★症状 初期は、エサを食べた後などに体が傾いたり泳ぎにくそうにします。症状が進んだ段階では、お腹を上にしてひっくり返り、水面に浮いた状態になります。 ★原因 本症状はカビや病原菌、寄生虫等の外生生物によるものではなく、環境や金魚自身の奇形等の問題により浮き袋が上手く機能しないことが原因といわれています。消化の悪いエサを与えたり、ストレスを受けることがきっかけで発症・重症化します。 ★対策 ◆症状が出たら、しばらく絶食し、水温を28℃程度まで上げて様子を見ます。 ◆エサによって転覆症状が発生したり収まったりする場合は、エサの種類を消化の良いもの(蛋白が低く繊維質が多いもの・植物性原料の多いもの・フレーク状のもの)に変えてみます。 ◆浮上性のエサで食餌といっしょに空気を吸いこむことで症状がひどくなる場合もあるので、沈下性のエサに切り替えてみるというのも方法です。 ★予防 後発的な要因で発症するものでは無く、個体によって転覆しやすいものとしにくいものが分かれます。特に丸手の金魚はかかりやすい個体が多いものです。 運悪く転覆してしまった場合は、エサの種類を変えたり、回数を減らすなどして、症状と上手くつきあっていくことが大切です。またできるだけ金魚に強い光や音などのストレスを与えないような環境にしてやることも効果的です。 本症状は、直接死に至るものではないものの、転覆状態ではエサの摂取が難しかったり、腹部がいつも水面に現れる状態だと爛れや凍傷を起こしたりして2次感染のおそれがあるので、できるだけ症状を抑えるように努めます。 |