ヴァルダナ朝
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ヴァルダナ朝とは、7世紀の前半に北インドに興った王朝です。この王朝が栄えたのは606年から647年ですので短命な王朝です。創始者はハルシャ・ヴァルダナ。このハルシャ王と共に栄え、共に滅んだといって問題はないでしょう。
ハルシャ王はヒンドゥー教徒でしたが、仏教も手厚く保護しました。彼の統治期に有名な僧がインドに来ています。
玄奘(げんじょう)!西遊記で有名な三蔵法師ですね。
当時のインドには5世紀に建てられたナーランダー僧院というのがありました。この僧院は、仏教教学の中心として多くの留学生などを受け入れていたんです。隋の末期に生まれた玄奘も仏教の本場で学びたかったんですね。
ちなみに三蔵法師=玄奘のようになっていますが、実は三蔵とういのは「経蔵」「律蔵」「論蔵」に通じた僧侶のことをいいます。ですから、本来は三蔵法師っていうのは何人もいる・・・。しかし、その三蔵法師の中でもズバ抜けて玄奘が有名なので三蔵法師=玄奘のようになってしまっていますけどね。
また、彼の他にも義浄(ぎじょう)という僧侶もインドに渡ってきていますので覚えておきましょう。
話は戻って、このヴァルダナ朝は、ハルシャ王の死後間もなく崩れ、それから13世紀ごろまで北インドには統一王朝は現れませんでした。
ヴァルダナ朝以降の北インドでは、ラージプート時代といって中小の権力者が活躍する時代へと移っていきます。
このラージプート時代に南インドでは、チョーラ朝というのが登場します。10・11世紀が全盛期です。
<グプタ朝
>奴隷王朝
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