鴨川から下鴨神社初詣へ
鴨川散歩を兼ねて下鴨神社に初詣に行きました。
天気が曇り空でしたが、暮れの忙しさのため久しぶりの散歩となりました。
1月1日
五条の橋から出発です。 今日は少し曇り空ですが暖かいお正月です。
左は比叡山を背景にした四条大橋の一つ南の橋、「団栗橋」と鴨川です。
どんぐり橋の渡ったところに見える大きな黒い瓦屋根の建物は「南座」です。
右の写真はユリカモメです。 ユリカモメも毎年少なくなってるような気がします。
左は三条大橋です。 五条大橋から約1.6キロほど歩きました。 東海道五十三次の最終地ですね。
右は三条大橋から約0.4キロほどの二条の橋の近くに敷かれている飛び石で皆が対岸に渡っているところです。
ここは、船の形の石が途中に置かれています。 このあたりまで来ると少し鴨川の景色がのんびりしてきます。
ここは、亀石が置かれていますね。 二条の橋から約0.9キロの荒神橋という橋の近くです。
この橋を西へ行くと直ぐに御所にぶつかります。
御所も広々としていて気持ちが良く東山や北の山を見ながらの良い散歩が出来ますよ。
左は、先ほどの飛び石の場所から少し歩いたあたりからの景色です。 遙か彼方の白く見えるのが賀茂大橋です。
右がもう少し近くに見えてきた賀茂大橋です。
賀茂大橋は荒神橋から0.8キロ。 三条大橋からですと2.1キロ、五条大橋から3.7キロ上流です。
左の写真は夕暮れ時の賀茂大橋の上から上流(北)を見た写真です。
この賀茂大橋の奥のこんもりした森(糺の森)が今から行く下鴨神社になります。
このあたりを「出町柳(でまちやなぎ)」と言い、この三角州を挟んで左側が「賀茂川(かもがわ)」、
右側の川が「高野川(たかのがわ)」です。 上流から流れてきたこの2つの川の「賀茂川」と「高野川」が、
ここで合流して「鴨川」と名前を変えて一つの川となり、 三条、五条へと流れてゆくわけです。
同じ「かもがわ」なのに「鴨川」「賀茂川」とややこしいですね(笑)。
又、上の左の写真の賀茂大橋の京都バスのバス停は、「加茂大橋」となっており、賀茂川の西の土手を「加茂街道」と書きます。
昔、「賀茂川」「鴨川」を「加茂川」とも使われていた名残なんでしょうか。 そこのところよく分かりません(*^_^*)
上の右の写真が加茂街道です。 これは北側から南に向いて撮してあります。
南から撮した写真が無かったものですからごめんなさい(^^ゞ ややこしいですね。
賀茂川を歩く時間のない方は、この道をぜひ車で走ることをお勧めします。 ゆったりした賀茂川と比叡山、大文字の風景を堪能できますよ。
さあ、下鴨神社です。 左は下鴨神社の参道で両脇が糺の森(ただすのもり)です。
「しもがも」とか「しもがもさん」と呼ばれています。
右は二の鳥居です。
下鴨神社は正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と呼びます。
祭神として賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)が祀られています。
我が国最古の神社の一つだそうで2棟の本殿の国宝と53棟の重要文化財があるようですね。 世界遺産にも登録されています。
上賀茂神社と一緒に行われる葵祭が有名です。 今年の斎王代は、どこのお嬢さんになるのでしょうね。
また流鏑馬神事も有名です。 糺の森も古代の時代の植生と同じ生態が保たれている貴重な森林のようですね。
三万六千坪もあるとはびっくりですね。
左は、下鴨神社の楼門です。 右は、楼門を入って直ぐ正面にある舞殿(まいどの)です。
左は、細殿(ほそどの)です。 舞殿の奥(裏)にある門が右の写真の中門です。 すべて重要文化財のようです。
ここまでは、割と人が少なかったのですが、ここから中門の中の拝殿まで急に一杯の人となってきました。
拝殿前の両脇に言社(ことしゃ)と言う小さなお社が7つ祀られています。
すべて大国主命が祀られているのですが、お働きにより7つの名前があり名前ごとに神社が祀られているようです。
一言社 大国魂神(おおくにたまのかみ)・・・・巳、未歳生れの人の守護神
一言社 顕国魂神(うつしくにたまのかみ)・・・午年 〃
二言社 大国主神(おおくにぬしのかみ)・・・・子年 〃
二言社 大物主神(おおものぬしのかみ)・・・・丑、亥年 〃
三言社 志固貴神(しこおのかみ) ・・・・・・・・・卯、酉年 〃
三言社 大己貴神(おおなむちのかみ)・・・・・・寅、戌年 〃
三言社 八千矛神(やちほこのかみ) ・・・・・・・辰、申年 〃
狭い拝殿前でそれぞれの人が自分の干支のお社にお参りするので混雑で前に進めません。
拝殿から右に回るように出口があるのですが、
あまりに一杯なのでお参りしてから直ぐ左横にある三井神社の方につながっている唐門の方に出ました。
拝殿の写真も撮れませんでした(^^ゞ
(拝殿の写真はこちらサイトに紹介されています)
左が唐門です。 拝殿から三井神社の方に入るところです。
唐門の奥に三井神社の舞殿が少し見えています。 右は正面の楼門です。 本当は、ここから入るのが正式です。
先ほどの中門の左隣にあります。
左の写真はブドウの紋様が彫刻されているところからブドウ門とも呼ばれいる唐門の欄間です。
ブトウ棚の紋様は我が国独自の意匠で門を通る人をお祓いする意味があるようですね。
左が三井神社です。
本宮の若宮(若々しいご神霊)としての信仰があり賀茂建角身命、玉依媛命、伊賀古夜媛命(いかこやひめのみこと)の
三神が祀られています。
写真の手前が舞殿です。
上の右の写真が末社の三つになります。
けまりの神様をまつるお社が有名です。
しかし唐門、舞殿、三井神社、楼門と重要文化財のオンパレードとなっていますね。
こちらは、人も少なく気持ちよくお参りできました。
三井神社の左横に大炊殿(おおいどの)があります。 こちらは、神饌を調理する社殿で有料で拝観できるようになっています。
神饌のサンプルも展示してありました。
左の説明書きには、
「御粥神事神饌 1月15日 当日は、ご本殿にそなえられる古式神饌。
白粥は大豆と粟。 赤粥はあずきと赤米で調理し、古式の高坏(たかつき)、葵盆にのせる」と書かれています。
神饌にも私たちで言うところのフルコースがあるそうで「初献(しょこん)、御膳、後献(こうこん)」となっているそうです。
右の写真は、メイン料理の御膳です。 手前の高杯の白いのは、鰆です。 右の赤いのは鱒です。
左の黄色く見えているのが干鯛です。 その間の奥がご飯のようです。 写真の一番左奥がお餅となっているようです。
味は、あまりおいしくないと案内の方が笑っておられました(^_^)
上は御手洗社(みたらししゃ)です。 瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)をお祀りしてあります。
病気やけが、様々な災難よけの神様です。社の前が「みたらしの池」と呼ばれ「みたらし団子」の発祥の地です。
夏の土用の丑の日の「足つけ神事」など、又葵祭に先だって斎王代禊ぎをすることで有名な池です。
末社の河合神社です。 本宮につぐ大社として歴史に登場し、女性の守護神として信仰されているようです。
玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀ってあります。
初代の天皇神武天皇のお母さんになるそうです。本宮のご祭神とは同名異神のようです。
ゆく河の流れはたえずしてしかももとの水にあらずの「方丈記」の鴨長明は、この神官の家に生まれているようですよ。
河合神社に明かりが灯ってきましたね。
それではそろそろ私も下鴨神社から帰ることにしましょう