歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記第二次世界大戦の戦車・戦闘機・戦艦>F4Fワイルドキャット

   

F4Fワイルドキャット 


 1939年8月、アメリカ海軍に正式採用された「F4Fワイルドキャット(グラマン社)」は空母エンタープライズなどに積まれ太平洋戦争開戦時から出陣することになります。

 しかし、この「F4Fワイルドキャット」。実は、日本の零戦と比べてスピードも上昇性能も運動性能(特に低速時の格闘性能)も劣っている・・・。ですから、零戦に対し最初は苦戦を強いられることになります。

 当時、アメリカは零戦との対戦にて「零戦と格闘戦はするな!」「時速300マイル以下での零戦との同じ運動はするな!」「低速時に上昇中の零戦を追うな!」と「3つのNEVER」を勧告したほどでした。

 これは、零戦を研究し、F4Fワイルドキャットの弱点をカバーすべくパイロット達に勧告を出したんですね。

 さらに、「エシュロン隊形」「サッチウィーブ」などの基本戦略も徹底されます。

 「エシュロン隊形」は、2機1組で戦うという方法。1つの戦闘機が相手を攻撃中、もう1つの戦闘機はその機の後方30度、60メートルほどにつけ援護にあたるという作戦。これで、攻撃中の戦闘機は、後方に気をとられることなく前方の敵に集中できるという訳です。まぁ、これはドイツのロッテ戦術のパクリですけどね。

 「サッチウィーブ」というのは、アメリカ海軍のジョン・S・サッチ海軍少佐が考え出した戦法で「エシュロン隊形」の保険のようなもの。2機1組で攻撃中にもし敵に背後をとられた場合、その背後をとられた機体は、もう一機の前をS字を描くようにして通り過ぎる。つられるようにして敵機がそれを追ってきたところをもう一機の機体もSの字を描くようにして飛び敵機を打ち落とす。

 

 このような戦法を駆使してF4Fワイルドキャットは零戦に対抗したんです。その後、同じグラマン社から「F6Fヘルキャット」が登場し、このF6Fの活躍が目覚しかったこともあり、F4Fワイルドキャットは零戦のやられ役、ガンダムでいうところのザク?のような扱いを受けることもありますが、実は戦術などをうまく使い、零戦と互角ともいえる戦いを繰り広げた時期もあったんですよ。