか。
てばまるさん、Meaさんに会えて心ウキウキなのに空がどんどん曇ってきます。 雨が降りそうかな。
そろそろ雨具を着ておいた方がいいかなと思いながら先へ歩いていきます。
上田代の定番スポットを通りましたが、燧ヶ岳の頂上は、雲の中。
上の大堀川の橋を渡るともうすぐ牛首です。 あれ、パラパラと雨が降り出してきたと思ったらすごい雨になってきました。
龍宮まで先も長いので雨具とザックカバーを出そうとしましたが、ザックカバーが見あたりません。
すごい雨で濡れる中やっと探し当てました。 どうも去年の一人旅の時と言い、ザックカバーにたたられているような(笑)
いつもながらどうも段取りが悪いですね。 やっと準備が出来て歩き出したら、
にっくき雨が小降りになり、止みだしてきます。
主人は、ずっと先のベンチで何してるンって感じで待っていました。 私のシャツの裾が濡れて絞れそうです。
龍宮小屋が見えて来ました。
木道にクロバナロウゲがたくさん咲いていました。 ニッコウキスゲの黄色の花もチラホラと咲いています。
でも写真で見る黄色の絨毯のような感じとは、程遠い感じでした。
結局、途中から雨に降られお花も探せず景色もゆっくり見れずで龍宮小屋5時に着きました。
龍宮小屋の小屋主さんの萩原さんに
「京都のお千賀さんです」とちょっと恥ずかしながらの自己紹介すると大変喜んでもらいコーヒーでもと勧めて頂きましたが、
着替えをして又後ほどと言うことになりました。
部屋は、206号室、至仏山が見える一番北側の部屋です。 今夜は、この8畳間の部屋に4組の夫婦が一緒とのことでした。
キスゲ最盛期の連休です。 仕方ないことですね。
夕食の後、萩原さんに主人は、缶ビールを私は、コーヒーをご馳走になってお話していたのですが、
昨日16日の夜も雨がきつくて玄関の土間にまで少し水が上がってきたそうです。
そう言いながら外も雨、今日は、蛍もお星様もダメみたいでした。
9時に消灯となって寝ましたが、至仏山荘で虫にかまれたところがかゆくて寝付かれずにいると雨がどんどんきつくなり、
豪雨のような雨になってきました。
てばまるさんのテント大丈夫かしら、至仏山荘にでも避難させてもらってるのかな、気になります。
小屋の土間に今夜も水が入ってきてるのかしら、目が冴えてますます寝れなくなってきます。
ちなみにてばまるさんのテントは、最新式の優れものでまったく心配なかったそうです。
トイレの後、どうせ寝れないだろうと一階に下りてみました。 すると、萩原さんが土間で一人で座っておられました。
雨を心配されて起きておられるようでした。 昨日もこうして起きておられたんでしょうか。 お疲れのことでしょうに。
玄関のガラス戸から外を見てみましたが、真っ暗で何も見えません。 早々に2階にもどり寝付かれないまま横になりました。
その後も雨は、きつい雨音を立てて降り続いていました。