臣士魔法劇場リスキー☆セフティ
エピソードガイド
03

#20〜#24

#20 水色のストライプ
脚本:黒田洋介/絵コンテ:舛成孝二/演出・作画監督:中山岳洋
▼あらすじ
ひさしぶりのデートに出かける萌と優雅、しかし優雅がいたずらで萌を驚かそうとして、転んだ萌のぱんつを見ていしまい、すこし険悪なムードに。
そこに数千年一度起こるという「運命の時」が二人に降りかかる。
▼ポイント

・最終回へ向けての連続5回のラストエピソードの第一回。
・ちなみにタイトルは優雅くんがついうっかり口走ってしまう萌さんの勝負ぱんつの柄。残念ながら優雅くんしかみてませんが。
・シリーズ通して萌の服は基本的に各話あるいはシーンごと着替えている、今でこそ珍しくない気配りではあるが、萌のキャラ演出として、自宅では眼鏡をかけルーズな恰好をしているのに、優雅とのデートの時は気合は入りまくりでコンタクト仕様という場面に合わせた衣装チェンジは、徹底していて、一見地味な萌の女の子らしさを自然に強調している。
(記2005.03.26)

#21 世界をとめて
脚本:黒田洋介/絵コンテ・演出・作監:関野昌弘
▼あらすじ
「運命の時」の影響で、優雅は見知らぬ売店の女の子を車に乗せ走り去ってしまう。
何が起きたのか理解できない萌。
優雅は連れ帰った女の子を婚約者として親に紹介し、祖父への報告もかねてカナダに飛ぶと、まで言い出し事態は急変していく。
一方リスキーとセフティは同居していた体がふたつに別れてしまう。
▼ポイント
・本筋とはほんとに全く関係ないが、なぜか萌のお父さんとラニィが「運命の時」の場に居合わせ、ラニィが今度は萌のお父さんにつきまってしまうというのが裏で展開している。
#19で終わりかと思われたラニィネタは最後まで引っ張る徹底振り。
(記2005.03.26)

#22 涙なんか飛んでいけ、風に吹かれて飛んでいけ
脚本:黒田洋介/演出・絵コンテ・作監:中山岳洋
▼あらすじ
優雅に婚約者がいるという記憶があり、そのことを知っても涙が出ないことに愕然とする萌、次第に優雅との記憶も薄らいでいく。
セフティは「運命の時」の影響を萌に説明しようとするが、運命の時の影響で意思に反して、萌はセフティを拒絶してしまう。
天使として相手の気持ちに反した行動を起こせないセフティは、自分を拒絶する萌に対して何も出来ないのかとなかば諦めかける。しかしリスキーは、勝手に変えられた運命に腹を立て、それに自分の意志で抗おうとする。
リスキーに焚き付けられセフティも、自分の意志で萌の幸福を取り戻そうと意を決する。
▼ポイント
・まったりやってきた本作もここではラストに向けてドラマ的にも盛り上げる。
・表面でいろいろ理屈を並べ素直でないけれど、本心は萌のことを気に入っていて彼女の為にできることをしようとするリスキーの死神失格ないい人っぷりがいい。
(記2005.03.26)

#23 此処にいるから
脚本:黒田洋介/絵コンテ・演出:小寺勝之/作監:齋藤卓也
▼あらすじ
セフティに説得された萌は、優雅のいる空港を目指す、運命を変えようとするリスキーとセフティに「運命の時」は妨害を加えるが、萌はなんとか優雅のもとにたどり着く。
▼ポイント

・萌が空港にたどり着くまで、リスキー・セフティ役の岩坪理恵が歌う挿入歌「此処にいるから」がほぼ全編で使われる。
空港に向かうまでの一連のシーンは、本作では珍しいくらい場面移動し、作画も動的でストーリ的にも緊張感の高まるシーンな為、そこにかかる歌としては、少々ミスマッチとも思える。
反面、リスキーやセフティの、特に表面にはださないリスキーの屈折した萌に対する優しさを補完しているようにも捉えられ、本作全体としてはかえってミスマッチな「場面移動」や「緊張感」を中和する働きを担っているのではないだろうか。
・キャラクターデザイン・作画監督の齋藤卓也氏は「マクロスゼロ」や「サクラ大戦活動大写真」などの作画キャラクターデザインを手がける。舛成監督との繋がりとして氏が演出として参加した「NG騎士ラムネ&40」に齋藤氏がキャラデザ・作監として参加していたことがあげられる。
・絵的に見ると大河原晴男氏や中山岳洋氏の描く萌の方がつるっとしていて可愛く見えるが、齋藤氏が描くと立体が少し強調されて、表情が豊かでちょっとリアル寄り。
(記2005.03.26)

#24 こんなにも幸せな不幸
脚本:黒田洋介/絵コンテ:舛成孝二/演出:久米一斉/作監:重國勇二
▼あらすじ
優雅を取り戻した萌、しかし、リスキーとセフティは萌の目の前からいなくなってしまう。
いつか戻ってくると信じて、萌はリスキーとセフティを待つ。
▼ポイント

・最終回、運命の時を退け、優雅も元に戻り、日常が回復したけれど、リスキーとセフティがいるという萌にとっての日常はまだ戻らない。
そのささやかな不幸に惹かれまたリスキーは萌のもとに現われ、日常という幸福を取り戻す。
けれど、それはまた色々な騒動や迷惑が舞い込むことでもあり、もしかしたら不幸なことかも知れない。それゆえの「こんなにも幸せな不幸」
・優雅がお父さんを連れて、「挨拶」にきたことで、下では、萌のお父さんとお母さんがオタオタし、萌の目の前では、戻ったリスキーとセフティーが以前と同じように振舞っている。
少し騒がしい中、ささやかな日常の中のささやかな幸福と不幸が回復したことを喜びかみしめる萌。
大きな感動や感慨はなくとも、ほっと心のやすらぐラストが心地よい。
(記2005.03.26)


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