★症状 体表に部分的に充血や小さな赤点が現れ、それが徐々に拡大し、症状が進むと、ウロコが剥がれ、穴があいたように肉がえぐれていきます。 ★原因 非運動性エロモナス属の細菌(エロモナス・サルモニシダ)に感染することにより発症します。 ★対策 一度かかるとなかなか治らない場合が多く、治療には根気が必要です。原因がハッキリとわからないので、これで絶対大丈夫という治療方法がありません。以下、治癒事例のある治療方法について紹介します。 ◆1/3〜1/2の水換えを行います ◆0..5〜0.6%の塩水浴を行います ◆底砂・濾材等を掃除する。古くて汚れがひどい場合は交換します ◆抗菌剤、抗生物質(オキソリン酸)等による薬浴を行う オキソリン酸の効果が最も優れるのは水温25〜28℃ということです。ただしエロモナス菌の好む水温も27〜28℃程度と似通っているので、あまり水温については気にしなくていいと思います。 (※)発病跡の治癒には相当の期間を要するので、症状が収まった後も、水質などに注意します ★予防 細菌性の場合、エロモナスの病原菌は感染力が弱いので、金魚が元気な状態なら発病することはありません。発病するということは、水が汚れているか、金魚が弱っているということなのです。 ◆過密飼育を避ける 金魚の密度が高いと水の汚れを早め、金魚同士のスレ傷が生じやすくなりますので、できるだけ飼育密度には余裕を持たせます。 ◆エサの量・鮮度に注意する エサを与えすぎないようにし、古くて変質したエサは与えないようにします。 ◆こまめな水交換 水の汚れが発生を助長するので、水はこまめに交換します(部分換水を頻繁に行います) ◆古い濾材は思い切って交換する 濾材が古くなると病原細菌の温床になるので、適宜交換します。 ◆体表やヒレに傷を付けない 金魚に傷がつくと、そこが感染源になります。よって、傷が付かないように注意します。尖ったアクセサリー類は水槽に入れないようにし、飼育密度を抑えて金魚同士の接触を避けます。 |