□「A-1 Pictures のAは阿佐ヶ谷のAだ 〜オリジナルアニメ大博覧会!!〜」レポ(その1)
先日(2009年11月14日)Asagaya / Loft Aで行われた2010年に放映されるオリジナル作品3本と劇場作品「宇宙ショーへようこそ」を披露するA-1 Picturesのトークイベントに行ってまいりました。http://www.a1p.jp/oad.html
以下その時の模様のレポートです。
開演4:30
集まった観客の人数はおおよそ80人前後
会場が狭いためそれでもいっぱいいっぱいの人数で会場が埋まっている感じ
会場の広さは学校の教室よりちょっと狭いくらいな感じかも。
客層はみるからに30代多め、40代もちらほらという感じでした。
開演前にスケジュールの説明
オカルトデザイナー学院
A1社長勝股英夫コーナー
閃光のナイトレイド
宇宙ショーへようこそ
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
という順で各コーナーわけしてゲストに登場してもらうといった進行
そこで、今日宇宙ショーがダビング作業中で舛成監督が遅れてくるかもというアナウンスが、
そしてソ・ラ・ノ・ヲ・トもアフレコ中という話。
進行のスケジュールが上のようになったのはそのためだった模様。
ということで開演
スケジュールの進行どおりレポしていきます。
一応メモ等とりながら聞いてましたが、一部記憶のあやふやな部分もあるので誤りがあるかもしれませんがその点はご容赦ください。
□オカルトデザイナー学院
出演ゲスト
伊藤智彦(監督)
村上泉(文芸担当)
林ケンイチ(プロデユーサー)
伊藤智彦監督は本作が監督デビューとなるということで、まず監督の作品暦の解説からスタート
元マッドハウス出身でそこで演出仕事をしていた
デスノート、アカギ、MONSTARなどに参加(参照)
そのほかに神楽坂時市のペンネームで仕事をしていてもしかしたらそちらのが印象強いかもとのこと。作品としては、ゾイドジェネシス、ブラッドプラス、ペルソナ、ミチコとハッチン、かんなぎなど(参照)
時かけ、サマーウォーズの助監督も。
(ソ・ラ・ノ・ヲ・ト絵コンテにも参加予定らしい)
そもそもオカルトデザイナー学院は北久保弘之監督の復帰作になる予定だったらしい
が、結果的に北久保弘之氏は原作・企画という立場に。北久保氏は本日欠席だったためプレス向けに撮影された北久保氏のメッセージビデオを上映。
緊張しているのか素なのか判らない、ちょっとあれな感じの北久保氏のコメントに会場爆笑。
この北久保氏のビデオの絡みで、面白い裏話が
http://news.dengeki.com/elem/000/000/186/186060/img.html
この写真でなぜかピンクのタンクトップを着ているのは、北久保氏がいつもきているタックトップ(ビデオでもその格好)で会見に来るんじゃないかということで、いくらなんでもそれはあんまりなんで、それを中和するために社長はじめプロデユーサーがあの格好をしたということらしい。
ところが、北久保氏を当日普通の格好(上段右から三番目)をしてきたそうなw
パワーポイント使っての企画書やキャラの設定画(キャラデザは精霊の森人の麻生我等)を見せながらの作品概要解説。
しかし、初期の企画内容とは実際の作品はだいぶかわるという話。
恐怖と笑いが背中合わせのSFホラーアニメーション?という話だが、説明聞いてても正直どんな作品になるのかイメージがわきませんでした。
監督としてはデビュー作でもあり、チャレンジャーとしてがんばりたいといったコメントで〆。
□A-1 Pictures 社長 勝股英夫
第二部ということでA-1 Pictures 社長の勝股英夫氏登場
最初に先だって受け付けていたメールからの質問。
数年来アニメ業界の不況が言われているが来年どうなるか、といった内容の質問。
それに対して
「不況と言われているが、ヒットしているている作品は確実に出ている。物を作る人間が、不況をいい訳にしてはいけない。」
「来年はA1でヒットを出す!」と力強いお言葉。
その他
「宇宙ショーはA1設立以前から準備していた」
「A1は最初からオリジナル作品ををやりたかった、いきなりは難しい。原作モノをやりながら、ようやくその準備が整った」
「来年は、A1オリジナル3本と劇場版で、勝負の年になる」
といった感じでA1の設立の経緯と現在から今後について話してくださいました。
その後勝俣氏が関わった作品を紹介しつつ思い出話。
勝俣氏は元々アニプレックスのプロデユーサーでの現在アニプレにも席を置いている。(参照)
一番最初に関わったのが「はれときどきぶた」でご存知ナベシン監督で「ひどい目にあった」とか、
学校の怪談で口裂け女の回がオクラになった時の思い出話(ビデオに収録していいか聞いて怒られたとか)
その後、殿勝氏の部下の南まさえさんと山田稔氏(AIRMAIL from NAGASAKI)が登場、「メロスのように」をカラオケで歌ってくれました。
山田氏は現在は音響としてアニプレックスの作品に多く関わっている(参照)とのことで、その辺の裏話を色々と披露。
山田氏はかなりぶっちゃけ話が多く某社の演出が音入れでなんの指定もなしに口頭で「こんな感じでやってください」といわれてぶちきれたとか、詳しくかけない話がいっぱいありましたw
そんな感じで冒頭ちょっと真面目なお話の後、A1、アニプレクス近辺の裏話中心の雑談といった感じで第二部終了。
□閃光のナイトレイド
出演ゲスト
足立カズキ(プロデユーサー)
大西信介(チーフライター)
監督の松本敦氏は欠席、一話のコンテが半年経ってもあがらない、とか。
今回もパワポで初期企画書を見せながら解説
舞台は1930年代の中国大陸、上海、大戦前の関東軍なんかが出てくる時代の歴史を背景にしたスパイアクションモノ。
歴史群像とかそっち系の歴史雑誌と取り上げられて歴史ファンに食いついてもらえるといいなあ、といった意図も。
当初のタイトルは「乱階のナイトレイド」だったそうだ。
乱階とは騒乱の起こる兆しとかそんな意味で舞台となる時代を象徴する意味をもっていたが、意味がわからないのと、字がかっこよくないとのことでボツ。
でも個人的には「乱階〜」の方がかっこいいと思いました。
正直「閃光の〜」の方がダサい。そこに「ナイトレイド」とつくと、ありがちというか安っぽいSFみたいな印象のタイトルでインパクト弱いような。
意味わからなくても「乱階」の方がひっかかりが生まれるし、意味を知って「へー」と印象を深められるのにと思いました。
こちらの作品も初期イメージイラストが何枚か提示されました(馬賊がでたりおねえちゃんが謎の能力使ってたり)が、実際にはどう変わるか未だ未定とか。
とにかく時代背景の資料を集めるのが大変、誰か他に脚本を依頼したいが大変すぎて手伝いが見つからない、未だに大西氏が一人で書いてる。
上海にも取材にいってその時の写真も公開。
途中からスパイアクションものつながりということで、大西氏も脚本参加しているDARKER THAN BLACKのプロデューサーが壇上に。
ここから半分はDTB話
あと化物語にも関わっていて、納品が記録的にやばかったとか、壮絶な話が
おなじオリジナル作品のスパイモノで同じような客層を狙えれば、見たいな感じなのだそうです。
この作品、個人的な印象ではけっこう面白そう。
特に時代背景の選択が、関東軍とか中野学校とかでてくるとちょっとワクワクするのでw
キャラやシナリオ、作品のノリ次第では結構いけるかも。
てなところで第三部終了 三十分休憩を挟んで、第四部へ
(その2に続きます)