病気に関する共通事項
◆塩水浴、薬浴など金魚の治療中は、基本的にエサを与えないようにします。これは、塩水や薬の影響でろ過バクテリアが働いていないため、水が非常に汚れやすくなっていることと、病気のときは金魚の消化能力が低下していて、消化不良を起こしやすくなっているためです。ただ、一部の細菌性の病気の場合、薬を混ぜたエサ(薬餌)を投与したほうが治りが早い場合もあります。(詳しくはそれぞれの病気の項を参照)


金魚が元気な場合は、まずはそのまましばらく様子を見てみましょう。水温を少し上げるだけで治ったということも多いです。いろいろつつきまわすのは金魚にとっても負担が大きいものです。治療がストレスを与え、余計に金魚を弱らせることになってしまっては意味がありません。ただし、症状の進行が急な場合などは、早急に魚病薬による薬浴などの対策をとります。


◆原因がよくわからなければ、まずは0.5〜0.6%の塩水浴それでもダメなら魚病薬を使用することをおすすめします。(魚病薬は魚への負担が大きいのでできるだけ使わないようにしたいものです)

 (参考:塩水浴の方法)
@ 水槽等の容器に濃度が0.5〜0.6%となるよう食塩(味塩ではなく自然塩を使用すること)を飼育水で希釈する。
金魚への刺激を避ける面から、とりあえず先に必要量の半分の塩を溶かしておいて、その後金魚を移してから残りの塩も徐々に溶かす、等の方法をとれればなお良い。
A 調子の悪い金魚を移す
B 塩水浴水槽は濾過が働いていないので、毎日〜1日おきくらいに1/3程度の水換えをする。この際、水換え相当分の食塩も追加すること。
C 塩水浴を中止するときは、水換え時に塩を補給しないようにして何回か水換えを行うようにすれば、塩分濃度が徐々に下げられ、金魚にとって刺激も少ない

 水槽サイズから必要食塩量を求めるシートはコチラにあります


塩水浴や魚病薬による薬浴は、ろ過バクテリアにダメージを与えます。よって水槽リセットしたくない場合は、病魚を別容器に移して治療します。
ただし、寄生虫等が発生した場合、また病気の症状がひどくたくさんの金魚に発症している場合は、水槽の中の虫乱や病原微生物を死滅させるために、リセット(洗浄&日光消毒)を行った方が予後が良い場合があります。