コメットさんの舞台のモデルが鎌倉周辺であることを知り、鎌倉へいってみようと考えていた、そんな折、鎌倉好きの友人、神奈江淳氏といっしょに「コメットさん☆」を見ながら、「鎌倉へいってみたいんだけど、どうやって行くのがいい」とたずねると
「私、明日仕事休みなので、一緒に行きません?」と聞かれ「じゃ、いきますか」と冗談半分に答えたら、冗談ではなくなってしまった。そのまま徹夜して始発にのり、鎌倉へ向かうことになったのでした。(なんだかな)

神奈江淳氏にガイド兼カメラマンをお願いし、「コメットさん☆」の舞台のモデルとなった鎌倉へロケハン現場を捜す旅にでかけた。以下は、その成果の数々です。神奈江先生ありがとう!
第一話より コメットさんが野宿した時計台
江ノ電鎌倉駅を出てすぐ左にあります。あまりにそのまんまなので、見た瞬間大笑いしてしまった。
アニメで見ると、公園のようで広く感じられますが実際には、狭い広場といった感じ。
第一話他より 江ノ電鎌倉駅
この反対側がJR鎌倉駅の正面口、江ノ電の駅といっしょになっています。
駅前の感じはかなり忠実に再現されていました。
左) 第一話より 桜並木
八幡宮の前にある桜並木。既に桜は散ってしまっていました。
右) 第一話より ラバボーがのってた狛犬
桜並木の入り口にあります。結構大きい
左) 第一話より 江ノ電鎌倉駅改札口
コメットさんがまたいで恥らってた場所。右手のコインロッカーはアニメではかかれていない。

右) 第一話 江ノ電車両
配色そのまま。アニメで見ても、知ってる人が見れば、即、気が付くほど。
左)第三話より 江ノ電稲村ヶ崎駅
コメットさんとねねちゃん、つよしくんが江ノ電に乗ったと思われる駅。位置関係と形から稲村ヶ崎駅と推定。
この駅の周辺は住宅が多く、ねねちゃん、つよしくんの家もこの駅付近であろうと思われます。

右)第三話より トンネル
江ノ電唯一のトンネルであるが故にまず、間違いなくここ。極楽寺駅の(鎌倉方面に向かう方向)目の前にあります。
左) 第一話より 星のトレインが通る踏み切り
七里ヶ浜駅−稲村ヶ崎駅間にある踏み切り、道路の向こう側にある建物(ファーストキッチン)の感じからから、ほぼ間違いなくここがモデルとなったと思われる。

右) 第三話より ヨットハーバー
江ノ島のヨットハーバー。とりあえずあることだけ確認。近くまでは見にいけませんでした。
さすがに今回は、ねねちゃん、つよしくんのかよう幼稚園やお母さんの店までは、探しだせませんでしたが、江ノ電絡みの風景はほぼ確認がとれたものと思います。アニメと見比べてみて、かなり実景をもとに、美術が作られていることがわかりました。メルヘン色の強い「コメットさん☆」で、なぜ鎌倉をモデルに美術が起こされたのか、スタッフの間でどのような経緯があったのか、非常に興味が湧いてきます。何にせよこだわりはすごく感じられます。また、鎌倉といえば神社、仏閣なのですが、今のところ江ノ電沿線が中心といった感じで、今後どうなるかも楽しみです。


以前コラムで「ロケハンするアニメはいい!!」という文章を書いたので、ロケハンについてはそちらを読んでいただくとして、ここではモデルとなった鎌倉について少し書いてみたいと思います。
実は、私の周りには鎌倉好きの人間が結構います。というのも鎌倉を舞台にしたゲームや映画というのは、結構多く、名前自体はでなくともドラマやCMでもよくロケ地として使われているそうです。(実際、鎌倉高校前駅で撮影をしている現場に遭遇しました。)
周りの人間が「鎌倉、鎌倉」と騒いでいたため、そのうち遊びに行ってみようと考えては、いたのですが、鎌倉を舞台にした作品を直接好きになることはなかったので、実際に行くことは今までありませんでした。
「コメットさん☆」をきっかけに初めて鎌倉に行く機会を得たわけですが、行ってみて、改めてその良さ、騒ぐ人たちの気持ちを理解できました。

ホントに鎌倉は、いい。

普通に考えれば、名所、旧跡、神社などが確かに見所なのかもしれません。しかし、本当にいいのは、
路地、路地裏、坂道、階段といった何でもない風景がとにかく「絵」になるということなのではないかと思います。もう歩いてるだけでうきうきしてくる、ついついあがっていきたくなる坂道や階段が満載なのです。映像作家たちが、この土地を舞台にして作品を作りたくなるのは、当然の感情だろう、ということを強く感じました。

私的に一番はまったのは
「江ノ電」。
「江ノ電」には、結構ファンが多いそうですが、これまた納得。車両、駅、特に線路の位置の低さとカーブの多さ道路や民家との距離のなさが、そそる風景をこれでもかと作り出していて、見てて全然あきません。

近いうちにまた行って、江ノ電みてきたいです。