MRR神戸方面対策室 雑記過去ログ
2003.10〜2004.01(#40〜#51,SPレビュー)
総括
2004.01.03
出撃!マシンロボレスキュースペシャル お正月だよ大隊出場!
備えあれば憂いなし 前編・後編
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ・演出:菱田正和/作監:竹内浩志
51話から数年後の話で、前編は新作パートと再編集で、教官として残っているエース、アリス、ショウの三人がMRR新入隊員にマシンロボとロボマスターになる為の心構えを教授し、新型マシンロボ=ムゲンバインもお披露目、後編は、MRRから新しい道へ進んだそれぞれの元隊員達の現在を追うといった構成。
会社を設立し、水道橋博士とともにマシンロボの開発にあたる大地、医者になったショウ、警視庁のマシンロボ部隊を統率する誠、ハイパーレスキューとして世界各地の支部で働くジェイ、海、進&強、鈴、太陽、そして総理大臣になっている小百合様!
(小百合の総理大臣はいくらなんでも無茶がありすぎるとツッコミいれたいけど、MRRの世界観からすればありなのかなー、いやむしろ適任すぎて怖いです。笑顔で世界を牛耳りそうで。それはそれとして小百合様の演説の最後で両腕を広げるのって、逆シャアのパロでは?)
と、キャラクターの数年後でラストをしめる作品て割とあるのだけど、このスペシャルが上手いのは、MRRでの仲間と体験を通した上で、それぞれが自分の考えをもってある者はレスキューを続け、ある者は別の道に進みながらも、共有する夢を抱いていて通じあっているということが、格納庫のシーンを基点に描かれているところではないかと思います。(特に大地や誠は、一度MRRをやめるかどうかで悩むエピソードがあっただけに、それを無視して単純に「今は別のことをやってる」と流されてたら興ざめにもほどがあったので、そこを上手く受けて構成されているのはよかった)
そんなわけで、51話が最終回にしてはやや不完全燃焼だったので、スペシャルといいながら、実質こっちの方が最終回といった方がいいかも。「恋の二次災害」などの小ネタや壁に貼ってあった写真の中に亜希さんとニーナが心霊写真で映っていたりとか、シリーズ通して見てきた人間なら思わずニヤリとする仕掛けがちりばめられていて、ファンサービスとしてもかなり充実していたんではないかと。
また、シリーズ本編では後半見せ場の少なかったショウがでずっぱりでひたすらボケながら、誰にも突っ込んでもらえないという繰り返しギャグをはって、このノリのよさは何なんだというぐらいにギャグは冴えてました。(おかげでツッコミ役のケンの登場も際だっていた。)
ケンに注射(というか浣腸にしかみえない)されたショウが妙に気持ちよさそうなのもやはりファンサービスなのかなあ。
そしてボン巨大化はいったい何が・・・、結局ボンについては最後までネタばらししなかったけど、これはこれでいいのかな。ボンの存在はもしかしたらこの作品がSFではなくファンタジーだという主張の表れだったのかもとか考えてみたり。
んで、個人的には鈴ですね。カフェで太陽に私用の通信をして会話する所、鈴が太陽に非番の日に会いたいとモーションをかけたのに、「じゃあ、みんなで会おう!」という太陽に、一瞬怒りながらも「仕方ないな」といった感じで会話を合わせる鈴。本編にはなかったちょとしたオトナっぽさと女の子らしさがいい感じでした。
というわけでこれにてMRRは終わりですが、ほんとに第二期作る気ないのかなあ。
ロボに変な動作をさせたりするCGチームも含めて、スタッフはこの一年間でかなり小慣れてきている印象を受けるだけにちょっと勿体無い気がします。
ともあれスタッフの皆様一年間ご苦労様でした。
2003.12.24
#51 はばたけ、MRR!
脚本:兵頭一歩/絵コンテ・演:神戸守/作監:竹内浩志
一話まるごとエピローグで、レスキューをしっかり描きつつ、子供たちの成長した姿を印象付け、新たな門出を描いて、少し淡々としながらも、まずまずキレイな収めかただったかなと思います。
このエピローグは通常この手のロボットアニメだと、先週のカイザーGとのラストバトルを最終回まで引っ張って決着をつけ、最後の5分くらいに駆け足で見せるところを、「カイザーG」の方をを駆け足にして、このエピローグに力を入れたのは、やはり「レスキュー」という所にこだわった結果なのではないかと。
先週同様ロボも総出で見せ場はしっかりあって、「MRRとして、さあ、どっちが良かったですか?」といってるような気がしてなりません(さすがに、意地悪いかこの見方は)
細かいところとしては、レスキューガラゴロのロボマスターにされる鈴とか、不発弾に怯えるドーザーロボとか、小ネタが面白かったのと、結局最後までメインエピソードのなかった海が、「バックアッップ」としての存在を自己主張して自分でフォローを入れるのが笑い涙を誘いました。
久しぶりの神戸コンテ・演出の構図、間の上手さには、改めて関心させられました。長官が部屋で写真見てるファーストシーンからして、空気感が違う(笑
最終回含めてまだいろいろいいたいこともありますが、スペシャルもまだ残っているので、総論というかまとめはまた後日に。
(この終ったんだか、終ってないんだか中途半端な感じが、「最終回」の感動というか印象を薄めているきがしなくもないです。うーむ)
2003.12.17
#50 全力出場、地球を救え!
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ・演出:福本潔/作監:竹内進二
全ロボ総力戦でカイザーGを倒し、地球をレスキューしました。
って、それだけかー。
アクション的にはCGチームが頑張って見ごたえはあったけど、話に工夫がなさ過ぎて、なんともかんとも。
まったく盛り上がらず、薄味に感じてしまうのは、対カイザーGに絡んでのキャラクター側のドラマなりテーマなり訴えるものがからっぽなせいなんだけど、キャラクター側のドラマは今まで十分やってきて、ジェイの話におおよそ決着がついた点で、それも完了しているので、それを絡めることは出来ないし、あえて単純明快にしたのも仕方のないことなのか。ドクターカイザーと長官の因縁みたいなものに深入りしてぐだぐだになるよりはましかも
次回の最終回が丸々一話エピローグみたいなので、今回は、ロボの見せ場をしっかり見せときましょうということか。
不満を残しつつ、次回とりあえず最終回。
2003.12.10
#49 迫りくる大災害!
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ・演出:箕ノ口克巳/作監:土橋昭人
粗筋
カイザーGとの戦闘の最中、噴火に巻きこまれ、火口に落ちて生死不明となってしまう太陽とジェイ。
しようとするが、カイザーGによって環太平洋の火山がいっせいに噴火、世界的な大災害が起こり、MRRメンバーは、太陽たちを捜索を後回しに出場を余儀なくされる。
コメント
前回に引き続き、緊張感を欠いて事態が進行するので盛り上がりに欠けてしまっている。
生死不明となった太陽とジェイの捜索を後回しにして、カイザーGによって引き起こされた大災害に向かわなければならないメンバーの苦渋、不安、その上で、要救助者を助けられない辛さが加わるというかなり重い状況なのだけれど、少し軽く流して描き過ぎているのが原因なんじゃないかと。
子供相手にヘヴィになり過ぎないように配慮しているのかもしれないけど、もう最後なんだからやっちゃっていいんじゃないかとも思うんですがね。
ハザード大佐が溶岩に落ちてあっさり退場?と思わせて化けの皮がはがれて出てきたのはちょっと笑った。
あのまま退場でもらしくてよかった気もするけど。
ドクターカイザーの手によって作られ暴走し、地球環境に人間は有害といってドクターカイザーを殺害、というカイザーGの種明かしはじつに今更なありがち設定で、ちょっと恥ずかしい。
2003.12.03
#48 機動、カイザーG!
脚本:吉野弘幸/絵コンテ:柳沢テツヤ/演出:佐土原武之/作監:佐々門信芳
粗筋
火山噴火の起こった離島に、デザスターの基地がせまり、デザスターの目的が重力制御装置を利用し環太平洋火山帯の火山を全て噴火させることであることがわかる。太陽とジェイはそれを阻止しようとデザスター基地に臨むが、その努力も空しく、カイザーGの本体が起動しその姿をあらわす。
コメント
いよいよ最終展開。自分の力を過信し無茶を続ける太陽に対する周囲の不安、冒頭の迫りくる隕石など伏線をはったり、カイザーG=Dr.カイザーが、ブラッド尾藤長官の昔の研究仲間の一人だったことが語られるなど、話をまとめに入ったりとラストに向けて盛り上がっているようだけど、イマイチ危機感が感じられないな、というのが正直なところ。
カイザーGが正体あらわした途端なんだか怪獣映画っぽくなってしまったなあ。
それはさておき本筋より、ショウ&ケンに照れながらツッコミ入れる大地とか、純が女の子を助けるとか、爆弾化された×付きのオチこぼれガラゴロを小百合達が助けたりとか、挿入される細かな枝葉が、MRRらしい言い味だしてて良かったと思う。
本編とは関係ないんですがCMで「マシンロボムゲンバイン」という玩具の新シリーズの宣伝をやってました、
新しい玩具はだしてもアニメは続かないんですね。しょぼーん。
2003.11.27
出撃!マシンロボレスキュー正月スペシャル放送決定!!
公式で正式発表。
「出撃!マシンロボレスキュースペシャルお正月だよ大隊出場!」
テレビ東京系6局にて平成16年(2004)
1月3日(土) 朝7:30〜
2003.11.26
#47 デザスターの秘密
脚本:吉田伸8/絵コンテ・演出:菱田正和/作監:倉田綾子/総作監:竹内浩志
粗筋
マシンコマンダーの訓練を二人で行う誠とジェイ、
以前から対立していた二人は言い合いにになり誤って訓練コースを外れ
デザスターの基地へと迷い込んでしまう。
ガラゴロに発見され捕まってしまった誠をジェイは救出しようとする。
コメント
残り5話をきっていよいよデザスター関係に踏み込んで、物語のまとめに入ったという感じで、レスキューは横に置いといて敵基地に侵入→脱出という如何にもロボットアニメっぽいエピソード。敵=デザスターはオマケに近い存在でドラマの大きな流れには今まであまり関わってこなかったので、どう結末に結びつけるのか興味深い所ではあります。
で、今回筋的には、デザスター、カイザーGの正体へのネタフリと誠の持ち帰った情報が今後の鍵になるといったところか。デザスター基地がジェイにとって育った場所であり思い出の地としてジェイの感傷と覚悟の再確認を絡めている点が上手かった。
そして今回はなんといってもエフ。これに尽きるでしょう(笑
ジェイの乳母をしていたエフというフリル付きの小型女性(?)ガラゴロが見た目がギャグにしかなってないのにシリアスモードで、ジェイを助ける為に自爆までしてしまうという一歩間違えるとギャグにしか見えない泣かせ話を見せてくれる。
ラストのジェイが誠が拾ってきたエフの回路を受け取るシーンがまた泣かせる。
「ガラゴロに敬礼!」の回とかも含めて考えると、ガラゴロは命令に忠実であるだけで、「悪」というわけでは
ないんですね。
出だしの鈴と太陽の夫婦漫才、誠とジェイの北斗の拳ゴッコ、誠のハザード大佐いじりなどのギャグでキャラがいきいきと動いいたのもポイント高く、作画の細かい動きの良さが加わって、シリアスな面とバランスもとれた密度の高い回だったのではないかと思います。
2003.11.19
うぎゃー、録画されてなかった・・・
なんでーと思ったらRD−X3の録画可能タイトル数の限界を超えてしまってました。
最近忙しくてタイトル整理怠ってからなぁ・・・
それにしてもなんでよりにもよってMRRなんだ、その1個前まで録画してるのに。
VHS時代はよくタイマー忘れて録画失敗すること多かったけど
ハイブリレコーダーに移行してからそんな心配いらなくなったはずなのに
こんな落とし穴があったとは・・・ショック。
ということで#46はあとでどーにか補完します。
2003.11.14
2004年正月出撃!マシンロボレスキュースペシャル!!放送決定
公式で発表があっただけで詳細は不明。
放映スケジュールを見ると全52話として12/24で最終回となるはずだから、完全新作もしくは再編集プラス新作の番外編ということになるんでしょうか。ゴールデンタイムにやるような人気番組なら良くあることだけど、はて一体どういう経緯で決まったんだろうか、謎だ?消防庁のお墨付きでももらったんだろうか?
難にせよ楽しみ。
スタッフコメントでライターさんの紹介も。
打ち合わせの風景の写真があるけど、暗くて顔が判別できないし。
2003.11.12
#45 マシンロボ出場不能!
脚本:吉野弘幸/絵コンテ・演出:福本潔/作監:榎本勝紀
粗筋
新鋭豪華客船とタンカーの衝突事故が起こり、出場しようとするが、ジェットたちリーダーロボが突然、行動不能になってしまう。原因不明のまま、太陽たちはサポートロボのみで出場する。その上、宮島教官が負傷し、全体の指揮をエースが任されることになる。
コメント
ロボが行動不能になり敵の出番もなく、レスキューものの話としてかなりの秀作だったのではないかと思います。
完璧人間であるが故に他人に任せられず、自分でなんでもやってしまおうとするエースが全体を指揮する立場に立つことで、自分の欠点を知り宮島教官にリーダーの役割とチームとの関係を教えられるという筋もよく出来てて面白い。ていうか子供アニメでリーダー論って渋いよなぁ、
エースのあせりや戸惑いといった描写も堅実だし、海がエースや進&強に台詞をとられ泣きそうになったり、ボンがロボが行動不能になった原因のヒントをこっそり水道橋博士に教えて上手く話しに絡めたり、細かなところでの上手さも光る。
初期の頃はこういうレスキュー中心の話があまり上手く出来てなかったので不満があったけど、シリーズも終盤にきてこういう秀作が出てくるのはやはり作り手に慣れと余裕がでてきたということなのかも。
しかし、未だにボンがしゃべる理由にはふれていないんだけど、このままスルーするつもりなのかなぁ
ここまでくるとヘタに理由付けしないほうがいい気もしますが。
2003.11.05
#44 ガラゴロに敬礼!
脚本:吉岡たかを/絵コンテ:菱田正和/演出:西村大樹/作監:竹内進二
粗筋
関西防災フェスティバルにジャイロとドリルをつれ鈴、アリス、小百合の三人が参加する。
その関西方面に未確認飛行物体が墜落、調査に向かった三人娘は
デザスターから脱走したガラゴロに遭遇する。
コメント
ハザードに虐待されて脱走し、傷ついたガラゴロの心まで癒してしまう、小百合のセラピーナチュラルの能力は、凄いね。どうも小百合さんは腹黒いというイメージがあるので、言葉巧みにガラゴロを誘惑したと読みかえたくなっちゃうんですが(笑
それは冗談として、BLポリスにやられたガラゴロを見て、初めて感情的な面を見せる小百合とガラゴロが最後に敬礼するところで不覚にもウルっときてしまった。
タイトルからこういう展開はすぐに予想できたけど、それでもこういう話には弱いなぁ。
前半、誠がいないせいでアリスがフェスティバルで暴走して、鈴が困り果てたり、鈴の実家で三人娘がお泊りしてパジャマ姿で話をしたりと、女の子達メインの話なのは良かったのだけど、見所としてポイントの高い場面があまりなかったのがちょっと残念だったかな。
2003.10.29
#43 大地の決心
脚本:兵頭一歩/絵コンテ:柳沢テツヤ/演出:佐土原武之/作監:実原登
粗筋
大地の父親が入院し、大地はMRRを辞め父の会社を継ぐように請われる。
悩んだ結果、MRRを辞めることを決心し父の工場を訪れるが、
そこで資材を強奪しようとするガラゴロに遭遇する。
コメント
冒頭の病室のシーンで大地が「え?」と驚くシーンで大地をフォローするカメラが一瞬追いつかずぶれるというかなり凝ったカメラワークが目を引いた。
Aパートはしっとりした佐土原演出で大地の内に秘めた葛藤を描きつつ、ジェイの歓迎会でおもしろかくし芸ネタがが並行して描かれているが上手い。
大地が、自分の仕事を継がせたいという父親の意思をとるかMRRをとるかで迷うという話としては定番的だったけど、大地と大地の父親が自分の仕事に誇りを持ち、お互いにそれを認め合うというちょと恥ずかしいくらい理想的な父子関係が描かれてなかなか良かったんではないかと。
あと相当に細かいですがVステルスの発進シーンの雲の処理がきれいだった。
次回、花のレスキュー三人娘だそうで、期待(笑
2003.10.22
#42 最強合体!マシンコマンダーロボV
脚本:園田英樹/絵コンテ・演出:箕ノ口克巳/作監:土橋昭人
粗筋
マシンコマンダーロボと訓練を行うVステルスロボ、しかしVステルスはマシンコマンダーの支持に従わず、マシンコマンダーが「チームワーク」を説いても聞き入れようとしない。ロボマスターであるジェイもチームワークを理解できず誠とまた対立してしまう。
そんな折、大型台風のなか、船上の急患搬送の為にマシンコマンダーが向かうことになる。がエネルギーパックに故障が発生、さらにBLファイヤーロボに襲撃されピンチに陥る。マシンコマンダーを救うべくジェイとVステルスは救援に向かう
コメント
チームワークを理解しないVステルスとマシンコマンダーロボとの対立があって、そこにマスターであるジェイ自身の問題を絡めるという構成はいいが、「チームワーク」というテーマを語るのに、Vステルスとマシンコマンダーの合体というだけでは、ちょっと弱かったかなという気がします。
マシンコマンダーロボがVステルスに向かって「俺の胸に飛び込んで来い!」といってVステルスと合体するのは、熱い友情を通り越してネタっぽく聞こえるのはなんだかなーという感じが・・・
とはいうものの、都合4回かけてジェイとステルスがMRRへの入隊し、MRRの隊員の仲間として加わっていく過程を追って、ジェイの変化をドラマの中心に据えてじっくり描いてくれたのは良かったのではないかと思います。
ジェイと誠、太陽の三人が嵐の中での会話シーン、カットの切り替わるタイミングが上手く、太陽の
「いいじゃんぶつかったってさ、人がモノを覚えていく時に絶対に必要なことじゃん」
というなかなか悟りきったセリフも良かった。
ジェイは結局コマンダーチームということで一人特別枠扱い、結局それって、戦闘担当ってことのような気もしますが・・・
大型台風の中心にはデザスターの基地があり、そこに気象をコントロールする機能が兵器として備わっていることが明かされ、いよいよ最終展開への流れが始まるようだ。
早いもので残り10話。
2003.10.08
2003.10.15
#41 誕生!Vステルスロボ
脚本:岡崎純子/絵コンテ・演出:菱田正和/作監:竹内浩志
粗筋
MRRに入隊したジェイの訓練が始まるが
社会常識もまともに身につけていないジェイに、四苦八苦
そこで誠達ブルーサイレンズとともに社会勉強もかねて街へ出かける
しかし、そこでガラゴロの襲撃にあい、ジェイは巻き込まれた妊婦を助けることになる。
コメント
訓練になかなかなじめないジェイとそれに振り回されるMRR隊員面々がコミカルに描かれ、
ちょっとシリアスな展開が連続したので見ててホッとする。
こういうシリーズの流れとして緩急があるのはやはりいい。
スタジオライブ作画で、キャラもかわいい。
ジェイがみかんを皮もむかず、丸ごと食べたあとに誠が離れたところで「常識がない」と話し、
その後、太陽がジェイの横に座り、みかんを皮をむいて食べそれにならってジェイがみかんを食べる
という一連のシーンのジェイの芝居が細かくてちょっと関心した。
ジェイがかなりショタな萌えキャラ化してるし(苦笑
その他ポイントとしてはやはり、お風呂上りで髪をおろしている鈴と小百合でしょう。
あと寒いギャグをジェイに突っ込んでもらえず、さらに追い討ちされて、白く燃え尽きるケンが哀れすぎて笑えた。
後半は、ジェイが妊婦を助けることになり、無茶な行動を取りつつもなんとか救助、赤ん坊の出産にも立会い、
ジェイの過去とつなげ、パワーアップしたVステルスの登場と合わせて、MRRらしい展開といったところか、
話としてもう一押し工夫があったらなあ、という気はしますが、演出と作画の良さがカバーしているので、まあいいか。
#40 ジェイ、MRR入隊す!
脚本:吉野弘幸/絵コンテ・演出:中村憲由/作監:佐々門芳信
粗筋
MRRに入隊を希望するジェイ、それを立ち聞きした鈴はジェイを信じるべきか戸惑う。
一方ステルスのデータを知られまいとハザード大佐がタワーを占拠、人質をとって、ステルスを差し出すように脅迫してくる。
ジェイは太陽たちに人質の救出を申し出る。
コメント
燃えた、激燃え。
見る前は、先週からの流れでジェイがMRRに入るという展開に不安を感じたんだけど、そんなものは吹っ飛んでしまった。
当初、デザスターへの復讐の為にMRRに入隊しようとしていたジェイが
水道橋博士に「人を助けたいという自然な感情」とはどういうものかを説かれ、
純の父親が救助を求める姿を目の当たりにしたり、誠に人の命を救う責任の重さを背負えるのか問われたりすることで、ジェイは「レスキューとは何か」を考えさせられる。
また、鈴は以前ジェイに助けられたことを思い出し、ジェイにも「人を助けたい」と思う自然な気持ちがあることを信じようとする。
そして、人質を救助に向かったジェイの行動を通してジェイの中にもそれがあることが示される。
この人を助けたいと思う気持ちと行為は、後半の登場人物たち(ロボも含めて)の行為に全て直結していく、
このドラマとアクションが融合したカタルシスが最高にいい。
鈴を助ける為に、勇気をを振り絞る純
タワーから落下する純を躊躇なく身を投げ出して助ける太陽
(ここで、太陽は命綱で繋がっているジェイがフォローしてくれることを信じて行動していること、また鈴も足を痛めていながら純を助けようと身を乗り出すのにも注目!)
瀕死の状態でジェイを助ける為に駆けつけるステルス!
ステルスを助ける為に駆けつけるジェットとマシンコマンダー!
そしてハイパージェットロボのの助けを借りエクス合体するステルス!
ジェットパンチャーの二段ロケットという反則気味の大技でBLドリルを粉砕し勝利!!
いや、マジで最高でした。
ジェイが「人を助ける」とはどういうことかを獲得する過程が周到な段階をもって描かれ、
安易過ぎるとも思えたジェイのMRR入隊もすんなり受け入れることが出来た。
これは脚本の吉野弘幸氏の手腕かな。構成上手すぎ。
ジェイの「ステルス、俺達の力は人の為にも使えるんだな」という
この台詞がここまでしっかりと腑に落ちる形で出てきてくれて本当に良かった。
先週の時点では「無意識的な前提として性善説に作品が支えられている」のではないかと疑念を感じたが、あくまで自覚的に性善説をとって、ジェイにもそれがあることがキッチリとかかれたことで、先週のジェイに働いた「良心」も他者に対する責任や罪の意識ではなく、あくまで身近な存在、唯一友といえる存在であるステルスに対してのものだったと解釈することで、納得できる形で繋がったんじゃないかと思います。
あー、でもジェイのMRR制服だけはにあわねー(笑