d e racin e Grapevine
d e racin e
■どーもー、グレイプバインです。
 この兄さんらの事を語るとなると、私の人生そのものを表すんじゃないかというくらい大事なバンドです。大学時代、(6年程前かしら、オホホ)初めてパソコンを買って、チャットにハマりまくる。そこでネット友達が出来て、ライブ会場で会ったりする訳ですよ。これがまためっちゃ楽しい!2000年夏、兄さんらのツアーラストがオキナワだったもんだから、調子に乗った私達は壮大な計画を立てるのです。「ザ・南行き」。関東組と、関西組、九州組に分かれてそれぞれ敵地に乗り込み、飲めや歌えやの大騒ぎ。(ライブはどこいった)女子ばっかり20人近くいたかな。あん時は楽しかったー。ビバ沖縄。

 そんな出会いをくれるGRAPEVINE、どんな音楽かと聞かれると、非常に答えにくい。ポップでもあるし、ロックでもある。一見聴きやすいが、よく聴くとものすごく練られた跡がある。昔はよく「泣きのメロ」と言われ、切なくて憂いのあるイメージが定着していたけど、今はそう一筋縄ではいかない。ひねくれている、という言葉がぴったりかな。
 だってボーカル田中がひねくれ者だもの!育った環境が複雑、というせいもあるのかもしれないけれど、彼の詩はとてもクセがある。クサいメロにクサい言葉は乗せられない、らしい。または逆にクサいメロにクサい言葉を乗せるとしたら、テーマはどうなんだ?と。つまり、もしクサいメロ+クサい言葉になっているとすれば、そこにはトリックがある。そういうトリックありきでないと、この人は魂込めて歌えないんです。

 ねー。変な人でしょ。まぁそこが愛しいんだけどね。昔読んだインタビューで田中が性癖の話してて、一緒に住んでる彼女と家で夕飯食べて、さあHしよう思た時にいつの間にか彼女がお風呂入ってて、ニオイが無くなるやないか!て怒った、てのを読んだ時もああ、この人ええなーて思ったわ。ちょっと話しそれたけどね。しかも私が好きなのはギターの西川さんやけどね。

 私が西川さんと最初に握手したのは(聞いてないって?)忘れもしない2000年9月17日、小岩井ROCK FARMていう岩手県かどっかであった野外イベントで、ムーンライダースやらコレクターズが出ててんけど、あの時ポールウェラーも出てて、もう最後の来日ちゃうか、て事でバイン兄さんら盛り上がってて、それで外プラプラ歩いてたのを捕まえてん。メンバーはポールのサインもらって喜んどったけど、私もポール様様やった。
 その年末には西川さんがジョージ・ハリスン似やからってLET IT BEのジャケにサインしてもらったりしてほんとごめんなさい。でも家宝にしてます。

 ところでこのアルバムは最新作で、『deracine(デラシネ)』=フランス語で根無し草、故郷や祖国から切り離された人、という意味。まぁどこにも属さない、っちゅーことでしょうか。ちょっとカッコ良すぎやね。でもほんまに素敵なアルバムで、ファンとしても久しぶりに、キター!!て感じなので、是非ゼヒ聞いてみて頂きたい1枚です。最後にフォトデリックさん、こんなつたない文章載してくれてありがと。(なお)

リリース 2005 Twin Suns
おすすめ曲 放浪フリーク
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Dr.Strange Love / Twin Suns
★★★★★
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photodelic
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