★症状 体表に白い綿のようなものが付着します。そのため「わたかぶり病」とも呼ばれます。症状が進むと、体全体が覆われたようになり、金魚が衰弱して死んでしまいます。水カビがエラに寄生すると、呼吸できなくなって窒息死することもあります。 ★原因 ミズカビ属に属する真菌類が体表に繁殖することによります。本病菌は水中に常生しているのですが、普通、健全な金魚には感染しません。何らかの原因で金魚の体やヒレ等に傷がつくと、そこからカビが繁殖していきます。 ★対策 一度かかるとなかなか治らない場合が多く、治療には根気が必要です。原因がハッキリとわからないので、これで絶対大丈夫という治療方法がありません。以下、治癒事例のある治療方法について紹介します。 ◆1/3〜1/2の水換えを行います。 ◆体表に付着したカビのうち目立つものは綿棒等で取り除きます。(傷を付けないように注意) ◆魚病薬(メチレンブルー等の色素剤等)による薬浴を行います。 ★予防 ◆過密飼育を避ける 金魚の密度が高いと水の汚れを早め、金魚同士のスレ傷が生じやすくなりますので、できるだけ飼育密度には余裕を持たせます。 ◆尾ぐされ病や穴あき病の跡にも寄生することがありますので、病気や寄生虫を発生させないような管理をすることを心がけます。 ◆こまめな水交換 水の汚れが発生を助長するので、水はこまめに交換します(部分換水を頻繁に行います) ◆体表やヒレに傷を付けない 金魚に傷がつくと、そこが感染源になります。よって、傷が付かないように注意します。尖ったアクセサリー類は水槽に入れないようにし、飼育密度を抑えて金魚同士の接触を避けます。 |