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Miles Davis |
On the Corner |
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■音楽とは |
音楽は娯楽性の強い芸術です。絵画や彫刻のように高値で取り引きされることもありません。多少の価格差があったとしても、たいてい同じような値段でレコードやCDを手に入れることができます。ビッグネームのアーティストだからといって新人アーティストより何倍も高い値段でCDを売ることはありません。たまにマニアの間では貴重盤のレコードが高値で取り引きされたりしてはいますが、芸術性は盤の希少さと何の関係もありません。それに次々発売される新しいレコード(CD)も芸術性が高いから売れるとは限りません。リスナーが自分の判断や周りの雰囲気に流されてCDを買っているのがほとんどです。人それぞれ音楽に求めるものが違うのですから、それはそれで仕方ないのでしょう。
芸術ってほんとに微妙なもんですね。芸術の善し悪しは誰が決めてるんでしょうか?高値で取り引きされてる絵画もほんとに芸術性を理解されてるのか疑問に思うこともあります。投機目的で手に入れてる人がほとんどなような気がしなくもありません。
それで何が言いたいかというと、…何が言いたいんでしょうね。自分でもわからなくなってきました。とにかく音楽はレコードを売ったもん勝ちということに今はなってます。たとえあなたが「浜崎あゆみなんかどこがええねん」と思ったところで、売れてるんだからいいんです。音楽としての芸術性がどうとかに関わらず、それだけ多くの人の心をとらえてるのだから、それはそれでなにかしらの芸術だといえるでしょう。
ますます何が言いたいかわからなくなってきましたが、 |
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ここまで読んでいただいた方にひとまずお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
それでまだ読んでいただける奇特なみなさんに、マイルス・デイヴィスの「オン・ザ・コーナー」を紹介したいと思います。
音楽にはあらゆるジャンルが存在しますが、今やそんなものは売る側の便宜上のこっているだけに過ぎません。ロック好きの人が必ずしもすべてのロックといわれる音楽が好きかというとそうではないし、ジャズ好きにしてもそれは同じ。あえてジャンル別けするなら、ひとりのアーティストにひとつのジャンルという具合になってしまいます。そう考えるとジャンルにとらわれて音楽を聴くのは馬鹿らしいと思えます。マイルスのこの音楽はあらためてそのことを教えてくれます。
発表当時(今もかな?)、評論家といわれる人たちの間でも賛否両論あったみたいですが、たしかにジャズにこだわる人には理解できないと思います。ボブディランもそうでしたが、電気楽器の導入前後でファンが別れたように、マイルスも電気化してついてこれなくなった4ビートおやじがいっぱいいたみたいです。まぁ、それが悪いとは思いませんが、結局芸術といっても個人の好き嫌いで判断されるのが音楽です。また最初の話の戻りますが、芸術とは微妙です。
それにこのアルバムの芸術性を説いた評論家でも、「毎日聴いてます。まちがいなく愛聴盤です。」と答える人は少ないかいないと思います。僕もたまに聴いてカッコいいなとは思いますが、初めて聴いたときは病み上がりで、3分くらいでフラフラになりました。
やはり芸術とは微妙なものです。 (2号) |
リリース |
1972 |
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これも聴くべき!!
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