夏のぬけがら 真島昌利
夏のぬけがら
■また会おう
 ハイロウズが活動停止するらしい。理由や今後の活動については、ネットで調べてみたけど、どこにも詳しいことは載ってませんでした。なんでかな?寂しいな。正直最近はとくによく聴いていたってこともないけど、彼らが活動していること自体がなんかうれしかったのに…。同年代やしね…。
 また一緒に活動再開するのか、それぞれ別に活動するのかはわからないけど、いづれにしてもロックンロールをやめることはないでしょうね、彼らの場合。それ以外に取り柄もなさそうやもんね。(失礼?)一般社会に順応できなさそうな感じするでしょ?そういう意味では、彼らにすごいシンパシー感じてますから、僕。同年代やし…。まぁ、彼らには才能があって、僕にはそれがないという点では大きく違うのかもしれませんが…。
 ブルーハーツで10年、ハイロウズで10年。考えたら20年も一緒にやってるんですね、ヒロトとマーシーって。結構長いな。そら僕も年いくよな…。はじめてブルーハーツ聴いたときって衝撃的やったなぁ。つい最近のことのようにも思えるし、振り返るとすごい昔のような気もします。

 「夏のぬけがら」はマーシーがブルーハーツ時代に出したファースト・ソロ・アルバムです。
 このアルバムには、若い頃に感じる閉塞感やら切なさやら不安やらが詰まっているような気がします。そんなものに無縁な人は聴く必要はないでしょう。昔、フーのピート・タウンゼントが言ってました「ロックは人を悩みを抱えたまま踊らせる」と。
ロックンロールはほんとにロックンロールが必要な人のためにある音楽なのです。たぶん…。
 ひさしぶりに聴いてみましたが、ちょっと気恥ずかしいような、それでいて懐かしいような…。それってまさに自分の若い頃を振り返るような気分じゃないですか?このアルバムの中に自分の若い頃を見つけました。そうやんな、マーシー。ほんまや。まぁ、今も僕はあんまり変わってないけどね。キミもそうやろ?マーシー?…という感じのアルバムです。
 有名なところでは「アンダルシアに憧れて」が入っています。そう、あのマッチこと近藤真彦が歌ってた曲です。悪いけどこっちの方が数倍いいです。マーシーだって必ずしも歌唱力があるわけではありません。(ごっごめん、マーシー)それでもやっぱりマッチなんか足下にもおよびません。なぜかって?さっきも書きましたが、ロックンロールはほんとにロックンロールが必要な人のためにある音楽だからです。まぁ、マッチのことはあんまりよく知りませんが…。同年代やけど…。

 昔一緒にブルーハーツを観に行った友達、行方不明です。若い頃、一緒に閉塞感やら切なさやら不安を抱えていた友達、ほんとに行方不明です。何年か前にひさしぶりに電話したら、お母さんが言ってました。「あの子、全然帰ってけえへんし、どこにおるかもわからへんねん。ツル君とこ、子供さんも大きなったやろ?ええなぁ…。うちの子はあかんわ…。」僕も一見普通に暮らしてるようやけど、なんかわからんモヤモヤっとしたもんを抱えています、今でも。僕もおまえも一緒やで、サワコ。なんか知らんけど帰ってこいや。おばちゃん、心配してるで。また一緒に観に行こ、ロックンロール! (2号)
リリース 1989 Do!! The★MUSTANG
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