★症状 ◆尾腐れ病 尾びれや尻ひれ、背びれ等が血走ったり、不定形、不鮮明な白斑が主にヒレの縁から生じ、この部分から徐々にヒレがが溶けていきます。症状が進むとヒレは切れてボロボロ・バサバサのほうきのようになってきます。外傷によるヒレの避けと混同しがちですが、外傷の場合は、ヒレの避け目、切れ目が鋭く、限られた部分がある日突然避けという点が特徴です。腐れ病の場合は症状は徐々に進行します。 ◆エラ腐れ病 発生初期からエラの一部や周辺が白っぽく変色したりすることがあります。症状が進むとエラが閉じたままになったり、開いたままになったりします。尾腐れと違い酸欠状態になるため動作が緩慢になり、酸素濃度の高い水面に浮いてきます。エラ感染の場合は急に死んでしまうことがあります。 ★原因 フレキシバクター・カラムナリスという細菌に感染することが原因です。この細菌は水のあるところならどこにでもいる可能性があり、金魚は普段の健康な状態では感染しにくいのですが、水温・水質の急激な変化やストレスで金魚が弱ったりすると、外傷の傷口等から菌が侵入することにより、感染、発病します。 ★対策 ◆1/3〜1/2の水換えを行う ◆底砂・濾材等を掃除する。古くて汚れがひどい場合は交換する ◆0.5〜0.6%の塩水浴を行う ◆抗菌剤、抗生物質(オキソリン酸)等による薬浴を行う (※)早期に治療すればヒレは程なく再生しますが、ヒレの骨の部分まで侵されると、元通りに再生するのは難しくなります。 ★予防 ◆過密飼育を避ける 金魚の密度が高いと水の汚れを早め、金魚同士のスレ傷が生じやすくなりますので、できるだけ飼育密度には余裕を持たせます。 ◆エサの量・鮮度に注意する エサを与えすぎないようにし、古くて変質したエサは与えないようにします。 ◆こまめな水交換 水の汚れが発生を助長するので、水はこまめに交換します(部分換水を頻繁に行います) ◆古い濾材は思い切って交換する 濾材が古くなると病原細菌の温床になるので、適宜交換します。 ◆体表やヒレに傷を付けない 金魚に傷がつくと、そこが感染源になります。よって、傷が付かないように注意します。尖ったアクセサリー類は水槽に入れないようにし、飼育密度を抑えて金魚同士の接触を避けます。 |