その他

ここではHTMLに関してやり残したことを説明していきたいと思います。

特殊文字

私は今までこの分科会テキストを書く上で"<b>タグは…"のように説明してきました。しかし、もしこれをこのまま打ってしまうと、<b>がタグと見なされ、表示されないはずです。これは<や>などの記号を記号とみなさないように表示させる方法があるからです。このテキストのソースを見れば分かると思いますが、<は &lt; と書き、>は &gt; と書けば表示することができます。(ちなみに&自身は &amp; になります)
この他、変わった記号なども全て&と;ではさまれた特殊文字を用いて表示させることができます。例えば、
Le Français est difficile.
というフラ語の文章は
Le Fran&ccedil;ais est difficile.
と書けばよいし、
¬(A ∨ B) → ¬A ∧ ¬B
といった文も
&not;(A &or; B) → &not;A &and; &not;B
と書くことで表示することができます。様々な特殊記号が用意されていますので必要になった時に、それをどのような表記で表示できるのか調べるのが良いと思います。

リスト

箇条書きの文章を並べるとき、「・」などの記号をそのまま書いても良いのですが、実はHTMLには箇条書きの文章を表示するタグがあります。それが<ul>タグです。この中にここの文章を<li>タグで囲めばそれが箇条書きになって表示されます。
数字を先頭につけることもできます。<ul>の代わりに<ol>タグを用いてください。
先頭の文字は変えることができます。それにはtype属性を使います。
例にあげたローマ数字のほか、ローマ字を表示する"A"、<ul>タグに関してはdisc・circle・squareなどがあります。是非試してみてください。

フォーム

掲示板で名前を入力したり内容を記入したりする欄があると思います。これもHTMLで記述されています。しかし、掲示板として機能させるためにはCGIと呼ばれるプログラムを書く必要があるのでこれを知ったからといって掲示板をつくれるわけではありません。フォームは基本的にCGIと組み合わせて初めてその真価を発揮するものと言う事ができます。
しかし、このようなフォームの中でCGIと関係なく使えるものがあるのでそれを紹介しておくことにしましょう。それは<textarea>です。これは、文章を狭いエリアのなかで表示させるときなどに使えます。スクロールバー付きなので文章が長くなった時も大丈夫です。
<textarea>はこのように一部分に大量の文章を埋め込めるので便利です。もともとこのタグは掲示板などで文章を書き込むところに使われます。内容を変えたくないときはreadonlyとします。colsは横幅、rowsは縦幅です。<textarea>を<form>で囲んでいるのは掲示板などで送信するデータを一括して送るためで、ここではただ<textarea>は<form>で囲むものなのだと思ってください。