歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記享保の改革>目安箱

   

享保の改革・目安箱

 


 8代将軍吉宗は、広く庶民からの意見を取り入れるために1721年に目安箱を設置しました。

 たとえば、町医者の 小川しょうせん(赤ひげ先生で有名) という人物は、目安箱に江戸の貧しい病人たちの為の病院が欲しいといった内容の投書を入れたところ、小石川養生所が設置されました。これは、無料の病院として幕末まで続きます。

 また、山下幸内という人物は、幕府への不満を目安箱に投書しています。幕府が1719年に出した、「相対済し令」というお金の貸し借りは当事者同士で解決するようにというお触れのおかげで金融が停滞し困っている。また、将軍の鷹狩りは、民を苦しめるのでやめてほしい。などといった内容を述べています。

 当時の幕府が偉いのは、幕府対する不満を書いた山内幸内を罰するようなことはなく、逆によく言ってくれたと褒美が下されています。

 ただし、目安箱への投書には、住所、氏名を書き入れなければならず、その記入がないものは無効。さらに、集まった投書は吉宗将軍自らが目を通すというので、目安箱への投書は、当時の人からすればちょっと勇気がいったでしょうね。