今から10年ほど前か、DJバトルに出たことがある。イシ○シ楽器主催のヤツで、店の片隅に告知ペラ紙1枚貼ってるだけで、しかも店員が「参加者少ないのでぜひ是非!」とススメるものだから。会場がクアトロということもあり、「じゃ、記念に」なんてかる〜い気持ちで♪
その何年か前に当時まだ珍しかったラップのバンドをやるという話があり、「DJどう?」と誘われたのが始まりだった。単に「面白そう!」ということで、ふたつ返事で引き受けた俺。以前からヒップホップという音楽やサンプリング、DJという手法・存在が気になっていたのだ。まさに渡りに舟!である。
で、バトル当日。楽屋入りして、他の参加者との顔合わせ、サウンドチェックなどを経るうちに何か違う雰囲気が・・・。
え〜っっ。スクラッチャーばっかりやん。ほんまもんやん。やばいやん、俺。マジやん、みんな。記念て・・・。
映画『
ジュース (JUICE) 』 とまでは言わないが、1対1のガチンコ勝負。オーディエンスの反応で優劣が決まる真剣勝負のステージ。「腹いてて」と仮病を使う間もなく、対戦相手を決める抽選が始まる・・・。1回戦シードやん俺。満を持しての登場やん、俺。どうなる?俺!!
その頃はクラブDJとしてヤりたいというより、サンプラーやシーケンサーなんかで曲を作りたいという気持ちの方が強かった。その音ネタレコードとして有名なのがサイモン・ハリスや『ビーツ・インターナショナル』のノーマン・クックだった。