歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記米騒動



米騒動 

 
 第一次世界大戦では、ヨーロッパ各国は戦場となり農業や工業が荒れ果てました。一方で戦場とはならなかった日本では、戦後輸出が好調となり機械、化学、薬品などの重工業が発達し、空前の好景気を迎えることになります。

 日本の農業生産額を工業生産額が上回ったのも、このころです。また、
成金とよばれる急激にお金持ちになる人たちも出てきました。

 そんな中、1917年にロシア革命が起きます。第一大戦に参戦していたロシアは長引く戦争と物資不足によって国民の不満が爆発!もう、王様なんていらない!ってなちゃったんですね。

 このロシア革命は社会主義革命ともいえるんですが、この社会主義という考え方が世界に広まってしまうと都合がよくないと考える国も少なくありませんでした。

 まず、日本やイギリスですね。王様がいらないって考えは王様がいる国にとってはよろしくありません。また、社会主義の考えでは、お金持ちの資本家などもいらないって考え。みんなが平等に仲良くやりましょうって考えです。フランスやアメリカでは資本家がいますね。彼らにとっても、この考えが広まるのは危険。そこで、これらの国は協力して革命政府を倒そうと出兵することにしたんです。これがシベリア出兵ですよ。

 シベリアに出兵することが決まると米商人たちが米の買占めに入ります。だって、絶対儲かるのがわかっていますからね。戦争に行くとなると武器や燃料はもちろん食料も必要になるわけです。それらは、政府が間違いなく買い取ってくれるから、買い占めて米の価格を上げてから政府に買い取ってもらおうというわけです。

 ですが、一般市民にとっては、これほど迷惑なことはないんです。毎日、食べるものですからね。米の値段が上がってしまったらたまったもんじゃありません。そこで立ち上がったのが富山県の漁村の主婦たちでした。「越中の女一揆」として新聞にも載るんですが、主婦たちが米屋に押しかけたんです。それが、新聞などで掲載されると全国的な広がりをみせ、政府が鎮圧のために軍隊を出動させなければならないほどにまでになります。

 この一連の騒動を
米騒動といいます。1918年。いくらいや(1918)でも米騒動です。

 政治的にも寺内正毅(てらうち まさたけ)内閣を総辞職に追い込むという影響力がありました。